1. Oracle Database Applianceの概要
7. サーバー・ノードのトラブルシューティングとOracle ILOMのデフォルト値のリストア
8. 「Preboot」メニューを使用したOracle ILOMの問題解決
editコマンドを使用して「Preboot」メニューを構成する
シリアル・コンソールへのOracle ILOMアクセスのリストア
「Preboot」メニューを使用してシリアル・コンソールへのOracle ILOMアクセスをリストアする
「Preboot」メニューを使用してOracle ILOM構成をリセットする
この項では、「Preboot」メニューを使用してSPファームウェア・イメージをリカバリする方法について説明します。
「Preboot」メニューでは、SPファームウェアを更新(フラッシュ)して、Oracle ILOMファームウェア・イメージをリカバリできます。
通常、ホストが実行されている場合、Oracle ILOM CLIまたはWebインタフェースを使用してSPを更新できます。
ホストの電源が切断され、SPファームウェア・イメージが破損した(Oracle ILOMを使用してサーバーのSPにアクセスできない)場合は、「Preboot」メニューを使用して次の手順でSPファームウェア・イメージを更新できます。
操作を開始する前に
TFTPサーバー上に有効な.flash SPファームウェア・イメージ・ファイルが存在する必要があります。また、サーバーのSPへのネットワーク接続を介して、TFTPサーバーにアクセスできる必要があります。このファイルは、Tools and Drivers DVD (sp_firmwareディレクトリ)、およびOracleダウンロード・サイト(http://support.oracle.com)から入手できます。
注意 - 「Preboot」メニューを使用してSPファームウェアを更新するには、Oracle ILOMからのSPの更新に使用される.pkgファイルではなく、.flashファイルが必要です。
詳細は、「「Preboot」メニューへのアクセス」を参照してください。
Preboot> net dhcp
これにより、DHCPネットワークが構成されます。
TFTPサーバーにアクセスできるネットワークに接続する必要があります。
Preboot> net ping tftpIPaddress
tftpIPaddressはTFTPサーバーのIPアドレスです。
ネットワーク上でTFTPサーバーにアクセスできるかどうかが確認されます。
Preboot> net flash tftpIPaddress path/ILOM-version-Sun_Fire_X800M2.flash
各項目の意味は次のとおりです。
tftpIPaddressはTFTPサーバーのIPアドレスです
pathは、/tftpbootに関連するファイルへのパスです
versionはSPファームウェアのバージョンです
次に例を示します。
Preboot> net flash 10.8.173.25 images/ILOM-3_0_x_x_rxxxx-Sun_Fire_X4800M2.flash
ファームウェア・イメージがダウンロードおよびフラッシュされます。一連のメッセージの後、「Preboot」のプロンプトが表示されます。
Preboot> reset
「Preboot」メニューが終了し、サービス・プロセッサが再起動します。