1 Oracle ZFS Storage Appliance の概要
プロジェクトレベルのレプリケーションとシェアレベルのレプリケーションの比較
レプリケーションを逆向きにする - 障害からの回復のシミュレート
レプリケーション接続を切断することによって、レプリケーションパッケージを、ほかのローカルプロジェクトと同様に動作する (つまり、レプリケーションパッケージに適用される管理上の制限がない) 書き込み可能なローカルプロジェクトに変換できます。この操作のあとは、このパッケージにレプリケーション更新を受信することはできなくなります。そのため、これ以降にソースから同じプロジェクトのレプリケーション更新を行うには、新しいアクションで完全更新を (新しいパッケージに) 送信する必要があります。これ以降に同じアクションを使用してレプリケーション更新を行うと、対応するパッケージがターゲットに存在しないため失敗します。
このオプションが主に役立つのは、レプリケーションを使用して ZFSSA 間でデータを移行する場合など、受信したデータをレプリケートしてソースに戻す処理を伴わないシナリオです。典型的な 2 システムによる障害回復計画にはこのような処理が含まれます。
BUI からレプリケーションを切断するには、レプリケーションパッケージに移動し (上記を参照)、「レプリケーション」タブ、続いて
ボタンをクリックします。表示されるダイアログで、管理者は新しいローカルプロジェクトの名前を指定できます。
CLI からレプリケーションを切断するには、レプリケーションパッケージに移動し (上記を参照)、sever コマンドを使用します。このコマンドは、新しいローカルプロジェクトの名前を指定するオプションの引数を取ります。引数が指定されていない場合は、元の名前が使用されます。
ローカルのシェアはすべてエクスポートされるため、パッケージを切断すると、それまでにエクスポートされたかどうかにかかわらずパッケージ内のすべてのシェアがエクスポートされます (上記を参照)。レプリケートされたファイルシステムとシステム上のほかのファイルシステムの間でマウントポイントが競合している場合、切断操作は失敗します。切断する前に、関連するシェアのマウントポイントを再構成して、これらの競合を解決する必要があります。