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Oracle® Solaris 11.3 デスクトップユーザーズガイド

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更新: 2015 年 10 月
 
 

ファイルやフォルダの管理

このセクションでは、ファイルやフォルダの操作方法について説明します。

ファイルシステムはツリーに似た階層構造として編成されます。ファイルシステムの最上位は / (ルートディレクトリ) です。この設計思想では、ハードディスク、パーティション、リムーバブルメディアも含め、すべてがファイルとみなされます。ファイルやディレクトリ (ほかのディスクやパーティションも含む) はすべて、ルートディレクトリの下に存在します。

たとえば、/home/jebediah/cheeses.odt は、ルート (/) ディレクトリの下にあるホームディレクトリの下にある jebediah ディレクトリ内に存在している cheeses.odt ファイルへの正しいフルパスを示したものです。

ルート (/) ディレクトリの下には、頻繁に使用される一連の重要なシステムディレクトリがあります。次のリストは、ルート (/) ディレクトリの直下にある一般的なディレクトリについて説明したものです。

  • /etc – 構成ファイルや起動スクリプトなど

  • /home – ローカルユーザーのホームディレクトリ

  • /bin – 重要なバイナリアプリケーション

  • /boot – コンピュータのブートに必要なファイル

  • /dev – デバイスファイル

  • /lib – システムライブラリ

  • /lost+found – ルート (/) ディレクトリの下に存在しているファイルに遺失物取扱所システムを提供します

  • /opt – オプションのアプリケーションをインストールするための場所を提供します

  • /proc – 現在実行中のプロセスなど、システムの状態に関する情報を保持する特殊な動的ディレクトリ

  • /media – マウント済み (読み込み済み) のリムーバブルメディア (CD やデジタルカメラなど)

  • /mnt – マウントされたファイルシステム

  • /root – root ユーザーのホームディレクトリ (「スラッシュ - ルート」と発音)

  • /sbin – 重要なシステムバイナリ

  • /srv – サーバーで使用されるデータ用の場所を提供します

  • /sys – システムに関する情報を含みます

  • /tmp – 一時ファイル

  • /usr – 基本的にすべてのユーザーからアクセス可能なアプリケーションやファイル

  • /var – ログやデータベースなどの可変ファイル