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Oracle® CLI Tools for Oracle Solaris 11.3 ユーザーズガイド

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更新: 2016 年 5 月
 
 

ディスクまたは RAID ボリュームでのタスクの開始または停止

start task および stop task サブコマンドは、ディスクまたは RAID ボリュームに対する保守タスクの実行を制御します。

  • 次のいずれかを実行します。
    • ディスクまたは RAID ボリュームでタスクを開始するには、次のように入力します。

      raidconfig start task -t taskname [-d|-r]

    • ディスクまたは RAID ボリュームでタスクを停止するには、次のように入力します。

      raidconfig stop task -t taskname [-d|-r]

      start task および stop task サブコマンドを使用するコマンドの例を次に示します。

      • 確認 (verify) タスクおよび初期化 (init) タスクでは、RAID ID を指定する必要があります。

        • 指定した RAID ボリュームで verify タスクを開始するには、次のように入力します。

          raidconfig start task -t verify -r=raidvolume

          例:

          raidconfig start task -t verify -r=c0r1

        • 指定した RAID ボリュームで init タスクを停止するには、次のように入力します。

          raidconfig stop task -t init -r=raidvolume

          例:

          raidconfig stop task -t init -r=c0r1

      • rebuild および clear タスクでは、ディスクを指定する必要があります。

        • 指定したディスクで rebuild タスクを開始するには、次のように入力します。

          raidconfig start task -t rebuild -d=disk

          例:

          raidconfig start task -t rebuild -d=c0d1


          注 -  これは、RAID ボリュームの一部であるディスクでのみ実行できます。
        • 指定したディスクで clear タスクを開始するには、次のように入力します。

          raidconfig start task -t clear -d=disk

          例:

          raidconfig start task -t clear -d=c0d1


          注 -  これは、RAID ボリュームの一部ではないディスクでのみ実行できます。
      • copy タスクでは、コピー元ディスクとコピー先ディスクを指定する必要があります。

        ディスク間の copy タスクを開始するには、次のように入力します。

        raidconfig start -task -t copy --src-disk=source_disk --dst-disk=destination_disk

        例:

        raidconfig start -task -t copy --src-disk=c0d2 --dst-disk=c0d3


        注 -  ソースディスクは RAID ボリューム内に存在する必要があります。宛先ディスクは RAID ボリューム内に存在できません。

      使用可能なバックグラウンドタスクを次の表に示します。

      タスク
      説明
      verify
      RAID ボリュームの冗長データの有効性を確認します。
      init
      RAID ボリュームを初期化して、パリティー初期値を書き出します。初期化はボリューム全体に対して行われ、パリティーデータが初期化されます。
      copy
      オンラインの物理ディスクを、ホットスペアまたは未構成の問題のないドライブにコピーして移動します。コピーはボリュームがオンラインになっている間に実行されます。完了すると、コピー先ディスクが論理ボリューム構成に追加され、コピー元ディスクは論理ボリューム構成から削除されます。
      rebuild
      データの冗長性を備えた論理ボリュームの一部である単一の物理ディスクのデータを再生成します。物理ディスクは、別の物理ディスクまたはパリティーディスク、あるいはその両方から再構築されます。ディスクの再構築は、一般に、ディスクの交換または修復後に行われます。
      clear
      ディスク全体にゼロを書き込むことによって、物理ディスクをクリアします。

      注 -  一部のデバイスでは、すべてのタスクがサポートされていません。デバイスでサポートされているタスクを確認するには、list サブコマンドを使用して、「Startable」タスクの下の出力を確認します。このフィールドが空白になっている場合は、どのタスクもデバイスでサポートされていません。

      start task および stop task サブコマンドには、次の表に示すオプションを指定できます。

      ショートオプション
      ロングオプション
      説明
      –t
      –-task
      実行するタスクの種類を指定します。指定可能なオプションは、verifyinitrebuildclear、または copy です。
      –d
      –-disk
      タスクを実行するディスクを指定します。rebuild タスクと clear タスクで必要です。
      –r
      –-raid
      タスクを実行する RAID ボリュームを指定します。verify タスクと init タスクで必要です。
      該当なし
      --src-disk
      copy タスクで使用するコピー元ディスクを指定します。
      該当なし
      --dst-disk
      copy タスクで使用するコピー先ディスクを指定します。