「ホットプラグ機能」とは、システムの動作中に、システムコンポーネントを取り付け、取り外し、または交換できる操作のことです。動的再構成とは、ホットプラグされたコンポーネントの構成を調整する機能を意味しています。また動的再構成は、システムリソースをシステムから物理的に取り外さなくても (なんらかの方法で) ハードウェアとソフトウェアの両方のシステムリソースをシステム内で移動したり、無効にできる機能のことです。
Oracle Solaris でシステムコンポーネントがホットプラグ機能をサポートする場合、システムが動作しているときにも、デバイスを取り付け、取り外し、または交換できます。サポートされていない場合は、新しいコンポーネントがシステムにインストールされたあとで、ブート時に新しいデバイスが構成されます。
ホットプラグできるのは、バスタイプが USB、ファイバチャネル、SCSI などの場合です。PCI と PCIe、USB、InfiniBand などのデバイスもホットプラグできます。
ホットプラグおよび DR を行う場合は、通常、cfgadm コマンドを使用します。また、このコマンドは、次のタスクを完了するための手順を案内します。このコマンドを使用すると、次のタスクを実行できます。
システムコンポーネントのステータスの表示
システムコンポーネントの検査
システムコンポーネントの構成の変更
構成ヘルプメッセージの表示
DR およびホットプラグを行う場合、ユーザーアカウントに通常は付与されない管理権限が必要となります。このため、これらのタスクのための適切な権利を取得する必要があります。詳細は、Oracle Solaris 11.2 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の割り当てられている管理権利の使用を参照してください。
DR は Oracle のその他の階層化製品 (代替パス、フェイルオーバーソフトウェアなど) とともに使用してください。これらの製品は連携して動作し、デバイスで障害が発生した場合に耐障害性を提供して、システムの高可用性を実現します。
高可用性ソフトウェアがなくても、障害が発生したデバイスのみを交換できます。この場合、適切なアプリケーションを手動で停止し、重要でないファイルシステムを手動でアンマウントし、デバイスを交換します。