この手順は、ユーザーのクラスタ構成に該当する次のシステムに Oracle Solaris OS をインストールする場合に使用します。
1.(オプション) pconsole ソフトウェアをインストールする管理コンソール。詳細は、pconsole ソフトウェアを管理コンソールにインストールする方法を参照してください。
2.(オプション) 定足数サーバー。詳細は、Oracle Solaris Cluster Quorum Server ソフトウェアをインストールおよび構成する方法を参照してください。
3. グローバルクラスタの各ノード (scinstall カスタム Automated Installer 方式を使用してソフトウェアをインストールしない場合)。クラスタの Automated Installer インストールの詳細については、Oracle Solaris および Oracle Solaris Cluster ソフトウェアをインストールおよび構成する方法 (IPS リポジトリ)を参照してください。
ノードに Oracle Solaris OS がすでにインストールされていても、Oracle Solaris Cluster インストールの必要条件が満たされていない場合は、Oracle Solaris ソフトウェアの再インストールが必要になることがあります。この手順に従って、Oracle Solaris Cluster ソフトウェアを確実にインストールしてください。必要なルートディスクのパーティションの分割方法などの Oracle Solaris Cluster のインストール要件については、Oracle Solaris OS の計画を参照してください。
始める前に
次のタスクを実行します。
Oracle Solaris ソフトウェアをインストールする前に、ハードウェアの設定が完了していることと、接続が確認済みであることを確認します。詳細は、Oracle Solaris Cluster 4.2 Hardware Administration Manual およびサーバーと記憶装置のドキュメントを参照してください。
クラスタ構成の計画が完了していることを確認します。要件とガイドラインについては、クラスタソフトウェアのインストールの準備をする方法を参照してください。
ネームサービスを使用している場合、すべての公開ホスト名と論理アドレス間のアドレスと名前の対応付けを、クライアントがクラスタサービスにアクセスするために使用する任意のネームサービスに追加します。計画のガイドラインについては、パブリックネットワーク IP アドレスを参照してください。Oracle Solaris のネームサービスの使用方法については、Oracle Solaris のシステム管理者向けのドキュメントを参照してください。
Oracle Solaris 11.2 システムのインストール のインストール手順に従います。
Oracle Solaris ソフトウェアのインストールに通常使用される方法を使用できます。Oracle Solaris ソフトウェアのインストール時に、次の手順を実行します。
# pkg publisher PUBLISHER TYPE STATUS URI solaris origin online solaris-repository
solaris パブリッシャーの設定方法については、Oracle Solaris 11.2 ソフトウェアの追加と更新 を参照してください。
ユーザーが root 役割でない場合、この一連のインストール手順には、次の Oracle Solaris Cluster RBAC 認証が必要です。
solaris.cluster.modify
solaris.cluster.admin
solaris.cluster.read
RBAC の役割の使用の詳細については、Oracle Solaris 11.2 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 のユーザー権管理を参照してください。各 Oracle Solaris Cluster サブコマンドで必要となる RBAC の承認については、Oracle Solaris Cluster のマニュアルページを参照してください。
phys-schost-1# mount | grep global | egrep -v node@ | awk '{print $1}'
phys-schost-new# mkdir -p mountpoint
たとえば、mount コマンドで返されるファイルシステム名が /global/dg-schost-1 の場合は、クラスタに追加する新しいノードで mkdir –p /global/dg-schost-1 を実行します。
ストレージアレイサポート用の更新を含めます。また、ハードウェア更新に含まれている必要なファームウェアをダウンロードします。
ソフトウェアを更新する手順については、Oracle Solaris Cluster システム管理 の第 11 章ソフトウェアの更新を参照してください。
この値を設定すると、ログインプロンプトにアクセスできないときにノードをリブートできます。
grub edit> kernel /platform/i86pc/kernel/amd64/unix -B $ZFS-BOOTFS -k
詳細は、Oracle Solaris 11.2 システムのブートとシャットダウン のカーネルデバッガ (kmdb) を有効にしてシステムをブートする方法を参照してください。
この手順は、ネームサービスを使用しているかどうかに関わらず実行します。
scinstall ユーティリティーがクラスタの作成中に構成する多重アダプタ IPMP グループを使用しない場合は、スタンドアロンシステムでカスタム IPMP グループを構成します。詳細については、Oracle Solaris 11.2 での TCP/IP ネットワーク、IPMP、および IP トンネルの管理 の第 3 章IPMP の管理を参照してください。
クラスタ作成中、scinstall ユーティリティーは、同じサブネットを使用するパブリックネットワークアダプタの各セットのうち、IPMP グループでまだ構成されていないものを、単一の多重アダプタIPMP グループに構成します。scinstall ユーティリティーは、既存の IPMP グループを無視します。
注意 - Oracle Solaris Cluster ソフトウェアがすでにインストールされている場合は、このコマンドを発行しないでください。アクティブなクラスタノードで stmsboot コマンドを実行すると、Oracle Solaris サービスがメンテナンス状態になる場合があります。代わりに、stmsboot(1M) のマニュアルページにある Oracle Solaris Cluster 環境での stmsboot コマンドの使い方の手順に従ってください。 |
phys-schost# /usr/sbin/stmsboot -e
Oracle Solaris I/O マルチパスを有効にします。
詳細は、Oracle Solaris 11.2 での SAN デバイスとマルチパス化の管理 のマルチパス化を有効にする方法および stmsboot(1M) のマニュアルページを参照してください。
次のステップ
pconsole ユーティリティーを使用する場合は、pconsole ソフトウェアを管理コンソールにインストールする方法に進みます。
定足数サーバーを使用する場合は、Oracle Solaris Cluster Quorum Server ソフトウェアをインストールおよび構成する方法に進みます。
クラスタノードが内部ハードディスクドライブのミラー化に対応していて、内部ディスクのミラー化を構成する場合は、内部ディスクのミラー化を構成する方法に進みます。
SPARC: Oracle VM Server for SPARC をインストールする場合は、Oracle VM Server for SPARC ソフトウェアをインストールし、ドメインを作成する方法に進みます。
それ以外の場合は、クラスタノードに Oracle Solaris Cluster ソフトウェアをインストールします。
Oracle Solaris OS がすでにクラスタノードにインストールされている場合は、Oracle Solaris Clusterソフトウェアパッケージをインストールする方法に進みます。
scinstall カスタム Automated Installer (AI) 方式を使用して Oracle Solaris OS と Oracle Solaris Cluster ソフトウェアの両方をクラスタノードにインストールする場合は、Oracle Solaris および Oracle Solaris Cluster ソフトウェアをインストールおよび構成する方法 (IPS リポジトリ)に進みます。
関連項目
Oracle Solaris Cluster 構成で、動的再構成のタスクを実行するための手順については、Oracle Solaris Cluster システム管理 を参照してください。