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Oracle® ZFS Storage Appliance 管理ガイド
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Document Information

このドキュメントの使用法

 1 Oracle ZFS Storage Appliance の概要

 2 ステータス

 3 初期構成

 4 ネットワーク構成

 5 ストレージ構成

 6 Storage Area Network の構成

 7 ユーザー構成

 8 ZFSSA の設定

 9 警告の構成

 10 クラスタ構成

 11 ZFSSA サービス

 12 シェア、プロジェクト、およびスキーマ

 13 レプリケーション

レプリケーションの概要

レプリケーションの理解

レプリケーションの用語

プロジェクトレプリケーションターゲット

プロジェクトレプリケーションアクションおよびパッケージ

プロジェクトレプリケーションのストレージプール

プロジェクトレベルのレプリケーションとシェアレベルのレプリケーションの比較

プロジェクトレプリケーションの構成

ターゲットの作成と編集

BUI でのターゲットの作成および編集

CLI を使用したターゲットの作成および編集

アクションの作成と編集

BUI でのアクションの作成および編集

CLI でのアクションの作成および編集

レプリケーションモード: 「定期」または「連続」

レプリケーション - 中間スナップショットを含める

レプリケーション - 更新の送信と取り消し

レプリケーションパッケージの管理

BUI でのレプリケーションパッケージの管理

CLI を使用したレプリケーションパッケージの管理

レプリケーション更新の取り消し

パッケージの無効化

パッケージまたは個々のシェアのクローニング

レプリケートされたファイルシステムのエクスポート

レプリケーションの切断

レプリケーションの方向を逆にする

レプリケーションパッケージの破棄

レプリケーションタスク

レプリケーションを逆向きにする - レプリケーションの確立

レプリケーションを逆向きにする

レプリケーションを逆向きにする - 障害からの回復のシミュレート

レプリケーションを逆向きにする

レプリケーションを逆向きにする - 本番システムからのレプリケーションの再開

レプリケーションを逆向きにする

レプリケーションでの静的ルートの強制的な使用

レプリケーションでの静的ルートの強制的な使用

受信したレプリケーションプロジェクトのクローニング

リモートレプリケーションの詳細

承認

警告

レプリケーション監査イベント

レプリケーションとクラスタ化

スナップショットとデータ整合性

スナップショットの管理

iSCSI 構成のレプリケーション

クローンのレプリケーション

レプリケーションの監視

レプリケーションの失敗

レプリケーションの互換性

2009.Q3 以前からのアップグレード

 14 シャドウ移行

 15 CLI のスクリプト化

 16 保守のワークフロー

 17 統合

索引

レプリケーションの方向を逆にする

レプリケーションの方向を逆にして、典型的な 2 システムによる障害回復計画をサポートできます。この操作は、前述の切断操作に似ていますが、新しいローカルプロジェクトを増分レプリケートしてソースシステムに戻すレプリケーションアクションを追加で構成します。この操作が完了した時点ではソースシステムに変更は加えられませんが、このアクションを使用して最初の更新が試行されると、ソースシステム上の元のプロジェクトがレプリケーションパッケージに変換され、そのシステムからのレプリケーション更新が最後に正常に実行された時点以降の変更がすべてロールバックされます。

この機能は、データのプライマリコピーとセカンダリコピーの読み書きステータスを変更する以外は、本番負荷のリダイレクト、IP アドレスのフェイルオーバー、障害回復フェイルオーバーに関連するその他の処理を自動的に実行するわけではありません。

(現在はターゲットとして動作している) 元のソースシステムで元のソースプロジェクトをレプリケーションパッケージに変換する一環として、現在逆向きになっているアクション/パッケージの一部としてレプリケートされたシェアが、新しいレプリケーションパッケージに移動され、アンエクスポートされます。元のプロジェクトはローカルコレクションに残りますが、アクション/パッケージがそのすべてのシェアを含んでいた場合には、空になることがあります。シェアレベルのレプリケーションを逆向きにした場合、元のプロジェクト内のほかのシェアはどれも変更されません。

ある ZFSSA から別の ZFSSA へのシェアレベルのレプリケーションを確立したあとで、ターゲット ZFSSA 上でそのレプリケーションを逆向きにすると、レプリケーションスケジュールが破棄されます。そのあと、プロジェクトレベルでレプリケーションアクションが作成されます。これには、正しいターゲット ZFSSA が設定され、スケジュールは含まれていません。

前述のとおり、この機能は通常、2 システムによる障害回復構成を実装するために使用されます。この構成では、プライマリシステムが本番データを処理し、それをセカンダリ (DR) システムにレプリケートします。このシステムは、別のデータセンターに置かれている場合が多く、プライマリサイトで障害が発生した場合に本番トラフィックを引き継ぐために待機しています。プライマリサイトで障害が発生した場合は、本番トラフィックをセカンダリサイトにリダイレクトし、セカンダリサイトのコピーを書き込み可能にして「プライマリ」にする必要があります。プライマリサイトが修復されたら、セカンダリサイトに蓄積された変更をレプリケートしてプライマリサイトに戻し、そのサイトで本番負荷の処理を再開できます。

そのような計画では、通常は次のような順序でイベントが発生します。

パッケージのレプリケーションの方向を逆にするときは、その前にソースからそのプロジェクトのレプリケーションを停止することを管理者に強くお勧めします。レプリケーション更新の進行中に管理者がプロジェクトのレプリケーションの方向を逆にした場合、管理者は、以前のターゲット ZFSSA (現在のソース ZFSSA) に作成されたプロジェクトに、どの整合性のあるレプリケーションスナップショットが使用されたのかわからなくなります。

BUI からレプリケーションを逆向きにするには、レプリケーションパッケージに移動し (上記を参照)、「レプリケーション」タブ、続いて image:逆方向 ボタンをクリックします。表示されるダイアログで、管理者は新しいローカルプロジェクトの名前を指定できます。

CLI からレプリケーションを逆向きにするには、レプリケーションパッケージに移動し (上記を参照)、reverse コマンドを使用します。このコマンドは、新しいローカルプロジェクトの名前を指定するオプションの引数を取ります。引数が指定されていない場合は、元の名前が使用されます。

ローカルのシェアはすべてエクスポートされるため、パッケージを逆向きにすると、それまでにエクスポートされたかどうかにかかわらずパッケージ内のすべてのシェアがエクスポートされます (上記を参照)。レプリケートされたファイルシステムとシステム上のほかのファイルシステムの間でマウントポイントが競合している場合、逆向きにする操作は失敗します。切断する前に、関連するシェアのマウントポイントを再構成して、これらの競合を解決する必要があります。通常、この操作は本番用のサービスの復元におけるクリティカルパスの一部なので、このようなマウントポイントの競合は、DR フェイルオーバーの時点ではなく、システムを最初に設定するときに解決することを強くお勧めします。