この手順では、デフォルトのルートプールのインストールを冗長構成に変換する方法について説明します。この手順は、ディスクに SMI (VTOC) ラベルが付いている、GPT 対応ファームウェアが搭載されていない特定の x86 システムおよび SPARC システムに適用されます。
始める前に
ルートプールに接続する 2 番目のディスクを次のように準備します。
SPARC: そのディスクに SMI (VTOC) ディスクラベルが付いており、スライス 0 にディスク容量の大部分が含まれていることを確認します。ディスクのラベルを変更し、スライス 0 を作成する必要がある場合は、Oracle Solaris 11.3 でのデバイスの管理 の ZFS ルートプール (VTOC) の交換方法を参照してください。
x86: ディスクに fdisk パーティション、SMI ディスクラベル、およびスライス 0 があることを確認してください。ディスクのパーティションを変更し、スライス 0 を作成する必要がある場合は、Oracle Solaris 11.3 でのデバイスの管理 の スライスまたはパーティションの変更を参照してください。
# zpool status root-pool
この構成では、ディスクのスライス 0 が次の rpool の例に示すように表示されます。
# zpool status rpool pool: rpool state: ONLINE scrub: none requested config: NAME STATE READ WRITE CKSUM rpool ONLINE 0 0 0 c2t0d0s0 ONLINE 0 0 0 errors: No known data errors
# zpool attach root-pool current-disk new-disk
ディスクを指定するときは、必ずスライスを含めてください (c2t0d0s0 など)。適切なディスクのラベル付けとブートブロックが自動的に適用されます。
再同期化が完了している場合は、出力に次のようなメッセージが含まれています。
scan: resilvered 11.6G in 0h5m with 0 errors on Fri Jul 20 13:57:25 2014
# zpool set autoexpand=on root-pool
次の例は、autoexpand プロパティーが有効になったあとの rpool のディスク領域の違いを示しています。
# zpool list rpool NAME SIZE ALLOC FREE CAP DEDUP HEALTH ALTROOT rpool 29.8G 152K 29.7G 0% 1.00x ONLINE - # zpool set autoexpand=on rpool # zpool list rpool NAME SIZE ALLOC FREE CAP DEDUP HEALTH ALTROOT rpool 279G 146K 279G 0% 1.00x ONLINE -