Oracle® Solaris 11.2 デスクトップ管理者ガイド

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更新: 2014 年 7 月
 
 

色の使用量の削減と表示品質の向上

多くのコンピュータシステムでは、24 ビットカラー (16,777,216 色) をサポートします。ただし、多くのユーザーはいまだに 8 ビットカラー (256 色) をサポートするシステムを使用しています。

Oracle Solaris デスクトップシステムでは、Web セーフなカラーパレットを使用します。このパレットは、216 色の汎用パレットで、8 ビットカラーをサポートするシステムで色の使用を最適化するように設計されています。ただし、Oracle Solaris デスクトップシステムの一部の表示コンポーネントは、24 ビットカラーをサポートするシステム向けに設計されています。

    8 ビットカラーをサポートするシステムでは、次の表示上の問題が発生する可能性があります。

  • ウィンドウ、アイコン、および背景画像が粗く表示される可能性があります。多くのテーマ、背景画像、およびアイコンは、Web セーフのカラーパレットにはない色を使用しています。パレットにない色は、もっとも近いものや近似値に置き換えられます。置換色の使用により、粗い表示になります。

  • Web セーフのカラーパレットを使用しないアプリケーションでは、使用可能な色が少なくなります。Web セーフのカラーパレットを使用しない場合、色のエラーが発生する可能性があり、一部の色がアプリケーションのユーザーインタフェースに表示されない可能性があります。一部のアプリケーションでは、色を割り当てることができない場合にクラッシュします。

  • ユーザーが Web セーフのカラーパレットを使用するアプリケーションとこのパレットを使用しないアプリケーションとの間で切り替えるときに、色のフラッシュ現象が発生することがあります。Web セーフのカラーパレットを使用しないアプリケーションでは、カスタムのカラーマップを使用している可能性があります。カスタムのカラーマップが使用されている場合、その他の表示コンポーネントの色が失われ、その結果表示されなくなる可能性があります。

    Oracle Solaris デスクトップシステムの外観を 8 ビットカラーをサポートするシステム向けに最適化するには:

  • Web セーフのカラーパレットを使用するテーマオプションを使用します – 一部のウィンドウ境界テーマオプションは Web セーフカラーパレット内にある色を使用するため、その他のウィンドウ境界オプションの 8 ビットカラー表示での粗い外観にはなりません。8 ビット表示モードで色表示を最適にする場合は Bright または Esco テーマを使用します。テーマオプションを変更する方法については、Using Theme Optionsを参照してください。

  • メニューのアイコン表示をオフにします – メニューの一部の項目は、項目の横にアイコンが表示されます。アイコンに Web セーフのカラーパレットにない色が含まれる場合、この機能によって使用される色の数が増えることがあります。この機能をオフにする方法については、Turning Off the Display of Icons in Menusを参照してください。