対話式 scinstall ユーティリティーは、2 つのインストールモード (通常またはカスタム) で実行します。「通常」を指定した Oracle Solaris Cluster ソフトウェアのインストールでは、scinstall が自動的に次のデフォルト構成を指定します。
172.16.0.0
255.255.240.0
正確に 2 つのアダプタ
switch1 および switch2
有効
制限付き
IPS リポジトリから、または既存のクラスタに作成された Oracle Solaris 統合アーカイブから Oracle Solaris および Oracle Solaris Cluster ソフトウェアパッケージをインストールすることによって、新しいクラスタをインストールおよび構成できます。
新しいクラスタを形成するほかに、AI と統合アーカイブを使用して、アーカイブからクラスタをレプリケートし、既存のクラスタノードを復元することもできます。また、clzonecluster コマンドを使用して、統合アーカイブから新しいゾーンクラスタをインストールすることもできます。詳細については、Oracle Solaris および Oracle Solaris Cluster ソフトウェアをインストールおよび構成する方法 (統合アーカイブ)、統合アーカイブからクラスタをレプリケートする方法、Oracle Solaris Cluster システム管理 の統合アーカイブからノードを復元する方法、およびOracle Solaris Cluster システム管理 の統合アーカイブからゾーンクラスタをインストールする方法を参照してください。
これらのノードは、物理マシン、Oracle VM Server for SPARC I/O ドメインまたはゲストドメイン (SPARC のみ)、あるいはこれらの種類のノードの組み合わせにすることができます。
AI は、最小限のブートイメージを使用してクライアントをブートします。IPS リポジトリから Oracle Solaris および Oracle Solaris Cluster ソフトウェアパッケージをインストールする場合は、ブートイメージを取得するためのインストールのソースを提供する必要があります。このブートイメージの内容は、install-image/solaris-auto-install パッケージで公開されています。ダウンロードされたブートイメージ ISO ファイルにもブートイメージが含まれています。そのパッケージの取得元のリポジトリを指定することも、ダウンロードされたブートイメージ ISO ファイルの場所を指定することもできます。
リポジトリからブートイメージを取得するには、パブリッシャー、リポジトリ URL、およびクラスタノードのアーキテクチャーを指定する必要があります。リポジトリが HTTPS を使用している場合は、SSL 証明書と非公開鍵も指定し、それらのファイルの場所を指定する必要があります。それらの鍵と証明書は、http://pkg-register.oracle.com のサイトからリクエストおよびダウンロードできます。
ダウンロードされたブートイメージ ISO ファイルを使用するには、AI インストールサーバーからアクセスできるディレクトリにそれを保存しておく必要があります。AI ブートイメージは、クラスタノードにインストールする予定の Oracle Solaris ソフトウェアリリースと同じバージョンである必要があります。また、そのブートイメージファイルはクラスタノードと同じアーキテクチャーを備えている必要もあります。
Oracle 統合アーカイブから新しいクラスタを確立して、新しいクラスタをインストールして構成するか、またはアーカイブからクラスタをレプリケートする場合は、最小のブートイメージを提供する必要はありません。統合アーカイブには、使用できるイメージが格納されています。統合アーカイブにアクセスするためにパスを指定する必要はありません。
IPS リポジトリまたは統合アーカイブから新しいクラスタをインストールして構成する場合、通常モードまたはカスタムモードのインストールの計画を立てるには、次のいずれかのクラスタ構成ワークシートに記入します。
「通常」モードのワークシート - 「通常」モードを使用して、デフォルト値をすべて受け入れる場合は、次のワークシートに必要事項を記入します。
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「カスタム」モードのワークシート - 「カスタム」モードを使用して構成データをカスタマイズする場合は、次のワークシートに必要事項を記入します。
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これらのガイドラインに従い、次に示す手順で対話式の scinstall ユーティリティーを使用します。
対話式 scinstall を使用すると、先行入力が可能になります。したがって、次のメニュー画面がすぐに表示されなくても、Return キーを押すのは一度だけにしてください。
特に指定のある場合を除いて、Control-D キーを押すと、関連する一連の質問の最初に戻るか、メインメニューに戻ります。
前のセッションのデフォルトの解凍が、質問の最後に角かっこ ([ ]) で囲まれて表示されます。入力せずに角かっこ内の回答を入力するには、Return キーを押します。
次のタスクを実行します。
Solaris ソフトウェアをインストールする前に、ハードウェアの設定が完了していることと、接続が完全であることを確認します。ハードウェアの設定方法の詳細については、Oracle Solaris Cluster 4.2 Hardware Administration Manual およびサーバーと記憶装置のドキュメントを参照してください。
Automated Installer インストールサーバーと DHCP サーバーが構成済みであることを確認します。Oracle Solaris 11.2 システムのインストール のパート IIIインストールサーバーを使用したインストールを参照してください。
クラスタノードの Ethernet アドレスと、そのアドレスが属するサブネットのサブネットマスクの長さを確認します。
各クラスタノードの MAC アドレスを調べます。
クラスタ構成の計画が完了していることを確認します。要件とガイドラインについては、クラスタソフトウェアのインストールの準備をする方法を参照してください。
クラスタノードの root ユーザーのパスワードを使用可能にしておきます。
SPARC: Oracle VM Server for SPARC の I/O ドメイン、またはゲストドメインをクラスタノードとして構成する場合、各物理マシン上に Oracle VM Server for SPARC ソフトウェアがインストールされていることと、ドメインが Oracle Solaris Cluster の要件を満たしていることを確認します。Oracle VM Server for SPARC ソフトウェアをインストールし、ドメインを作成する方法を参照してください。
既存のクラスタに作成された統合アーカイブからインストールする予定がある場合は、アーカイブファイルのパスを使用し、AI サーバーからアクセスできることを確認します。
IPS リポジトリからインストールする予定がある場合は、インストールする Oracle Solaris Cluster ソフトウェアパッケージを特定します。
次の表に、AI インストール時に選択可能な Oracle Solaris Cluster 4.2 ソフトウェアのグループパッケージと、各グループパッケージに含まれる主な機能の一覧を示します。少なくとも ha-cluster-framework-minimal グループパッケージをインストールする必要があります。
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完成した通常モードまたはカスタムモードのインストールワークシートを使用可能にしておきます。Automated Installer を使用した新しい Oracle Solaris Cluster の確立を参照してください。
AI サーバーを設定し、Oracle Solaris OS と Oracle Solaris Cluster フレームワークおよびデータサービスソフトウェアの両方を IPS リポジトリまたはすべてのグローバルクラスタノード上の統合アーカイブからインストールし、クラスタを確立できます。この手順では、IPS リポジトリからクラスタをインストールし、構成するために、scinstall(1M) によるカスタム Automated Installer インストール方式を設定し、使用する方法について説明します。
AI インストールサーバーが次の要件を満たしていることを確認します。
インストールサーバーがクラスタノードと同じサブネット上に存在します。
インストールサーバー自体はクラスタノードではありません。
インストールサーバーによって、Oracle Solaris Cluster ソフトウェアがサポートする Oracle Solaris OS のリリースが実行されています。
各新規クラスタノードが、Oracle Solaris Cluster インストール用に構成されたカスタム AI ディレクトリを使用する、カスタム AI インストールクライアントとして構成されています。
使用するソフトウェアプラットフォームと OS のバージョンに該当する手順に従って、AI インストールサーバーと DHCP サーバーを設定します。Oracle Solaris 11.2 システムのインストール の第 8 章AI サーバーの設定およびOracle Solaris 11.2 での DHCP の作業 を参照してください。
installserver# pkg publisher PUBLISHER TYPE STATUS URI solaris origin online solaris-repository ha-cluster origin online ha-cluster-repository
installserver# pkg install ha-cluster/system/install
installserver# /usr/cluster/bin/scinstall
scinstall のメインメニューが表示されます。
*** Main Menu *** Please select from one of the following (*) options: * 1) Install, restore, replicate, and configure a cluster from this Automated Installer install server * 2) Securely install, restore, replicate, and configure a cluster from this Automated Installer install server * 3) Print release information for this Automated Installer install server * ?) Help with menu options * q) Quit Option:
ユーティリティーは DHCP サーバーに DHCP マクロを追加する手順も出力し、SPARC ノードのセキュリティーキーを追加 (セキュアインストールを選択した場合) またはクリア (非セキュアインストールを選択した場合) します。それらの手順に従います。
AI マニフェストは、次のディレクトリにあります。
/var/cluster/logs/install/autoscinstall.d/ \ cluster-name/node-name/node-name_aimanifest.xml
パブリッシャー名とリポジトリ情報を追加します。例:
<publisher name="aie"> <origin name="http://aie.us.oracle.com:12345"/> </publisher>
インストールするパッケージの名前を AI マニフェストの software_data 項目に追加します。
scinstall は、マニフェストファイル内の既存のブートディスクをターゲットデバイスであると見なします。ターゲットデバイスをカスタマイズするには、インストールのターゲットデバイスを見つけるためのサポートされる条件の使用方法に基づいて、マニフェストファイル内の target 要素を更新します。たとえば、disk_name サブ要素を指定できます。
詳細は、Oracle Solaris 11.2 システムのインストール のパート IIIインストールサーバーを使用したインストールおよび ai_manifest(4) のマニュアルページを参照してください。
# installadm update-manifest -n cluster-name-{sparc|i386} \ -f /var/cluster/logs/install/autoscinstall.d/cluster-name/node-name/node-name_aimanifest.xml \ -m node-name_manifest
クラスタノードのアーキテクチャーが SPARC と i386 であることに注意してください。
root 役割として、次のコマンドを使用して、pconsole ユーティリティーを起動します。
adminconsole# pconsole host[:port] […] &
また、pconsole ユーティリティーを使用してマスターウィンドウを開くことができます。ここでの入力を、個々のすべてのコンソールウィンドウに同時に送信できます。
Oracle Solaris ソフトウェアはデフォルトの構成でインストールされます。
phys-schost# shutdown -g0 -y -i0
ok boot net:dhcp - install
# reboot -p
GRUB メニューが表示されます。
各ノード上で新しいブート環境 (BE) が作成され、Automated Installer によって Oracle Solaris OS と Oracle Solaris Cluster ソフトウェアがインストールされます。インストールが正常に完了すると、各ノードは新しいクラスタノードとして完全にインストールされます。Oracle Solaris Cluster のインストール出力は、各ノードの /var/cluster/logs/install/scinstall.log.N ファイルおよび /var/cluster/logs/install/sc_ai_config.log ファイルに記録されます。
オートマウンタマップを変更する方法の詳細については、Oracle Solaris 11.2 でのネットワークファイルシステムの管理 のマップの管理タスクを参照してください。
この値を設定すると、ログインプロンプトにアクセスできないときにノードをリブートできます。
grub edit> kernel /platform/i86pc/kernel/amd64/unix -B $ZFS-BOOTFS -k
詳細は、Oracle Solaris 11.2 システムのブートとシャットダウン のカーネルデバッガ (kmdb) を有効にしてシステムをブートする方法を参照してください。
次のタスクではリブートが必要になります。
ノードまたはクラスタをリブートする必要のあるソフトウェア更新のインストール
有効にするためにリブートの必要な構成の変更
phys-schost-1# cluster shutdown -y -g0 cluster-name
clsetup コマンドを初めて実行するまで、クラスタノードは、インストールモードのままになります。定足数デバイスを構成する方法の手順の間にこのコマンドを実行します。
ok boot
GRUB メニューが表示された時点で、適切な Oracle Solaris エントリを選択し、Enter キーを押します。
GRUB ベースのブートの詳細は、Oracle Solaris 11.2 システムのブートとシャットダウン のシステムのブートを参照してください。
クラスタ内ですべてのノードが正常にブートされると、クラスタが確立されます。Oracle Solaris Cluster のインストール出力は、/var/cluster/logs/install/scinstall.log.N ファイルに記録されます。
phys-schost# clnode status
出力は次のようになります。
=== Cluster Nodes === --- Node Status --- Node Name Status --------- ------ phys-schost-1 Online phys-schost-2 Online phys-schost-3 Online
詳細は、clnode(1CL) のマニュアルページを参照してください。
/etc/hosts.allow ファイルへのこの追加を行わなかった場合、TCP ラッパーは、クラスタ管理ユーティリティーの RPC 経由でのノード間通信を妨げます。
# /usr/sbin/ipadm show-addr ADDROBJ TYPE STATE ADDR clprivnet0/N static ok ip-address/netmask-length …
phys-schost# clnode set -p reboot_on_path_failure=enabled
設定するプロパティーを指定します。
モニターされる共有ディスクパスすべてに障害が発生する場合、自動ノードリブートを有効化します。
phys-schost# clnode show === Cluster Nodes === Node Name: node … reboot_on_path_failure: enabled …
次のステップ
1. 次の手順のうち、ユーザーのクラスタ構成に当てはまるものをすべて実行します。
2. 定足数がまだ構成されていない場合は構成し、インストール後のタスクを実行します。
複数ノードクラスタをインストールして、自動定足数構成を受け入れた場合は、インストール後の設定は完了しています。定足数構成とインストールモードを確認する方法に進みます。
複数ノードクラスタをインストールして、自動定足数構成を拒否した場合は、インストール後の設定を実行します。定足数デバイスを構成する方法に進みます。
既存の 2 ノードクラスタにノードを追加した場合は、グローバルクラスタへのノード追加後に定足数デバイスを更新する方法に進みます。
定足数デバイスを使用する少なくとも 3 つのノードを持つ既存のクラスタに新しいノードを追加した場合は、グローバルクラスタへのノード追加後に定足数デバイスを更新する方法に進みます。
定足数デバイスを使用しない少なくとも 3 つのノードを持つ既存のクラスタに新しいノードを追加した場合は、クラスタの状態を確認します。定足数構成とインストールモードを確認する方法に進みます。
単一ノードクラスタをインストールすると、クラスタは確立されます。クラスタファイルシステムの作成に進んで、ボリューム管理ソフトウェアをインストールし、クラスタを構成してください。
トラブルシューティング
無効化された scinstall オプション – scinstall コマンドの AI オプションの前にアスタリスクが付いていない場合、このオプションは無効化されています。この状況は、AI の設定が完了していないか、セットアップでエラーが発生したことを示します。この状況を修正するには、まず scinstall ユーティリティーを終了します。Step 1 からStep 8 までを繰り返して AI の設定を修正し、scinstall ユーティリティーを再起動します。
AI サーバーを使用して、統合アーカイブからクラスタをインストールし、そのノードを構成します。この手順では、統合アーカイブに含まれるすべてのソフトウェアパッケージを保持しますが、ワークシートで設計した新しいクラスタ構成を提供する必要があります。この手順を実行する前に、まずアーカイブを作成する必要があります。復旧用のアーカイブの作成に関する手順については、下のStep 1 を参照してください。
AI サーバーは統合アーカイブからノードのインストールを設定し、新しい構成でクラスタを作成します。大域ゾーン内に作成された統合アーカイブのみ受け入れられます。クローンアーカイブまたは復旧用のアーカイブを使用できます。次のリストに 2 つのアーカイブ間の違いについて説明します。
クローンアーカイブからインストールすると、大域ゾーンのみがインストールされます。アーカイブ内のすべてのゾーンはインストールされません。復旧用のアーカイブからインストールすると、大域ゾーンとアーカイブに含まれるゾーンの両方がインストールされます。
クローンアーカイブには、IPMP、VLAN、および VNIC などのシステム構成が含まれません。
クローンアーカイブには、アーカイブの作成時にアクティブな BE のみが含まれるため、その BE のみがインストールされます。復旧用のアーカイブには複数の BE を含めることができますが、アクティブな BE のみが新しいクラスタ構成で更新されます。
この手順では、クラスタ名、ノード名、およびそれらの MAC アドレス、統合アーカイブのパス、およびワークシートで設計したクラスタ構成の入力が求められます。
phys-schost# archiveadm create -r archive-location
create コマンドを使用して、クローンアーカイブを作成するか、create –r オプションを使用して、復旧用のアーカイブを作成します。archiveadm コマンドの使用の詳細については、archiveadm(1M) のマニュアルページを参照してください。
AI インストールサーバーが次の要件を満たしていることを確認します。
インストールサーバーがクラスタノードと同じサブネット上に存在します。
インストールサーバー自体はクラスタノードではありません。
インストールサーバーによって、Oracle Solaris Cluster ソフトウェアがサポートする Oracle Solaris OS のリリースが実行されています。
各新規クラスタノードが、Oracle Solaris Cluster インストール用に構成されたカスタム AI ディレクトリを使用する、カスタム AI インストールクライアントとして構成されています。
使用するソフトウェアプラットフォームと OS のバージョンに該当する手順に従って、AI インストールサーバーと DHCP サーバーを設定します。Oracle Solaris 11.2 システムのインストール の第 8 章AI サーバーの設定およびOracle Solaris 11.2 での DHCP の作業 を参照してください。
installserver# pkg publisher PUBLISHER TYPE STATUS URI solaris origin online solaris-repository ha-cluster origin online ha-cluster-repository
installserver# pkg install ha-cluster/system/install
installserver# /usr/cluster/bin/scinstall
scinstall のメインメニューが表示されます。
*** Main Menu *** Please select from one of the following (*) options: * 1) Install, restore, or replicate a cluster from this Automated Installer server * 2) Securely install, restore, or replicate a cluster from this Automated Installer server * 3) Print release information for this Automated Installer install server * ?) Help with menu options * q) Quit Option: 2
非セキュア AI サーバーインストールを使用して、クラスタをインストールする場合は、オプション 1 を選択します。セキュア AI インストールの場合は、オプション 2 を選択します。
カスタム Automated Installer メニューまたはカスタムセキュア Automated Installer メニューが表示されます。
「カスタム自動インストーラユーザー」画面が表示されます。
確認のため、パスワードをもう一度入力します。「通常」または「カスタム」モード画面が表示されます。
「クラスタ名」画面が表示されます。
「クラスタノード」画面が表示されます。
scinstall ユーティリティーがノードの MAC アドレスを見つけられない場合は、プロンプトが表示されたときに各アドレスを入力して Return キーを押します。同じアーカイブからすべてのノードをインストールするか、ノードごとに異なるアーカイブを使用するように選択できます。
アーカイブは復旧用アーカイブか、またはクローンアーカイブのいずれかです。
「クラスタトランスポートアダプタおよびケーブル」画面が表示されます。
各トランスポートアダプタのタイプを選択します。「リソースセキュリティー構成」画面が表示されます。
「確認」画面が表示されます。
ユーティリティーは DHCP サーバーに DHCP マクロを追加する手順も出力し、SPARC ノードのセキュリティーキーを追加 (セキュアインストールを選択した場合) またはクリア (非セキュアインストールを選択した場合) します。それらの手順に従います。
AI マニフェストは、次のディレクトリにあります。
/var/cluster/logs/install/autoscinstall.d/ \ cluster-name/node-name/node-name_aimanifest.xml
scinstall は、マニフェストファイル内の既存のブートディスクをターゲットデバイスであると見なします。ターゲットデバイスをカスタマイズするには、インストールのターゲットデバイスを見つけるためのサポートされる条件の使用方法に基づいて、マニフェストファイル内の target 要素を更新します。たとえば、disk_name サブ要素を指定できます。
詳細は、Oracle Solaris 11.2 システムのインストール のパート IIIインストールサーバーを使用したインストールおよび ai_manifest(4) のマニュアルページを参照してください。
# installadm update-manifest -n cluster-name-{sparc|i386} \ -f /var/cluster/logs/install/autoscinstall.d/cluster-name/node-name/node-name_aimanifest.xml \ -m node-name_manifest
クラスタノードのアーキテクチャーが SPARC と i386 であることに注意してください。
root 役割として、次のコマンドを使用して、pconsole ユーティリティーを起動します。
adminconsole# pconsole host[:port] […] &
また、pconsole ユーティリティーを使用してマスターウィンドウを開くことができます。ここでの入力を、個々のすべてのコンソールウィンドウに同時に送信できます。
Oracle Solaris ソフトウェアはデフォルトの構成でインストールされます。
phys-schost# shutdown -g0 -y -i0
ok boot net:dhcp - install
# reboot -p
GRUB メニューが表示されます。
ノードが完全にクラスタに参加するまで、各ノードが数回自動的にリブートされます。コンソール上の SMF サービスからのエラーメッセージを無視します。各ノードで、Automated Installer は統合アーカイブに含まれるソフトウェアをインストールします。インストールが正常に完了すると、各ノードは新しいクラスタノードとして完全にインストールされます。Oracle Solaris Cluster のインストール出力は、各ノードの /var/cluster/logs/install/scinstall.log.N ファイルおよび /var/cluster/logs/install/sc_ai_config.log ファイルに記録されます。
phys-schost# clnode status
出力は次のようになります。
=== Cluster Nodes === --- Node Status --- Node Name Status --------- ------ phys-schost-1 Online phys-schost-2 Online phys-schost-3 Online
詳細は、clnode(1CL) のマニュアルページを参照してください。
/etc/hosts.allow ファイルへのこの追加を行わなかった場合、TCP ラッパーは、クラスタ管理ユーティリティーの RPC 経由でのノード間通信を妨げます。
# /usr/sbin/ipadm show-addr ADDROBJ TYPE STATE ADDR clprivnet0/N static ok ip-address/netmask-length …
統合アーカイブを使用して、クラスタとそのノードをレプリケートできます。この手順ではアーカイブ内のすべてのソフトウェアパッケージを保持します。さらに、この新しいクラスタはアーカイブクラスタと同じ構成を持つか、またはクラスタリソース内のゾーンホスト名や論理ホスト名などのプライベートネットワークプロパティーとホスト ID をカスタマイズできます。
大域ゾーン内に作成された統合アーカイブのみ受け入れられます。クローンアーカイブまたは復旧用のアーカイブを使用できます。次のリストに 2 つのアーカイブ間の違いについて説明します。
クローンアーカイブからインストールすると、大域ゾーンのみがインストールされます。アーカイブ内のすべてのゾーンはインストールされません。復旧用のアーカイブからインストールすると、大域ゾーンとアーカイブに含まれるゾーンの両方がインストールされます。
クローンアーカイブには、IPMP、VLAN、および VNIC などのシステム構成が含まれません。
クローンアーカイブには、アーカイブの作成時にアクティブな BE のみが含まれるため、その BE のみがインストールされます。復旧用のアーカイブには複数の BE を含めることができますが、アクティブな BE のみが新しいクラスタ構成で更新されます。
既存のクラスタに作成された統合アーカイブからクラスタをレプリケートするには、新しいクラスタのハードウェア構成がソースクラスタと同じである必要があります。新しいクラスタのノードの数は、ソースクラスタと同じである必要があり、トランスポートアダプタもソースクラスタと同じである必要があります。
phys-schost# archiveadm create -r archive-location
create コマンドを使用して、クローンアーカイブを作成するか、–r オプションを使用して、復旧用のアーカイブを作成します。アーカイブを作成する場合、共有ストレージ上の ZFS データセットを除外します。ソースクラスタから新しいクラスタに共有ストレージ上のデータを移行する予定がある場合、従来の方法を使用します。
archiveadm コマンドの使用の詳細については、archiveadm(1M) のマニュアルページを参照してください。
AI インストールサーバーが次の要件を満たしていることを確認します。
インストールサーバーがクラスタノードと同じサブネット上に存在します。
インストールサーバー自体はクラスタノードではありません。
インストールサーバーによって、Oracle Solaris Cluster ソフトウェアがサポートする Oracle Solaris OS のリリースが実行されています。
各新規クラスタノードが、Oracle Solaris Cluster インストール用に構成されたカスタム AI ディレクトリを使用する、カスタム AI インストールクライアントとして構成されています。
使用するソフトウェアプラットフォームと OS のバージョンに該当する手順に従って、AI インストールサーバーと DHCP サーバーを設定します。Oracle Solaris 11.2 システムのインストール の第 8 章AI サーバーの設定およびOracle Solaris 11.2 での DHCP の作業 を参照してください。
installserver# pkg publisher PUBLISHER TYPE STATUS URI solaris origin online solaris-repository ha-cluster origin online ha-cluster-repository
installserver# pkg install ha-cluster/system/install
phys-schost# scinstall
scinstall のメインメニューが表示されます。
*** Main Menu *** Please select from one of the following (*) options: * 1) Install, restore, or replicate a cluster from this Automated Installer server * 2) Securely install, restore, or replicate a cluster from this Automated Installer server * 3) Print release information for this Automated Installer install server * ?) Help with menu options * q) Quit Option: 2
非セキュア AI サーバーインストールを使用してクラスタをレプリケートする場合は、オプション 1 を選択します。セキュア AI レプリケーションの場合は、オプション 2 を選択します。
カスタム Automated Installer メニューまたはカスタムセキュア Automated Installer メニューが表示されます。
「カスタム自動インストーラユーザー」画面が表示されます。
確認のため、パスワードをもう一度入力します。
「クラスタ名」画面が表示されます。
「クラスタノード」画面が表示されます。
ノード名を入力したら、Control-D を押して Return キーを押します。scinstall ユーティリティーがノードの MAC アドレスを見つけられない場合は、プロンプトが表示されたときに各アドレスを入力して Return キーを押します。
統合アーカイブファイルはソースクラスタのノードごとに作成する必要があり、新しいクラスタのノードあたり 1 つのアーカイブのみを指定できます。この 1:1 のマッピングにより、1 つのアーカイブがソースクラスタの 1 つのノードにマップされます。同様に、1 つのソースノードのアーカイブは、新しいクラスタの 1 つのノードのみにマップされる必要があります。
Return キーを押してアーカイブファイルを確認します。
新しいクラスタでソースクラスタと同じホスト ID を使用しないようにするため、ソースクラスタの古いホスト ID から新しいクラスタで使用する予定の新しいホスト ID への 1:1 のマッピングを含むテキストファイルを作成し、指定できます。テキストファイルには、各行に 2 列ある複数の行を含めることができます。最初の列は元のクラスタで使用されているホスト名であり、2 番目の列は新しいクラスタでの対応する新しいホスト名です。これらのホスト名は、論理ホスト名、共有アドレスリソース、およびゾーンクラスタ用です。例:
old-cluster-zc-host1 new-cluster-zc-host1 old-cluster-zc-host2 new-cluster-zc-host2 old-cluster-lh-1 new-cluster-lh1 old-cluster-lh-2 new-cluster-lh2
「確認」画面が表示されます。
ユーティリティーは DHCP サーバーに DHCP マクロを追加する手順も出力し、SPARC ノードのセキュリティーキーを追加またはクリアします (セキュアインストールを選択した場合)。それらの手順に従います。
AI マニフェストは、次のディレクトリにあります。
/var/cluster/logs/install/autoscinstall.d/ \ cluster-name/node-name/node-name_aimanifest.xml
scinstall は、マニフェストファイル内の既存のブートディスクをターゲットデバイスであると見なします。ターゲットデバイスをカスタマイズするには、インストールのターゲットデバイスを見つけるためのサポートされる条件の使用方法に基づいて、マニフェストファイル内の target 要素を更新します。たとえば、disk_name サブ要素を指定できます。
詳細は、Oracle Solaris 11.2 システムのインストール のパート IIIインストールサーバーを使用したインストールおよび ai_manifest(4) のマニュアルページを参照してください。
# installadm update-manifest -n cluster-name-{sparc|i386} \ -f /var/cluster/logs/install/autoscinstall.d/cluster-name/node-name/node-name_aimanifest.xml \ -m node-name_manifest
クラスタノードのアーキテクチャーが SPARC と i386 であることに注意してください。
root 役割として、次のコマンドを使用して、pconsole ユーティリティーを起動します。
adminconsole# pconsole host[:port] […] &
また、pconsole ユーティリティーを使用してマスターウィンドウを開くことができます。ここでの入力を、個々のすべてのコンソールウィンドウに同時に送信できます。
Oracle Solaris ソフトウェアはデフォルトの構成でインストールされます。
phys-schost# shutdown -g0 -y -i0
ok boot net:dhcp - install
# reboot -p
GRUB メニューが表示されます。
ノードが完全にクラスタに参加するまで、各ノードが数回自動的にリブートされます。コンソール上の SMF サービスからのエラーメッセージを無視します。各ノードは統合アーカイブに含まれるソフトウェアとともにインストールされます。インストールが正常に完了すると、各ノードは、アーカイブと同じクラスタ構成で、システム ID とシステム構成が異なる新しいクラスタのメンバーとしてブートされます。Oracle Solaris Cluster のインストール出力は、各ノードの /var/cluster/logs/install/scinstall.log.N ファイルおよび /var/cluster/logs/install/sc_ai_config.log ファイルに記録されます。
phys-schost# clnode status
出力は次のようになります。
=== Cluster Nodes === --- Node Status --- Node Name Status --------- ------ phys-schost-1 Online phys-schost-2 Online phys-schost-3 Online
詳細は、clnode(1CL) のマニュアルページを参照してください。
ソースクラスタで、クラスタオブジェクトと別のシステムを使用している (定足数サーバータイプの定足数デバイスとしてシステムを使用しているなど) 場合は、デバイスを機能させるために、新しいクラスタ内と定足数サーバー上の両方の構成を手動で調整する必要があります。定足数サーバーの場合、新しい定足数サーバーを定足数デバイスに追加し、アーカイブから取得された定足数サーバーを削除できます。
ゾーンクラスタ構成またはクラスタ内のリソースグループを変更する必要がある場合は、ゾーンクラスタをオフライン実行モードでリブートします。
phys-schost#clzonecluster reboot -o zoneclustername
ゾーンクラスタ構成を変更する予定がない場合は、オンライン実行モードでクラスタをリブートできます。
phys-schost #clzonecluster reboot zoneclustername
詳細について、ログファイル /var/cluster/logs/install/sc_ai_config を確認することもできます。