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Oracle® Solaris 11.3 での ZFS ファイルシステムの管理

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更新: 2016 年 11 月
 
 

スワップおよびダンプ情報の表示

スワップ領域を表示するには、swap –l コマンドを使用します。例:

# swap -l
swapfile                   dev    swaplo   blocks     free
/dev/zvol/dsk/rpool/swap 145,2        16 16646128 16646128

ダンプ構成を表示するには、dumpadm コマンドを使用します。例:

# dumpadm
Dump content: kernel pages
Dump device: /dev/zvol/dsk/rpool/dump (dedicated)
Savecore directory: /var/crash/
Savecore enabled: yes
Save compressed: on

ルート以外のプールにスワップまたはダンプボリュームを手動で作成することもできます。ルート以外のプールにダンプデバイスを作成したあと、dump –d コマンドを実行して、そのデバイスをリセットすることも必要です。

次の例では、ルート以外のプール bpool 上にダンプデバイスが作成されます。

# zfs create -V 10g bpool/dump2
# dumpadm -d /dev/zvol/dsk/bpool/dump2
Dump content      : kernel with ZFS metadata
Dump device       : /dev/zvol/dsk/bpool/dump2 (dedicated)
Savecore directory: /var/crash
Savecore enabled  : yes
Save compressed   : on

ダンプデバイスとスワップデバイスの詳細は、Oracle Solaris 11.3 でのファイルシステムの管理 の 第 3 章, 追加スワップ空間の構成およびOracle Solaris 11.3 でのシステム管理のトラブルシューティングを参照してください。

スワップボリュームを作成する方法

この手順は、ルートプールとルート以外のプールの両方に適用されます。さらに多くのスワップ領域を必要としているが、既存のスワップデバイスがビジー状態である場合は、この同じ手順を使用して別のスワップボリュームを追加するだけです。

  1. スワップボリュームを作成します。
    # zfs create -V size new-pool/swap
  2. テキストエディタを使用して、新しいスワップデバイスの /etc/vfstab エントリを更新します。

    サンプルエントリについては、使用例 22を参照してください。

  3. 既存のアクティブなスワップボリュームから新しいスワップボリュームに切り替える場合は、新しいスワップボリュームをアクティブ化します。
    # swap -a path-to-new-swap-volume
  4. 必要に応じて、システムをリブートします。
使用例 22  スワップボリュームの手動での作成

この例では、プール rpool 内に 4G バイトの新しいスワップボリュームを作成します。この新しいスワップボリュームは、既存のスワップボリュームを置き換えることを目的にしています。

# zfs create -V 4g rpool2/swap2
# vi /etc/vfstab
/dev/zvol/dsk/rpool2/swap    -    -    swap -    no    -vfstab エントリ

# swap -a /dev/zvol/dsk/rpool/swap2

ダンプボリュームを作成する方法

この手順は、ルートプールまたはルート以外のプールのどちらを使用している場合にも適用されます。

  1. ダンプボリュームを作成します。
    # zfs create -V size new-pool/dump
  2. ダンプデバイスをリセットします。
    # dumpadm -d dump-path
  3. 必要に応じて、システムをリブートします。
使用例 23  ダンプボリュームの手動での作成

この例では、プール rpool 内に 4G バイトの新しいダンプボリュームを作成します。

# zfs create -V 4g rpool2/dump
# dumpadm -d /dev/zvol/dsk/rpool2/dump