nvmeadm コマンドの概要
nvmeadm コマンドは次の構文を使用します。
nvmeadm subcommand [option] [controller_name]
注 -
コマンドでコントローラ名が指定されていない場合、すべてのコントローラに関する必要な情報が返されます。
コマンドが失敗すると、nvmeadm のエラーコードに記載されているいくつかの障害コードのいずれかが返されます。
nvmeadm コマンドは、次の表に示すサブコマンドをサポートしています。
|
|
list
|
指定されたコントローラに関する情報を表示します。
|
namespace
|
指定されたコントローラの名前空間に関する情報を表示します。
|
getlog
|
コントローラの NVMe ログページを表示します。SMART/ヘルス、エラーコード情報、ベンダー固有のログ情報の 3 つのログページがあります。
|
getfeature
|
コントローラの NVMe 機能を表示します。
|
format
|
指定された名前空間を低レベルでフォーマットします。コントローラの LBA (論理ブロックアドレス) およびメタデータサイズが変更されます。低レベルフォーマットのあとですべてのデータが破棄されます。
注 -
フォーマットを試みる前に、NVMe デバイスへのすべての IO を停止します。format -l または --list オプションを使用してフォーマットの詳細を単に取得する場合、これは必要ありません。
|
erase
|
コントローラの NVMe 名前空間メディアを消去します。
注 -
このアクションを試みる前に、NVMe デバイスへのすべての IO を停止します。
|
export
|
SSD 構成をファイルにエクスポートします。
|
import
|
ファイルからブロックサイズとメタデータサイズの構成をインポートします。
注 -
このアクションを試みる前に、NVMe デバイスへのすべての IO を停止します。
|
offline
|
指定されたコントローラ (またはすべてのコントローラ) の名前空間をオフラインにします。
|
online
|
指定されたコントローラ (またはすべてのコントローラ) の名前空間をオンラインにします。
|
|
nvmeadm コマンドは、次の表に示すオプションをサポートしています。
|
|
|
|
–?
|
--help
|
すべて
|
使用法に関する情報を表示します。
|
-V
|
n/a
|
すべて
|
バージョン情報を表示します。
|
–a
|
--all
|
format、erase、offline、online
|
コントローラのすべての名前空間を選択します。
|
–b
|
–-blocksize
|
format
|
コントローラの名前空間の LBA データサイズを指定します。このオプションにはブロックサイズの引数が必要です。サポートされるブロックサイズはコントローラによって異なります ( サポートされる LBA フォーマットの表示を参照)。
|
–e
|
–-error
|
getlog
|
詳細なエラー情報を取得します。
|
–f
|
––format
|
format
|
コントローラの NVM 名前空間メディアを、–b、–m、-a、および –n オプションで指定された論理ブロックサイズとメタデータサイズにフォーマットします。
|
-f
|
–-filename
|
export、import
|
指定されたファイル名にデータを書き込むか、指定されたファイル名からデータを読み取ります。
|
–h
|
–-health
|
getlog
|
コントローラの SMART/ヘルス情報を取得します。この情報はコントローラの有効期間にわたるもので、電源の再投入後も保持されます。
|
–l
|
–-list
|
format
|
コントローラでサポートされる LBA フォーマットを表示します。それぞれの LBA フォーマットには LBA サイズとメタデータサイズが含まれています。
|
–m
|
–-metadatasize
|
format
|
コントローラで名前空間のメタデータサイズを指定します。このオプションにはメタデータサイズの引数が必要です。サポートされるメタデータサイズは、サポートされるブロックサイズによって異なります ( サポートされる LBA フォーマットの表示を参照)。
|
–n
|
–-namespace
|
format、namespace、erase、offline、online
|
コントローラの名前空間を選択します。
|
-s
|
–-vendor_specific
|
list、getlog
|
指定したコントローラのベンダー固有情報を取得します。このオプションは、list および getlog サブコマンドとともに使用します。
-
list とともに使用した場合、このオプションはコントローラに関するベンダー情報を表示します。
-
getlog とともに使用した場合、このオプションは Intel NVMe デバイスの nlog ファイルとイベントログファイルを生成し、Samsung NVMe デバイスのクラッシュダンプファイルとメモリーダンプファイルを生成します。このオプションでは、ログページを保存するディレクトリを指定する引数が必要です。
|
–v
|
–-verbose
|
list、namespace
|
呼び出されたサブコマンドに基づいて、コントローラまたはデバイス/名前空間の詳細情報を表示します。
|
|