クラスタ内の各ノードごとに /etc/lvm/md.tab ファイルを作成します。md.tab ファイルを使用して、作成したディスクセットの Solaris Volume Manager ボリュームを定義します。
md.tab ファイル内では、下位デバイス名 (cNtXdY) の代わりに完全な DID デバイス名を使用してください。DID デバイス名は、/dev/did/rdsk/dN の形式を取ります。
phys-schost# cldevice show | grep Device
=== DID Device Instances === DID Device Name: /dev/did/rdsk/d1 Full Device Path: phys-schost-1:/dev/rdsk/c0t0d0 DID Device Name: /dev/did/rdsk/d2 Full Device Path: phys-schost-1:/dev/rdsk/c0t6d0 DID Device Name: /dev/did/rdsk/d3 Full Device Path: phys-schost-1:/dev/rdsk/c1t1d0 Full Device Path: phys-schost-2:/dev/rdsk/c1t1d0 …
サンプルの Example 4–4 ファイルについては、Example 4–4 を参照してください。
クラスタ環境内のさまざまなノード上のローカルボリューム間での混乱を避けるため、クラスタ全体で各ローカルボリューム名が固有となるような命名規則を使用してください。たとえば、ノード 1 については、d100 から d199 の間で名前を選択します。ノード 2 では、d200 から d299 を使用します。
md.tab ファイルを作成する方法の詳細については、Solaris Volume Manager のドキュメントおよび md.tab(4) のマニュアルページを参照してください。
次の md.tab のサンプルファイルでは、dg-schost-1 という名前でディスクセットを定義しています。md.tab ファイル内の行の順序は重要ではありません。
dg-schost-1/d0 -m dg-schost-1/d10 dg-schost-1/d20 dg-schost-1/d10 1 1 /dev/did/rdsk/d1s0 dg-schost-1/d20 1 1 /dev/did/rdsk/d2s0
サンプル md.tab ファイルは、次のように構築されています。
先頭行では、デバイス d0 をボリューム d10 と d20 のミラーとして定義しています。–m は、このデバイスがミラーデバイスであることを示します。
dg-schost-1/d0 -m dg-schost-1/d0 dg-schost-1/d20
2 行目では、d0 の最初のサブミラーであるボリューム d10 を一方向のストライプとして定義しています。
dg-schost-1/d10 1 1 /dev/did/rdsk/d1s0
3 行目では、d0 の 2 番目のサブミラーであるボリューム d20 を一方向のストライプとして定義しています。
dg-schost-1/d20 1 1 /dev/did/rdsk/d2s0
次のステップ
md.tab ファイルで定義したボリュームを起動します。ボリュームを起動する方法に進みます。