このセクションでは、Oracle ZFS Storage ZS3-2 コントローラの概要を示します。設置の手順については、ZS3-2 コントローラの設置を参照してください。保守手順については、Oracle ZFS Storage Appliance 顧客サービスマニュアルのZS3-2 コントローラの保守を参照してください。
ZS3-2 コントローラ 2U シャーシの寸法は、次のとおりです。
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次に、ZS3-2 コントローラの電気的仕様の一覧を示します。一覧表示されている消費電力の数値は、電源の最大定格電力の数値です。数値はアプライアンスの実際の電力消費量の定格ではありません。
コネクタ
110 から 220v 電源で動作する C13 コネクタ 2 個
入力
周波数: 50/60Hz (47 - 63 Hz の範囲)
公称電圧範囲: 100-120/200-240 VAC
最大電流 AC RMS: 6.8 A @ 100-120 V / 3.4 A @ 200-240 V
AC 動作範囲: 90 から 264 VAC
出力
3.3 VDC STBY: 3.0A
+12 VDC: 86.7A
電力消費
最大消費電力: 最大 890 W
最大放熱量: 3026 BTU/hr
定格電圧・電流: 908 VA @ 240 VAC, 0.98P.F.
ISO 7779 で規定されている要件に準拠し、本製品の作業環境における騒音レベルは 70 db (A) 未満です。
ZS3-2 コントローラは、Intel Xeon プロセッサを搭載した、エンタープライズクラスのラックマウント型 x86 システムです。コンパクトな 2U の設置面積で、高いパフォーマンスと、PCIe スロットおよび 16 個の DIMM スロットによる拡張性を提供します。次の表に、構成オプションを示します。
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最新のコンポーネントの仕様については、http://oracle.com/zfsstorage を参照してください。
次の図に、ZS3-2 コントローラのドライブスロットおよびフロントパネルコンポーネントを示します。
図 33 ZS3-2 コントローラのフロントパネル
ドライブスロット 0 および 1 には 2 台のミラー化された SAS-2 ブートドライブがあります。4 台までの読み取りキャッシュ SSD を、スロット 2 から 5 まで順番に搭載できます。スロット 6 と 7 は空のため、ドライブフィラーを取り付ける必要があります。サポートされる HDD および SSD については、Oracle システムハンドブックを参照してください。
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ZS3-2 コントローラの PCIe スロットおよび背面パネルコンポーネントを次の図に示します。
PCIe カードの詳細については、Oracle ZFS Storage Appliance 顧客サービスマニュアルのZS3-2 PCIe I/O カードを参照してください。
図 34 ZS3-2 コントローラの背面パネル
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ZS3-2 コントローラには、次のポートがあります。
Ethernet ポート - ZS3-2 には、背面パネルの左から右に、NET 3、NET 2、NET 1、および NET 0 のラベルの付いた、4 つの RJ-45 10 ギガビット Ethernet (10GbE) ネットワークコネクタがあります。ポートは 100M ビット/秒、1000M ビット/秒、または 10G ビット/秒で動作します。これらのポートを使用して、アプライアンスをネットワークに接続します。
各 NET ポートの上にある LED は、この表に示されているように、ポートごとに、左側がリンク/動作状態インジケータ、右側が速度インジケータです。
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クラスタ I/O ポート - 2 つのクラスタシリアルポート (0 と 1) および 1 つの Ethernet ポートが、2 つのコントローラ間の通信を提供して、クラスタ構成が形成されます。ケーブルを接続してクラスタを形成する方法については、ディスクシェルフケーブルの接続を参照してください。
![]() | 注意 - RJ-45 ケーブルをクラスタシリアルポート (0 と 1) から取り外す際、内部 RJ-45 レセプタクルを損傷しないよう特に注意してください。RJ-45 ケーブルをクラスタシリアルポートから正しく取り外すには、RJ-45 ケーブルの取り外しを参照してください。 |
ネットワーク管理ポート - ネットワーク管理コネクタ (NET MGT) は RJ-45 10/100 BASE-T Ethernet ポートで、SP コンソールへの代替の端末インタフェースを提供します。
シリアル管理ポート - シリアル管理コネクタ (SER MGT) は RJ-45 ポートで、サービスプロセッサ (SP) コンソールへの端末接続を提供します。
HBA ポート - ZS3-2 の PCIe スロット 2 に取り付けられている 4x4 SAS HBA は外部ディスクシェルフへの接続を提供します。HBA ポートは、下に示すように、左から右に 0 - 3 と番号付けされています。
次の図は、第 2 世代のケーブル管理アーム (CMA) のコンポーネントを示します。CMA の取り付け手順を参照してください。
図 35 ケーブル管理アームコンポーネント
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