Oracle® Solaris 11.2 でのデバイスの管理

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更新: 2014 年 7 月
 
 

論理ディスクデバイス名

    論理デバイス名は、次のタスクを実行するときに、ディスクデバイスにアクセスするために使用されます。

  • システムに新しいディスクを追加します。

  • システム間でディスクを移動します。

  • ローカルディスク上にあるファイルシステムにアクセスまたはそれをマウントします。

  • ローカルファイルシステムのバックアップをとります。

論理デバイスの名前には /dev/[r]dsk/cntndn[sn,pn] という形式を使用します。

dev

デバイスのディレクトリ

[r]dsk

Raw ディスクドライブのサブディレクトリ

cn

論理コントローラ番号

tn

物理バスのターゲット番号

dn

ドライブ番号

[sn,pn]

スライス番号 (s0 から s7) または fdisk のパーティション番号 (p0 から p4)。

以降のセクションでは、これらの名前コンポーネントを詳細に説明しています。

ディスクのサブディレクトリ

一部のディスクとファイルの管理コマンドには、raw (またはキャラクタ型) デバイスインタフェースか、ブロックデバイスインタフェースを使用する必要があります。raw デバイスインタフェースは、一度に少量のデータだけを転送します。ブロックデバイスインタフェースには、大量のデータブロックが一度に読み取られるバッファーが含まれます。

指定するディスクのサブディレクトリは、コマンドが要求するデバイスのインタフェースによって異なります。

  • コマンドが raw デバイスインタフェースを必要とする場合は、/dev/rdsk サブディレクトリを指定してください。(rdsk の「r」は、「raw」を表します。)

  • コマンドがブロックデバイスインタフェースを必要とする場合は、/dev/dsk サブディレクトリを指定してください。

  • コマンドが /dev/dsk または /dev/rdsk のどちらを必要とするかがわからない場合は、そのコマンドのマニュアルページの説明を参照してください。

次の表に、一般的に使用されるディスクコマンドとファイルシステムコマンドの一部に必要なインタフェースを示します。

表 1-2  使用頻度の高いコマンドに必要なデバイスインタフェースのタイプ
コマンドリファレンス
インタフェースタイプ
使用例
ブロック
dumpadm -d /dev/zvol/dsk/rpool/dump
Raw
prtvtoc /dev/rdsk/c0t0d0s0
ブロック
swap -a /dev/zvol/dsk/rpool/swap

直接コントローラとバス指向コントローラ

ディスクのパーティションやスライスにアクセスする方法は、そのディスクデバイスが直接コントローラとバス指向コントローラのどちらに接続されているかによって異なる場合があります。通常、直接コントローラは、論理デバイス名にターゲット識別子を含めません。


注 -  コントローラ番号は、システム初期設定時に自動的に割り当てられます。この番号は、厳密に論理的なものであり、物理コントローラに直接対応するものではありません。
  • IDE コントローラがあるディスクでスライスを指定するには、命名規則 cndn[sn,pn] を使用します。

    cn

    論理コントローラ番号

    dn

    ドライブ番号

    [sn,pn

    スライス番号 (s0 から s7) または fdisk のパーティション番号 (p0 から p4)

    fdisk パーティション全体を示すには、スライス 2 (S2) を指定してください。

  • バス指向コントローラがあるディスク (たとえば、SCSI) でスライスを指定するには、命名規則 cntndn[sn,pn] を使用します。

    cn

    論理コントローラ番号

    wn

    物理バスのターゲット番号

    dn

    ドライブ番号

    [sn,pn

    スライス番号 (s0 から s7) または fdisk のパーティション番号 (p0 から p4)

    ディスク全体を示すには、スライス 2 (S2) を指定してください。