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Oracle® Solaris 11.3 デスクトップユーザーズガイド

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更新: 2015 年 10 月
 
 

ファイルマネージャーからスナップショットを管理する

タイムスライダサービスは、ファイルの自動スナップショットを 15 分ごとに作成します。システム管理者がタイムスライダを有効にしている場合は、ファイルマネージャーアプリケーションを使用して、古いバージョンのファイルを参照して復旧できます。

ファイルマネージャーで使用可能なスナップショットを表示する方法

この手順を使用して、特定フォルダに使用可能なスナップショットのリストを表示します。

  1. 「ファイル・マネージャ」ウィンドウを開き、フォルダに移動します。
  2. 次のいずれかの方法を使用して、「タイムスライダ」ペインを開きます。
    • 「ファイル・マネージャ」ウィンドウで、「表示」 -> 「復元」を選択し、「タイムスライダ」ツールバーボタンをクリックします。
    • Ctrl+E を押して、「タイムスライダ」ペインを開きます。

    「タイムスライダ」ペインには、フォルダで使用可能なスナップショットが時間順に並んだバーとして表示されます。次の図に示すように、もっとも古いスナップショットは左に表示され、現在の状態は「今」というラベルで右に表示されます。


    image:ファイルマネージャーの「タイムスライダ」ペイン

    「タイムスライダ」ペインの各スナップショットについて:

    • バーの高さは、スナップショットのデータ量を示します。バーが高くなるほど、前のスナップショットからのファイルシステムの変更数が大きくなります。

    • バーの外観は、スナップショットの種類を示します。

      • 塗りつぶしなし: ローカルスナップショットのみ、外部バックアップなし

      • 塗りつぶし: ローカルスナップショットと外部バックアップ

      • 丸い頭部: 自動タイムスライダスナップショット

      • 四角い頭部: 手動スナップショット

    複数のスナップショットが表示されている場合は、「タイムスライダ」ペインのドロップダウンリストを使用して、タイムラインをフィルタリングできます。次のオプションを指定できます。

    • すべて: 既存のスナップショットをすべて表示します。

    • 今日: 今日作成されたスナップショットのみを表示します。

    • 昨日: 前日に作成されたスナップショットのみを表示します。

    • 今週: 今週の日曜日以降に作成されたスナップショットを表示します。

    • 先週: 前の日曜日から土曜日までの間に作成されたスナップショットを表示します。

    • 今月: 今月の 1 日以降に作成されたスナップショットを表示します。

    • 先月: 前月の 1 日から 31 日までの間に作成されたスナップショットを表示します。

    • 今年: 今年の 1 月 1 日以降に作成されたスナップショットを表示します。

    • 去年: 昨年の 1 月 1 日から 12 月 31 日までの間に作成されたスナップショットを表示します

    「タイムスライダ」ペインをもう一度非表示にするには、ペインの右上にある「閉じる」ボタンをクリックします。または、「表示」 -> 「復元」を選択して「タイムスライダ」ツールバーボタンをクリックするか、またはペインが表示されているときに Ctrl+E を押します。

前のバージョンのファイルまたはフォルダを表示する方法

  1. 「ファイル・マネージャ」ウィンドウを開き、ファイルを含むフォルダに移動します。
  2. 次のいずれかの方法を使用して、「タイムスライダ」ペインを開きます。
    • 「ファイル・マネージャ」ウィンドウで、「表示」 -> 「復元」を選択し、「タイムスライダ」ツールバーボタンをクリックします。
    • Ctrl+E を押して、「タイムスライダ」ペインを開きます。
  3. 「タイムスライダ」ペインで、表示するスナップショットを表すバーをクリックします。

    「ファイル・マネージャ」ウィンドウの内容が更新されて、スナップショットが作成されたときに存在していたファイルが表示されます。

  4. ファイルをダブルクリックして、スナップショットが作成されたときのファイルの内容を表示します。

ファイルまたはフォルダのバージョンを比較する方法

  1. 「ファイル・マネージャ」ウィンドウを開き、ファイルを含むフォルダに移動します。
  2. 次のいずれかの方法を使用して、「タイムスライダ」ペインを開きます。
    • 「ファイル・マネージャ」ウィンドウで、「表示」 -> 「復元」を選択し、「タイムスライダ」ツールバーボタンをクリックします。
    • Ctrl+E を押して、「タイムスライダ」ペインを開きます。
  3. 「タイムスライダ」ペインで、表示するスナップショットを表すバーをクリックします。

    「ファイル・マネージャ」ウィンドウの内容が更新されて、スナップショットが作成されたときに存在していたファイルが表示されます。

  4. ファイルを右クリックし、バージョンエクスプローラウィンドウを開くためにメニューから「バージョンの調査」を選択します。

    比較できる別のバージョンがない場合は、「バージョンの調査」ではなく「バージョンはありません」がメニューに表示されます。

    「タイムスライダファイルバージョンエクスプローラ」ウィンドウが表示されます。

  5. バージョンエクスプローラウィンドウで、古いバージョンのファイルを選択し、「比較」をクリックします。

    注 - ファイルのバージョンを比較するには、developer/meld パッケージをインストールする必要があります。このパッケージをインストールするには、パッケージマネージャーアプリケーションを使用するか、または端末で「sudo pkg install developer/meld」と入力します。

以前のバージョンのファイルを復元する方法

以前のバージョンのファイルを編集する必要がある場合は、まず作業環境に復元する必要があります。この手順を使用して、以前のバージョンのファイルを復元します。

  1. 「ファイル・マネージャ」ウィンドウを開き、ファイルを含むフォルダに移動します。
  2. 次のいずれかの方法を使用して、「タイムスライダ」ペインを開きます。
    • 「ファイル・マネージャ」ウィンドウで、「表示」 -> 「復元」を選択し、「タイムスライダ」ツールバーボタンをクリックします。
    • Ctrl+E を押して、「タイムスライダ」ペインを開きます。
  3. 「タイムスライダ」ペインで、表示するスナップショットを表すバーをクリックします。

    「ファイル・マネージャ」ウィンドウの内容が更新されて、スナップショットが作成されたときに存在していたファイルが表示されます。

  4. 次の方法を使用して、復元するバージョンのファイルをコピーします。
    • 復元するファイルを右クリックし、「デスクトップに復元します」を選択してそのバージョンのファイルをデスクトップにコピーします。
    • ファイルを別の「ファイル・マネージャ」ウィンドウにドラッグして、ファイルを別の場所にコピーします。

手動スナップショットを作成する方法

タイムスライダがスナップショットを自動で作成するまで待つのではなく、ファイルのスナップショットを手動で作成する必要がある場合があります。

  1. 「ファイル・マネージャ」ウィンドウを開き、ファイルを含むフォルダに移動します。
  2. 次のいずれかの方法を使用して、「タイムスライダ」ペインを開きます。
    • 「ファイル・マネージャ」ウィンドウで、「表示」 -> 「復元」を選択し、「タイムスライダ」ツールバーボタンをクリックします。
    • Ctrl+E を押して、「タイムスライダ」ペインを開きます。
  3. (オプション)「今」というラベルの付いたスナップショットが選択されていない場合は、選択します。
  4. 「タイムスライダ」ペインの右下隅にある「スナップショットの作成」ボタンをクリックします。
  5. プロンプトが表示されたら、スナップショットの名前を入力し、「OK」をクリックして確定します。

    ファイルマネージャーの手動スナップショットが「タイムスライダ」パネルに表示されます

ファイルマネージャーからスナップショットを削除する方法

特定のスナップショットが必要なくなったことが確かである場合は、手動スナップショットであるのか自動タイムスライダスナップショットであるのかに関係なく、次の手順を使用して削除できます。

  1. 「ファイル・マネージャ」ウィンドウを開き、ファイルを含むフォルダに移動します。
  2. 次のいずれかの方法を使用して、「タイムスライダ」ペインを開きます。
    • 「ファイル・マネージャ」ウィンドウで、「表示」 -> 「復元」を選択し、「タイムスライダ」ツールバーボタンをクリックします。
    • Ctrl+E を押して、「タイムスライダ」ペインを開きます。
  3. 削除するスナップショットを選択します。
  4. 「タイムスライダ」ペインの右下隅にある「スナップショットの削除」ボタンをクリックします。

    この手順は永続的であり、取り消すことはできないため、この手順を実行するには、root ユーザーとしてログインして root パスワードを指定する必要があります。