コンポーネントのファームウェアの更新 (自動モード)
Oracle Solaris では fwupdate の自動モードがサポートされており、プラットフォームファームウェアダウンロードで提供されるメタデータ XML ファイルに含まれているファームウェア更新情報を使用して、指定したターゲットデバイスが更新されます。これは最適な方法です。
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ファームウェアを更新するには、次のように入力します。
fwupdate update target -x filename.xml options
XML メタデータファイルを使用している場合、update サブコマンドは次のターゲットをサポートします。
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all
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ディスク、エクスパンダ、コントローラ、ブリッジデバイス、およびシステムファームウェア (Oracle ILOM を含む) などのサポートされるすべてのターゲット。
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disk
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サポートされるハードディスクドライブとソリッドステートディスクドライブ。
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expander
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サポートされる SAS エクスパンダ。
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controller
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ストレージやネットワークなどのサポートされるコントローラ。
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bridge
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サポートされている組み込みの SAS と SATA 間のブリッジデバイス (一部の古いシステムで使用される)。
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sp_bios
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システム BIOS/OBP および Oracle ILOM ファームウェア。
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例:
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fwupdate update all -x filename.xml
メタデータファイルに指定されたすべてのターゲットデバイスタイプについて、システム内のすべてのデバイスが更新されます。これはデバイスを更新するための推奨されるもっとも安全な方法です。
all ターゲットを使用すると、XML メタデータファイルを使用して更新可能なインストールされているすべてのデバイスが更新されます。たとえば、システムに 3 つの NVMe デバイスが取り付けられている場合、fwupdate update all に NVMe メタデータファイル指定すると、3 つの NVMe デバイスがすべて更新されます。
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fwupdate update disk -x filename.xml
メタデータファイルにターゲットデバイスタイプが指定されているシステム内のすべてのディスクが更新されます。
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fwupdate update disk -x filename.xml -n c0d1
これは、c0d1 ディスクドライブのターゲットデバイスタイプがメタデータファイルに指定されている場合にのみ、ディスク c0d1 のみを更新します。
自動モードの update サブコマンドのオプションを次の表に示します。
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–n
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–-device_name
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更新するデバイスの名前の前に付けます。この名前はマッピングされた名前であり、fwupdate list コマンドを使用して取得できます。このオプションは、単一コンポーネントモードで必須ですが、XML ファイルで使用される場合はオプションです。
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–d
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–-dry-run
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オプション。すべての入力を確認し、ファームウェアおよびコンポーネントで使用可能な予行演習の check コマンドを実行しますが、永続的な変更は行われません。
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–x
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–-xml=filename.xml
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ファームウェアパッケージにメタデータ XML ファイルが含まれる場合は、このコマンドで filename.xml へのパスが表示されます。
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–o
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–-output=filename
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指定されたファイルにすべてのアクションのログを記録します。
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–p
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–-priority=value
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指定された優先順位レベルで XML ファイルから入力メタデータの処理を開始し、それ以下のレベルはすべてスキップします。
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–q
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–-quiet
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情報メッセージを出力せずに、エラーコードのみを返します。
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該当なし
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–-silent-reboot
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プロンプトなしでファームウェアを更新するためのリブートを有効にします。リブートは自動的に実行されます (x86 システムのみ)。
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該当なし
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–-silent-no-reboot
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プロンプトなしで no-reboot オプションを有効にします。ユーザーにプロンプトが表示されず、リブートは実行されません (x86 システムのみ)。
注 -
ファームウェアの更新を完了するために、システムのリブートが必要な場合があります。
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