Oracle® Solaris 11.2 でのデバイスの管理

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更新: 2014 年 7 月
 
 

動的再構成とホットプラグ機能

ホットプラグ機能」とは、システムの動作中に、システムコンポーネントを取り付け、取り外し、または交換できる操作のことです。動的再構成とは、ホットプラグされたコンポーネントの構成を調整する機能を意味しています。また動的再構成は、システムリソースをシステムから物理的に取り外さなくても (なんらかの方法で) ハードウェアとソフトウェアの両方のシステムリソースをシステム内で移動したり、無効にできる機能のことです。

Oracle Solaris でシステムコンポーネントがホットプラグ機能をサポートする場合、システムが動作しているときにも、デバイスを取り付け、取り外し、または交換できます。サポートされていない場合は、新しいコンポーネントがシステムにインストールされたあとで、ブート時に新しいデバイスが構成されます。

ホットプラグできるのは、バスタイプが USB、ファイバチャネル、SCSI などの場合です。PCI と PCIe、USB、InfiniBand などのデバイスもホットプラグできます。

ホットプラグおよび DR を行う場合は、通常、cfgadm コマンドを使用します。また、このコマンドは、次のタスクを完了するための手順を案内します。このコマンドを使用すると、次のタスクを実行できます。

  • システムコンポーネントのステータスの表示

  • システムコンポーネントの検査

  • システムコンポーネントの構成の変更

  • 構成ヘルプメッセージの表示

DR およびホットプラグを行う場合、ユーザーアカウントに通常は付与されない管理権限が必要となります。このため、これらのタスクのための適切な権利を取得する必要があります。詳細は、Oracle Solaris 11.2 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の割り当てられている管理権利の使用を参照してください。

DR は Oracle のその他の階層化製品 (代替パス、フェイルオーバーソフトウェアなど) とともに使用してください。これらの製品は連携して動作し、デバイスで障害が発生した場合に耐障害性を提供して、システムの高可用性を実現します。

高可用性ソフトウェアがなくても、障害が発生したデバイスのみを交換できます。この場合、適切なアプリケーションを手動で停止し、重要でないファイルシステムを手動でアンマウントし、デバイスを交換します。


注 -  システムによっては、ホットプラグ対応のスロットとホットプラグに対応しないスロットが混在している場合があります。特定のシステムでのデバイスのホットプラグについては、ハードウェアのドキュメントを参照してください。