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Oracle® Solaris 11.3 デスクトップユーザーズガイド

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更新: 2015 年 10 月
 
 
第 7 章

タイムスライダの使用

タイムスライダは、自動的にスケジュールされたホームディレクトリの増分スナップショットから、Oracle Solaris デスクトップユーザーが個々のファイルまたはディレクトリを復元するためのグラフィカルな方法を提供します。タイムスライダを有効にして設定すると、各 ZFS ファイルシステムのスナップショットが 15 分ごと (デフォルト) に作成されます。これらのスナップショットは、過去 24 時間の分は 1 時間ごとに 1 つのみ、過去 7 日間の分は 1 日ごとに 1 つ、そしてタイムスライダサービスが実行していた過去 1 週間ごとに 1 つのスナップショットが保管されるように、時間の経過とともに削除されます。

スナップショットは、ファイルシステムまたはボリュームの読み取り専用コピーです。スナップショットはほとんど瞬間的に作成することができ、最初はプール内で追加のディスク領域を消費しません。しかし、アクティブなデータセット内のデータが変化していくにつれて、スナップショットは古いデータを引き続き参照し、ディスク容量を解放しないため、ディスク領域を消費します。

タイムスライダスナップショットサービスは、デスクトップシステム以外であっても、ブート環境を含むあらゆる ZFS ファイルシステムの定期的なスナップショットを自動化できます。ただし、desktop/time-slider パッケージを使用するには、Oracle Solaris デスクトップがそのマシンで使用されない場合であっても、desktop-incorporation パッケージがインストールされている必要があります。

タイムスライダの詳細は、Chapter 9, Working With Oracle Solaris ZFS Snapshots and Clones, in Managing ZFS File Systems in Oracle Solaris 11.3を参照してください。