Oracle® Solaris 11.2 デスクトップ管理者ガイド

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更新: 2014 年 7 月
 
 

MIME タイプの概要

Multipurpose Internet Mail Extension (MIME) タイプは、ファイルの形式を識別します。インターネットブラウザや電子メールアプリケーションなどのアプリケーションでは、MIME タイプのファイルを使用してそのファイルで実行するアクションを決定します。

    たとえば、ファイルマネージャーは、次のタスクを実行するためにファイルの MIME タイプを認識する必要があります。

  • 適切なアプリケーションでファイルを開きます

  • ファイルの種類を説明する文字列を表示します

  • ファイルを表す適切なアイコンを表示します

  • ファイルを開くことができるその他のアプリケーションのリストを表示します

もともと、MIME タイプは、電子メールメッセージのメッセージ本文を識別するための標準として提案されました。多くのシステムでは MIME タイプを使用して、ファイルシステム上の任意のファイルの形式を特定します。

MIME タイプは、最上位のメディアの種類、スラッシュ文字 (/) の区切り、サブタイプ識別子の順で構成されます。image/jpeg は MIME タイプの例です。この例で、メディアの種類は image、サブタイプ識別子は jpeg です。最上位のメディアの種類は、ファイルの内容に関する全般的なカテゴリ分けで、サブタイプ識別子は、ファイルの形式を具体的に識別します。サポートされるメディアの種類と対応するサブタイプの詳細は、IANA Web サイトの MIME Media Typesを参照してください。

    Oracle Solaris デスクトップでの MIME タイプの実装は、XDG 共有 MIME 情報仕様に従っています。この仕様には次の利点があります。

  • すべての MIME 関連ファイルにとって標準の場所

  • アプリケーションが新しい MIME タイプに関する情報を登録する標準の方法

  • ファイルの MIME タイプを取得する標準の方法

  • MIME タイプに関する情報を取得する標準の方法

この章の以降のセクションでは、MIME データベースを構成するファイルおよびディレクトリ、ソース XML ファイルの詳細、MIME タイプを作成または変更する方法、特定の MIME タイプのハンドラとしてアプリケーションを登録する方法、およびアプリケーションを Oracle Solaris デスクトップに追加する方法について説明します。