Oracle Solaris OS をインストールするときは、必要な Oracle Solaris Cluster パーティションを作成し、すべてのパーティションが各領域の最小要件を満たすようにします。
ルート (/) – ルート (/) ファイルシステムの容量に関する主な要件は、次のとおりです。
Oracle Solaris Cluster ソフトウェア自体のルート (/) ファイルシステムでの占有サイズは、40M バイト未満です。
Oracle Solaris Cluster の各データサービスは、1M バイトから 5M バイトを使用する可能性があります。
Solaris Volume Manager ソフトウェアには 5M バイト。
十分な追加領域と i ノード容量を構成するには、一般的にルート (/) ファイルシステムに割り当てる容量に、100 MB 以上を追加します。この領域は、ブロック特殊デバイスと文字特殊デバイスの両方を作成するために、ボリューム管理ソフトウェアによって使用されます。クラスタ内に多数の共有ディスクがある場合は、特に、十分な領域を割り当てる必要があります。
ログファイル用に十分な領域を別途用意しておく必要があります。また、クラスタ化されたノードでは、標準的なスタンドアロンサーバーよりも、ログに記録されるメッセージが増えることがあります。したがって、ログファイル用として少なくとも 100M バイトを使用できるようにしてください。
グローバルデバイス名前空間の lofi デバイスが必要とする空き容量は、100M バイトです。Oracle Solaris Cluster 4.2 以降では、グローバルデバイス名前空間の専用パーティションは使用されなくなりました。
/var – Oracle Solaris Cluster ソフトウェアの /var ファイルシステムにおけるインストール時の占有サイズは、無視できる量です。ただし、ログファイル用に十分な領域を別途用意しておく必要があります。また、クラスタ化されたノードでは、標準的なスタンドアロンサーバーよりも、ログに記録されるメッセージが増えることがあります。したがって、/var ファイルシステムには最低でも 100 MB の余裕を設けてください。
swap – Oracle Solaris と Oracle Solaris Cluster ソフトウェアに割り当てる swap 領域は、750M バイト以上である必要があります。最適な結果を得るには、Oracle Solaris OS に必要とされる容量に少なくとも 512M バイトを Oracle Solaris Cluster ソフトウェア用に追加します。さらに、Oracle Solaris ホスト上で実行されるアプリケーションが必要とする追加の swap 容量を割り当てます。
ボリュームマネージャー – ボリュームマネージャーで使用するために、20M バイトのパーティションをスライス 6 上に作成します。
Solaris Volume Manager をサポートする場合、このパーティションを次のいずれかの場所に作成できます。
ZFS ルートプール以外のローカルディスク
ZFS ルートプール (ZFS ルートプールがディスク上ではなくパーティション上に存在する場合)
各ローカルディスク上に、このためのスライスをべつに用意します。ただし、1 つの Oracle Solaris ホストにローカルディスクが 1 つしかない場合は、Solaris Volume Manager ソフトウェアが正しく動作するように、同じスライス内に 3 つの状態データベースのレプリカを作成する必要が生じることがあります。詳細は、Solaris Volume Manager 管理ガイドを参照してください。
Oracle Solaris OS を対話的にインストールする場合は、これらの必要条件を満たすためにパーティションをカスタマイズする必要があります。