Go to main content
Oracle® CLI Tools for Oracle Solaris 11.3 ユーザーズガイド

印刷ビューの終了

更新: 2016 年 5 月
 
 

コンポーネントのファームウェアの更新 (自動モード)

Oracle Solaris では fwupdate の自動モードがサポートされており、プラットフォームファームウェアダウンロードで提供されるメタデータ XML ファイルに含まれているファームウェア更新情報を使用して、指定したターゲットデバイスが更新されます。これは最適な方法です。

  • ファームウェアを更新するには、次のように入力します。

    fwupdate update target -x filename.xml options

    XML メタデータファイルを使用している場合、update サブコマンドは次のターゲットをサポートします。

    ターゲット
    説明
    all
    ディスク、エクスパンダ、コントローラ、ブリッジデバイス、およびシステムファームウェア (Oracle ILOM を含む) などのサポートされるすべてのターゲット。
    disk
    サポートされるハードディスクドライブとソリッドステートディスクドライブ。
    expander
    サポートされる SAS エクスパンダ。
    controller
    ストレージやネットワークなどのサポートされるコントローラ。
    bridge
    サポートされている組み込みの SAS と SATA 間のブリッジデバイス (一部の古いシステムで使用される)。
    sp_bios
    システム BIOS/OBP および Oracle ILOM ファームウェア。

    例:

    • fwupdate update all -x filename.xml

      メタデータファイルに指定されたすべてのターゲットデバイスタイプについて、システム内のすべてのデバイスが更新されます。これはデバイスを更新するための推奨されるもっとも安全な方法です。

      all ターゲットを使用すると、XML メタデータファイルを使用して更新可能なインストールされているすべてのデバイスが更新されます。たとえば、システムに 3 つの NVMe デバイスが取り付けられている場合、fwupdate update all に NVMe メタデータファイル指定すると、3 つの NVMe デバイスがすべて更新されます。

    • fwupdate update disk -x filename.xml

      メタデータファイルにターゲットデバイスタイプが指定されているシステム内のすべてのディスクが更新されます。

    • fwupdate update disk -x filename.xml -n c0d1

      これは、c0d1 ディスクドライブのターゲットデバイスタイプがメタデータファイルに指定されている場合にのみ、ディスク c0d1 のみを更新します。

    自動モードの update サブコマンドのオプションを次の表に示します。

    ショートオプション
    ロングオプション
    説明
    –n
    –-device_name
    更新するデバイスの名前の前に付けます。この名前はマッピングされた名前であり、fwupdate list コマンドを使用して取得できます。このオプションは、単一コンポーネントモードで必須ですが、XML ファイルで使用される場合はオプションです。
    –d
    –-dry-run
    オプション。すべての入力を確認し、ファームウェアおよびコンポーネントで使用可能な予行演習の check コマンドを実行しますが、永続的な変更は行われません。
    –x
    –-xml=filename.xml
    ファームウェアパッケージにメタデータ XML ファイルが含まれる場合は、このコマンドで filename.xml へのパスが表示されます。
    –o
    –-output=filename
    指定されたファイルにすべてのアクションのログを記録します。
    –p
    –-priority=value
    指定された優先順位レベルで XML ファイルから入力メタデータの処理を開始し、それ以下のレベルはすべてスキップします。
    –q
    –-quiet
    情報メッセージを出力せずに、エラーコードのみを返します。
    該当なし
    –-silent-reboot
    プロンプトなしでファームウェアを更新するためのリブートを有効にします。リブートは自動的に実行されます (x86 システムのみ)。
    該当なし
    –-silent-no-reboot
    プロンプトなしで no-reboot オプションを有効にします。ユーザーにプロンプトが表示されず、リブートは実行されません (x86 システムのみ)。

    注 -  ファームウェアの更新を完了するために、システムのリブートが必要な場合があります。