キャッシュデバイスにより、メインメモリーとディスクの間にキャッシュ層が追加されます。これらのデバイスによって、ほぼ静的なコンテンツをランダムに読み取る作業負荷のパフォーマンスが大幅に向上します。
キャッシュデバイスを使用してストレージプールを構成するには、cache キーワードを使用します。次に例を示します。
# zpool create system1 mirror c2t0d0 c2t1d0 c2t3d0 cache c2t5d0 c2t8d0 # zpool status system1 pool: system1 state: ONLINE scrub: none requested config: NAME STATE READ WRITE CKSUM system1 ONLINE 0 0 0 mirror-0 ONLINE 0 0 0 c2t0d0 ONLINE 0 0 0 c2t1d0 ONLINE 0 0 0 c2t3d0 ONLINE 0 0 0 cache c2t5d0 ONLINE 0 0 0 c2t8d0 ONLINE 0 0 0 errors: No known data errors
使用例 6に示されているように、作成中または作成後のいずれかに、プールに単一または複数のキャッシュデバイスを追加できます。ただし、ミラー化されたキャッシュデバイスを作成する、またはそれらを RAID-Z 構成の一部として作成することはできません。
キャッシュデバイスを追加すると、そのキャッシュデバイスにメインメモリーの内容が徐々に書き込まれていきます。キャッシュデバイスが容量の上限に達するまでの時間は、サイズによって異なります。次の例に示すように、zpool iostat コマンドを使用して、容量および読み取りをモニターします。
# zpool iostat -v pool 5
zpool iostat コマンドの詳細は、ZFS ストレージプールの入出力統計を表示するを参照してください。