ノードまたはプライベートネットワークを追加する方法ときにプライベートネットワーク構成を変更する方法
このタスクを実行してグローバルクラスタのプライベート IP アドレス範囲を変更し、次の 1 つまたは複数のクラスタコンポーネントにおける増加に対応します。
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ノードまたは非大域ゾーンの数
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プライベートネットワークの数
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ゾーンクラスタの数
また、この手順を使用して、プライベート IP アドレスの範囲を小さくすることもできます。
注 -
この手順では、クラスタ全体をシャットダウンする必要があります。ゾーンクラスタのサポートの追加など、ネットマスクだけを変更する必要がある場合、この手順は実行しないでください。 その代わり、ゾーンクラスタの予想数を指定するため、クラスタモードで動作しているグローバルクラスタノードから次のコマンドを実行します。
phys-schost# cluster set-netprops num_zoneclusters=N
このコマンドはクラスタのシャットダウンを要求しません。
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クラスタのノードで root 役割になります。
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1 つのノードから、clsetup ユーティリティーを起動します。
phys-schost# clsetup
clsetup のメインメニューが表示されます。
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各リソースグループをオフラインに切り替えます。
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「リソースグループ」メニュー項目を選択します。
リソースグループメニューが表示されます。
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「リソースグループをオンライン/オフライン化、またはスイッチオーバー」メニュー項目を選択します。
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プロンプトに従って、リソースグループをすべてオフラインにして、管理されていない状態にします。
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すべてのリソースグループがオフラインになったら、q を入力して「リソースグループメニュー」に戻ります。
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クラスタ内のすべてのリソースを無効にします。
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「リソースを有効化または無効化」メニュー項目を選択します。
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無効にするリソースを選択し、プロンプトの指示に従います。
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無効にするリソースごとに上記の手順を繰り返します。
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すべてのリソースが無効になったら、q を入力して「リソースグループメニュー」に戻ります。
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clsetup ユーティリティーを終了します。
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すべてのノード上のすべてのリソースが Offline になっており、そのすべてのリソースグループが Unmanaged 状態であることを確認します。
# cluster status -t resource,resourcegroup
- –t
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指定したクラスタオブジェクトへの出力を制限します
- resource
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リソースを指定します
- resourcegroup
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リソースグループを指定します
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ノードのどれか 1 つでクラスタを停止します。
# cluster shutdown -g0 -y
- –g
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待機時間を秒単位で指定します。
- –y
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シャットダウンの確認を促すプロンプトを発生させないようにします。
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各ノードを非クラスタモードでブートします。
- SPARC:
ok boot -x
- x86:
- GRUB メニューで矢印キーを使用して該当する Oracle Solaris エントリを選択し、e と入力してコマンドを編集します。
GRUB ベースのブートの詳細は、Oracle Solaris 11.2 システムのブートとシャットダウン
のシステムのブートを参照してください。
- ブートパラメータ画面で矢印キーを使用して kernel エントリを選択し、e と入力してエントリを編集します。
- multiboot コマンドに -x を追加して、システムが非クラスタモードでブートするように指定します。
- Enter キーを押して変更を承諾し、ブートパラメータ画面に戻ります。
画面には編集されたコマンドが表示されます。
- b と入力して、ノードを非クラスタモードでブートします。
注 - カーネルブートパラメータコマンドへのこの変更は、システムをブートすると無効になります。次にノードをリブートする際には、ノードはクラスタモードでブートします。非クラスタモードでブートするには、上記の手順を実行してもう一度カーネルのブートパラメータコマンドに –x オプションを追加してください。
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1 つのノードから、clsetup ユーティリティーを起動します。
非クラスタモードで動作している場合、clsetup ユーティリティーは非クラスタモード動作用のメインメニューを表示します。
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「Cluster トランスポート」メニュー項目の「ネットワークアドレス指定と範囲の変更」を選択します。
clsetup ユーティリティーは現在のプライベートネットワーク構成を表示し、この構成を変更するかどうかを尋ねます。
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プライベートネットワーク IP アドレスか IP アドレス範囲のいずれかを変更するには、yes と入力し、Return キーを押します。
clsetup ユーティリティーはデフォルトのプライベートネットワーク IP アドレスである 172.16.0.0 を表示し、このデフォルトをそのまま使用してもよいかどうかを尋ねます。
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プライベートネットワーク IP アドレスを変更するか、そのまま使用します。
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デフォルトのプライベートネットワーク IP アドレスをそのまま使用し、IP アドレス範囲の変更に進むには、yes と入力し、Return キーを押します。
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デフォルトのプライベートネットワーク IP アドレスを変更するには
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clsetup ユーティリティーの、デフォルトのアドレスをそのまま使用してもよいかどうかに関する質問に対しては「no」と入力し、Return キーを押します。
clsetup ユーティリティーは、新しいプライベートネットワーク IP アドレスを入力するプロンプトを表示します。
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新しい IP アドレスを入力し、Return キーを押します。
clsetup ユーティリティーはデフォルトのネットマスクを表示し、デフォルトのネットマスクをそのまま使用してもよいかどうかを尋ねます。
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デフォルトのプライベートネットワーク IP アドレス範囲を変更するか、そのまま使用します。
デフォルトのネットマスクは 255.255.240.0 です。このデフォルトの IP アドレス範囲は、クラスタ内で最大 64 のノード、最大 12 のゾーンクラスタ、および最大 10 のプライベートネットワークをサポートします。
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デフォルトの IP アドレス範囲をそのまま使用するには、「yes」と入力して、Return キーを押します。
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IP アドレス範囲を変更するには
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clsetup ユーティリティーの、デフォルトのアドレス範囲をそのまま使用してもよいかどうかに関する質問に対しては「no」と入力し、Return キーを押します。
デフォルトのネットマスクを使用しない場合、clsetup ユーティリティーは、クラスタで構成する予定のノード、プライベートネットワーク、およびゾーンクラスタの数を入力するプロンプトを表示します。
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クラスタで構成する予定のノード、プライベートネットワーク、およびゾーンクラスタの数を入力します。
これらの数から、clsetup ユーティリティーは 2 つの推奨ネットマスクを計算します。
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計算されたネットマスクのいずれかを指定するか、ノード、プライベートネットワーク、およびゾーンクラスタの予定数をサポートする別のネットマスクを指定します。
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更新の継続に関する clsetup ユーティリティーの質問に対しては、「yes」と入力します。
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完了後 clsetup ユーティリティーを終了します。
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各ノードをリブートしてクラスタに戻します。
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各ノードを停止します。
# shutdown -g0 -y
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各ノードをクラスタモードでブートします。
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1 つのノードから、clsetup ユーティリティーを起動します。
# clsetup
clsetup のメインメニューが表示されます。
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すべての無効リソースを再度有効にします。
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「リソースグループ」メニュー項目を選択します。
リソースグループメニューが表示されます。
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「リソースを有効化または無効化」メニュー項目を選択します。
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有効にするリソースを選択し、プロンプトの指示に従います。
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無効になっている各リソースに対して、この手順を繰り返します。
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すべてのリソースが再び有効になったら、 q を入力して「リソースグループメニュー」に戻ります。
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各リソースグループをオンラインに戻します。
ノードに非大域ゾーンが含まれる場合は、それらのゾーン内にあるリソースグループもすべてオンラインにします。
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「リソースグループをオンライン/オフライン化、またはスイッチオーバー」メニュー項目を選択します。
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プロンプトに従って、各リソースグループを管理状態におき、リソースグループをオンラインに戻します。
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すべてのリソースグループがオンラインに戻ったら、clsetup ユーティリティーを終了します。
q を入力して各サブメニューを取り消すか、Ctrl-C を押してください。
次のステップ
既存のクラスタにノードを追加するには、次のいずれかの手順に進みます。