Oracle Solaris Cluster 構成で Oracle Solaris OS の使用を計画する場合は、次の点を考慮してください。
最小の Oracle Solaris パッケージ – Oracle Solaris Cluster ソフトウェアには、少なくとも Oracle Solaris ソフトウェアの solaris-small-server パッケージが必要です。
Oracle Solaris オペレーティングシステム – Oracle Solaris Cluster 4.2 コアソフトウェアおよび Oracle Solaris Cluster 4.2 定足数サーバーソフトウェアには少なくとも Oracle Solaris 11.1 ソフトウェアが必要です。Oracle Solaris Cluster 4.2 ソフトウェアでは、Oracle Solaris 11.0 リリースはサポートされていません。
Oracle Solaris ゾーン – Oracle Solaris Cluster フレームワークソフトウェアのインストール先は、大域ゾーンだけです。
ループバックファイルシステム (LOFS) – クラスタの作成中、LOFS 機能はデフォルトで有効になっています。クラスタが次の条件の両方を満たす場合、スイッチオーバーの問題やその他の障害を防ぐために、LOFS を無効にする必要があります。
クラスタがこれらの条件の 1 つだけしか満たさない場合、LOFS を有効にしても安全です。
LOFS と automountd デーモンの両方を有効にする必要がある場合は、HA for NFS によってエクスポートされる高可用性ローカルファイルシステムに含まれるファイルをすべてオートマウンタマップから除外してください。
省電力シャットダウン - 自動省電力シャットダウンは Oracle Solaris Cluster 構成ではサポートされていないため、有効にしないでください。詳細は、poweradm(1M) のマニュアルページを参照してください。
Network Auto-Magic (NWAM) – Oracle Solaris の Network Auto-Magic (NWAM) 機能は、単一のネットワークインタフェースをアクティブ化し、その他はすべて無効にします。このため、NWAM は Oracle Solaris Cluster ソフトウェアと共存できず、クラスタを構成または実行する前に NWAM を無効にする必要があります。
IP Filter 機能 – Oracle Solaris Cluster では、パブリックネットワークモニタリングに IP ネットワークマルチパス (IPMP) を利用しています。IP Filter を構成する際には、IP Filter に関係する IPMP の構成ガイドラインや制限に従う必要があります。
fssnap - Oracle Solaris Cluster ソフトウェアは、UFS の機能である fssnap コマンドをサポートしません。ただし、Oracle Solaris Cluster ソフトウェアによって制御されないローカルシステム上で fssnap コマンドを使用できます。fssnap サポートには、次の制限が適用されます。
fssnap コマンドは、Oracle Solaris Cluster ソフトウェアによって管理されていないローカルファイルシステム上でサポートされています。
fssnap コマンドは、クラスタファイルシステムではサポートされていません。
fssnap コマンドは、HAStoragePlus によって制御されるローカルファイルシステムではサポートされていません。
Java の最小バージョン – Oracle Solaris Cluster ソフトウェアの実行に必要な最小バージョンは Java 1.7 です。