ディスクまたは RAID ボリュームでのタスクの開始または停止
start task および stop task サブコマンドは、ディスクまたは RAID ボリュームに対する保守タスクの実行を制御します。
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次のいずれかを実行します。
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ディスクまたは RAID ボリュームでタスクを開始するには、次のように入力します。
raidconfig start task -t taskname [-d|-r]
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ディスクまたは RAID ボリュームでタスクを停止するには、次のように入力します。
raidconfig stop task -t taskname [-d|-r]
start task および stop task サブコマンドを使用するコマンドの例を次に示します。
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確認 (verify) タスクおよび初期化 (init) タスクでは、RAID ID を指定する必要があります。
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指定した RAID ボリュームで verify タスクを開始するには、次のように入力します。
raidconfig start task -t verify -r=raidvolume
例:
raidconfig start task -t verify -r=c0r1
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指定した RAID ボリュームで init タスクを停止するには、次のように入力します。
raidconfig stop task -t init -r=raidvolume
例:
raidconfig stop task -t init -r=c0r1
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rebuild および clear タスクでは、ディスクを指定する必要があります。
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指定したディスクで rebuild タスクを開始するには、次のように入力します。
raidconfig start task -t rebuild -d=disk
例:
raidconfig start task -t rebuild -d=c0d1
注 -
これは、RAID ボリュームの一部であるディスクでのみ実行できます。
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指定したディスクで clear タスクを開始するには、次のように入力します。
raidconfig start task -t clear -d=disk
例:
raidconfig start task -t clear -d=c0d1
注 -
これは、RAID ボリュームの一部ではないディスクでのみ実行できます。
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copy タスクでは、コピー元ディスクとコピー先ディスクを指定する必要があります。
ディスク間の copy タスクを開始するには、次のように入力します。
raidconfig start -task -t copy --src-disk=source_disk --dst-disk=destination_disk
例:
raidconfig start -task -t copy --src-disk=c0d2 --dst-disk=c0d3
注 -
ソースディスクは RAID ボリューム内に存在する必要があります。宛先ディスクは RAID ボリューム内に存在できません。
使用可能なバックグラウンドタスクを次の表に示します。
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verify
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RAID ボリュームの冗長データの有効性を確認します。
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init
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RAID ボリュームを初期化して、パリティー初期値を書き出します。初期化はボリューム全体に対して行われ、パリティーデータが初期化されます。
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copy
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オンラインの物理ディスクを、ホットスペアまたは未構成の問題のないドライブにコピーして移動します。コピーはボリュームがオンラインになっている間に実行されます。完了すると、コピー先ディスクが論理ボリューム構成に追加され、コピー元ディスクは論理ボリューム構成から削除されます。
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rebuild
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データの冗長性を備えた論理ボリュームの一部である単一の物理ディスクのデータを再生成します。物理ディスクは、別の物理ディスクまたはパリティーディスク、あるいはその両方から再構築されます。ディスクの再構築は、一般に、ディスクの交換または修復後に行われます。
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clear
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ディスク全体にゼロを書き込むことによって、物理ディスクをクリアします。
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注 -
一部のデバイスでは、すべてのタスクがサポートされていません。デバイスでサポートされているタスクを確認するには、list サブコマンドを使用して、「Startable」タスクの下の出力を確認します。このフィールドが空白になっている場合は、どのタスクもデバイスでサポートされていません。
start task および stop task サブコマンドには、次の表に示すオプションを指定できます。
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–t
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–-task
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実行するタスクの種類を指定します。指定可能なオプションは、verify、init、rebuild、clear、または copy です。
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–d
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–-disk
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タスクを実行するディスクを指定します。rebuild タスクと clear タスクで必要です。
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–r
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–-raid
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タスクを実行する RAID ボリュームを指定します。verify タスクと init タスクで必要です。
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該当なし
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--src-disk
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copy タスクで使用するコピー元ディスクを指定します。
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該当なし
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--dst-disk
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copy タスクで使用するコピー先ディスクを指定します。
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