Oracle® Solaris 11.2 デスクトップ管理者ガイド

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更新: 2014 年 7 月
 
 

構成ソース

GConf リポジトリには、構成ソースと呼ばれる一連の保管場所が含まれます。構成ソースは、/etc/gconf/2 ディレクトリにある GConf パスファイルに記載されています。

    パスファイルは、次の情報を構成ソースごとに指定します。

  • リポジトリを読み取るために使用するバックエンドモジュール

  • リポジトリに対するアクセス権

  • リポジトリの場所

GConf パスファイルには、include 命令も含まれます。デフォルトで、GConf パスファイルの内容は次のとおりです。

xml:readonly:/etc/gconf/gconf.xml.mandatory
include /etc/gconf/2/local-mandatory.path
include "$(HOME)/.gconf.path"
include /etc/gconf/2/local-defaults.path
xml:readwrite:$(HOME)/.gconf
xml:readonly:/etc/gconf/gconf.xml.defaults

GConf は、設定値を検索するときに、パスファイルで指定された順序で構成ソースを読み取ります。次の表では、パスファイル内の構成ソースについて説明します。

構成ソース
説明
必須
構成ソースに対するアクセス権は、読み取り専用に設定されています。ユーザーは、このソースの値を上書きできません。そのため、ソース内の設定は必須です。
ユーザー
構成ソースは、ユーザーのホームディレクトリ内の .gconf ディレクトリに格納されます。ユーザーが設定を行うと、新規設定情報がこの場所に追加されます。
構成エディタアプリケーションを使用してユーザー構成ソースを変更できます。
デフォルト
構成ソースには、デフォルト設定が含まれます。

    GConf は、設定を次の優先順位で適用します。

  1. 必須設定

  2. ユーザーが指定した設定

  3. デフォルト設定

GConf パスファイルの include 命令によって、その他の構成ソースを指定できます。

含められる構成ソース
説明
/etc/gconf/2/local-mandatory.path
この構成ソースを使用して、特定システムの必須設定の値を格納します。
$(HOME)/.gconf.path
ホームディレクトリ内の.gconf.path ファイルで、構成ソースの場所を指定します。
/etc/gconf/2/local-defaults.path
この構成ソースを使用して、特定システムのデフォルト設定の値を格納します。