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Oracle® CLI Tools for Oracle Solaris 11.3 ユーザーズガイド

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更新: 2016 年 5 月
 
 

nvmeadm コマンドの概要

nvmeadm コマンドは次の構文を使用します。

nvmeadm subcommand [option] [controller_name]


注 -  コマンドでコントローラ名が指定されていない場合、すべてのコントローラに関する必要な情報が返されます。

コマンドが失敗すると、nvmeadm のエラーコードに記載されているいくつかの障害コードのいずれかが返されます。

nvmeadm コマンドは、次の表に示すサブコマンドをサポートしています。

サブコマンド
機能
list
指定されたコントローラに関する情報を表示します。
namespace
指定されたコントローラの名前空間に関する情報を表示します。
getlog
コントローラの NVMe ログページを表示します。SMART/ヘルス、エラーコード情報、ベンダー固有のログ情報の 3 つのログページがあります。
getfeature
コントローラの NVMe 機能を表示します。
format
指定された名前空間を低レベルでフォーマットします。コントローラの LBA (論理ブロックアドレス) およびメタデータサイズが変更されます。低レベルフォーマットのあとですべてのデータが破棄されます。

注 -  フォーマットを試みる前に、NVMe デバイスへのすべての IO を停止します。format -l または --list オプションを使用してフォーマットの詳細を単に取得する場合、これは必要ありません。

erase
コントローラの NVMe 名前空間メディアを消去します。

注 -  このアクションを試みる前に、NVMe デバイスへのすべての IO を停止します。

export
SSD 構成をファイルにエクスポートします。
import
ファイルからブロックサイズとメタデータサイズの構成をインポートします。

注 -  このアクションを試みる前に、NVMe デバイスへのすべての IO を停止します。

offline
指定されたコントローラ (またはすべてのコントローラ) の名前空間をオフラインにします。
online
指定されたコントローラ (またはすべてのコントローラ) の名前空間をオンラインにします。

nvmeadm コマンドは、次の表に示すオプションをサポートしています。

ショートオプション
ロングオプション
一緒に使用されるサブコマンド
説明
–?
--help
すべて
使用法に関する情報を表示します。
-V
n/a
すべて
バージョン情報を表示します。
–a
--all
format、erase、offline、online
コントローラのすべての名前空間を選択します。
–b
–-blocksize
format
コントローラの名前空間の LBA データサイズを指定します。このオプションにはブロックサイズの引数が必要です。サポートされるブロックサイズはコントローラによって異なります (サポートされる LBA フォーマットの表示を参照)。
–e
–-error
getlog
詳細なエラー情報を取得します。
–f
––format
format
コントローラの NVM 名前空間メディアを、–b–m、-a、および –n オプションで指定された論理ブロックサイズとメタデータサイズにフォーマットします。
-f
–-filename
export、import
指定されたファイル名にデータを書き込むか、指定されたファイル名からデータを読み取ります。
–h
–-health
getlog
コントローラの SMART/ヘルス情報を取得します。この情報はコントローラの有効期間にわたるもので、電源の再投入後も保持されます。
–l
–-list
format
コントローラでサポートされる LBA フォーマットを表示します。それぞれの LBA フォーマットには LBA サイズとメタデータサイズが含まれています。
–m
–-metadatasize
format
コントローラで名前空間のメタデータサイズを指定します。このオプションにはメタデータサイズの引数が必要です。サポートされるメタデータサイズは、サポートされるブロックサイズによって異なります (サポートされる LBA フォーマットの表示を参照)。
–n
–-namespace
format、namespace、erase、offline、online
コントローラの名前空間を選択します。
-s
–-vendor_specific
list、getlog
指定したコントローラのベンダー固有情報を取得します。このオプションは、list および getlog サブコマンドとともに使用します。
  • list とともに使用した場合、このオプションはコントローラに関するベンダー情報を表示します。

  • getlog とともに使用した場合、このオプションは Intel NVMe デバイスの nlog ファイルとイベントログファイルを生成し、Samsung NVMe デバイスのクラッシュダンプファイルとメモリーダンプファイルを生成します。このオプションでは、ログページを保存するディレクトリを指定する引数が必要です。

–v
–-verbose
list、namespace
呼び出されたサブコマンドに基づいて、コントローラまたはデバイス/名前空間の詳細情報を表示します。