製品説明
Oracle Database Applianceのハードウェアは、単一の4Uラックマウント型シャーシに2つのOracle Linuxサーバー・ノード(システム・コントローラとも呼ばれます)を含んでおり、各ノードには2つの6コアIntel Xeon X5675プロセッサと96GBのメモリーを搭載しています。2つのサーバー・ノードは冗長化された内蔵のクラスタ通信用ギガビット・イーサネット(GbE)相互接続を介して接続され、各ノードは1GbEと10GbEの2つの外部ネットワーク接続を装備しています。
Oracle Database Applianceは、トリプル・ミラー構成の12TBのRAW記憶域を搭載しており、リジリエンスがある4TBの利用可能データベース記憶域を提供します。また、データベースREDOログのパフォーマンスを加速するため73GBのソリッド・ステート・ディスクを4台搭載しています。コンポーネント(サーバー・ノード自体を含む)がホットスワップに対応し、冗長化されており、ミッション・クリティカルな操作に対応するように設計されています。
Oracle Database ApplianceではOracle Database 11g Enterprise Editionが稼働し、"アクティブ-アクティブ"のデータベース・サーバー・フェイルオーバーの場合はOracle Real Application Clusters(Oracle RAC)、また、"アクティブ-パッシブ"の場合はOracle RAC One Nodeを選択構成することができます。
次の表に、Oracle Database Appliance製品の機能を示します。
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サーバー・ノード |
2つのサーバー・ノード。各サーバー・ノードは、互いに無関係に動作します。下段がサーバー・ノード0で、上段がサーバー・ノード1です。 |
CPU |
1サーバー・ノード当たり2個の6コア95ワットCPUと、96GBのメモリーを搭載。 |
メモリー |
1プロセッサ当たり6個のレジスタ付き1333MHz DDR3 LVのデュアルランク8GB DIMM、1サーバー・ノード当たり合計12個のDIMM。 |
ストレージ・デバイス |
システムには次のストレージ・デバイスが含まれます。
各サーバー・ノードには次のストレージ・デバイスが含まれます。
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USB 2.0ポート |
各サーバー・ノードには、2つの背面USBポートおよび1つの内部USBポートが含まれます。 |
PCI Express (PCIe) 2.0 I/Oスロット |
システムには4つのPCIeスロットが含まれます。
マザーボードに、内部デュアルポートSAS2 HBAを含む1つのロープロファイル・スロット。
PCIeスロット2 - 内部デュアルポートSAS-2ホスト・バス・アダプタ(HBA)
PCIeスロット1 – クアッドポート1ギガビット・イーサネットNIC
PCIeスロット0 – デュアルポート10ギガビット・イーサネットNIC
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クラスタ・デバイス |
サーバー・ノードとサーバー・ノードを接続する統合クラスタ・デバイスが、各サーバー・ノードに1つ組み込まれています。各統合クラスタ・デバイスは、2つの内部ギガビット・イーサネット(GbE)ポートおよび2つの内部デュアルポートUARTポートを用意しています。 |
イーサネット・ポート |
各サーバー・ノードに2つの10/100/1000 RJ-45 GbEポート(バック・パネル)。 |
ネットワーク管理(NET MGT)ポート |
各サーバー・ノードに1つのサービス・プロセッサ(SP)専用10/100 RJ-45 GbEポート(バック・パネル)。 |
シリアル管理(SER MGT)ポート |
各サーバー・ノードに1つのRS-232 RJ-45シリアル・ポート(バック・パネル)。 |
VGAポート |
各サーバー・ノードの1つのバック・パネルの高密度HD15ビデオ・ポート。 |
サービス・プロセッサ(SP) |
各サーバー・ノードには次の機能を持つサービス・プロセッサが1つあります。
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電源 |
AC電源: 100–120VAC時1100W、200–240VAC時1200W、50–60Hz。 エネルギー効率のよい2つのホットスワップ対応冗長化1200W電源ユニット(PSU)。電源には次の機能があります。
オーバーサブスクリプション – この機能により、1つの電源に障害が発生した場合に、システムでは使用可能な電力以上の電力を短期間消費できます。
動的電力低減 – なんらかの理由で2つの冗長電源の一方に障害が発生した場合、両方のサーバー・ノードでは動的にそれぞれの最大消費電力が制限されます。一方の電源に障害が発生すると、各サーバー・ノード上のプロセッサおよびメモリーを抑制することで、各サーバー・ノードを低減システム電力消費モードにデフォルト設定します。
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冷却ファン |
各サーバー・ノードには、2つの冗長ホットスワップ対応ファン・モジュールが備わっています。 |
シャーシ・インターロック/安全スイッチ |
システムのシャーシには磁気カバー・インターロック・スイッチが装備されており、システムの電源が入っているときに上部カバーの中間部分が外されると12Vが使用できなくなります。この機能により、240VAを超える電気的障害にアクセスできないようにします。 |
シャーシ識別番号(RFID) |
システムにはラジオ周波識別(RFID)タグが付いており、自動データ収集をサポートします。これには製品シリアル番号も含まれており、システムのフロント・パネル上の左ベゼルにあります。 |
オペレーティング・システム |
Oracle Linux 5.5。 |
管理ソフトウェア |
- Oracle Integrated Lights Out Manager (ILOM)
Oracle OneCommand
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