Oracle® Solaris 11.2 でのデバイスの管理

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更新: 2014 年 7 月
 
 

ディスク使用状況の管理

ディスクに対して実行できる管理タスクのリストについては、次のタスクマップを参照してください。

表 5-1  ディスク使用状況の管理のタスクマップ
タスク
説明
手順の参照先
システムのディスク領域の使用状況に関する情報を表示します。
現在のディスク領域の使用状況を表示します。
ディスク領域を使用しているファイルのサイズに関する情報を表示します。
システムディスクに格納されているファイルのサイズおよびその他の情報を表示します。
ディレクトリおよびサブディレクトリのサイズに関する情報を表示します。
du コマンドを使用して、1 つ以上のディレクトリ、サブディレクトリ、およびファイルのサイズを表示する
ディスクの保守を行います。
定期的に不要なファイルとディレクトリを削除して、ディスクの可用性を保ちます。タイムスタンプに基づいてリストすることによって古いファイルを識別します。
古いファイルと使用されていないファイルを見つけて削除します。
find を使用して、削除対象としてマークできる使用されていないファイルを識別します。
一時ディレクトリを一度にクリアします。
一時ディレクトリを見つけ、rm –r * コマンドを使用してディレクトリ全体を削除します。
コアファイルを見つけて削除します。
find . -name core -exec rm {} \; コマンドを使用し、コアファイルを見つけて削除します。

ファイルのサイズとディスク容量の情報を表示するコマンドを次に示します。

  • zpool list – プール領域サイズ、データセットや内部メタデータに割り当てられる領域量、割り当てられない領域量を表示します。zpool(1M) のマニュアルページを参照してください。

  • zfs list – データセットや任意の子孫によって消費される領域量、データセットや任意の子孫が利用可能な領域量、このデータセットによって参照されるデータ量を表示します (プール内のほかのデータセットによって共有されることもされないこともあります)。zfs(1M) のマニュアルページを参照してください。

  • df – 空きディスクブロック数とファイル数を表示します。df(1M) のマニュアルページを参照してください。

  • du – 各サブディレクトリに割り当てられたディスク容量を表示します。du(1) のマニュアルページを参照してください。

  • find –size–size オプションで指定したサイズに基づいて、ディレクトリを再帰的に検索します。find(1) のマニュアルページを参照してください。

  • ls – ファイルのサイズを 1024 の累乗でリストします。ls(1) のマニュアルページを参照してください。

利用可能な ZFS ストレージプールおよびファイルシステムの領域を判別する場合、zpool list および zfs list コマンドは、旧バージョンの df および du コマンドより優れています。旧バージョンのコマンドでは、プールおよびファイルシステムの領域を簡単に識別できず、下位のファイルシステムまたはスナップショットによって消費される領域の詳細を表示できません。