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Oracle® Solaris 11.3 での ZFS ファイルシステムの管理

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更新: 2016 年 11 月
 
 

ミラー化ルートプール (SPARC または x86/EFI (GPT)) を構成する方法

この手順では、デフォルトのルートプールのインストールを冗長構成に変換する方法について説明します。この手順は、ディスクに EFI (GPT) ラベルが付いている、GPT 対応ファームウェアが搭載されたほとんどの x86 システムおよび SPARC システムに適用されます。

  1. (オプション) ルートプールの現在のステータスを表示します。
    # zpool status root-pool
  2. ミラー化ルートプール構成にするために、2 つ目のディスクを接続します。
    # zpool attach root-pool current-disk new-disk

    適切なディスクのラベル付けとブートブロックが自動的に適用されます。

  3. ルートプールのステータスを表示し、再同期化が完了しているか確認します。

    再同期化が完了している場合は、出力に次のようなメッセージが含まれています。

    scan: resilvered 11.6G in 0h5m with 0 errors on Fri Jul 20 13:57:25 2014
  4. 新しいディスクが現在のディスクより大きい場合は、ZFS の autoexpand プロパティーを有効にします。
    # zpool set autoexpand=on root-pool

    次の例は、autoexpand プロパティーが有効になったあとの rpool のディスク領域の違いを示しています。

    # zpool list rpool
    NAME   SIZE  ALLOC   FREE  CAP  DEDUP  HEALTH  ALTROOT
    rpool  29.8G   152K  29.7G   0%  1.00x  ONLINE  -
    
    # zpool set autoexpand=on rpool
    
    # zpool list rpool
    NAME   SIZE  ALLOC  FREE  CAP  DEDUP  HEALTH  ALTROOT
    rpool  279G   146K  279G   0%  1.00x  ONLINE  -
  5. 新しいディスクから正常にブートできることを確認します。

    注 -  ZFS 構成が、ミラー化された iSCSI ターゲットに基づいて構築されたルートファイルシステムで構成されているとき、ブートディスクと同じ iSCSI ターゲットまたはセッション上で 2 番目の LUN を使用できない場合は、予期しない動作が発生することがあります。システムがブートされると、ブートプロセスによって、2 番目の iSCSI LUN を開くことに失敗し、ルートプールが縮退状態にあることが報告されます。ただし、このステータスは一時的です。この問題は、ZFS が迅速な再同期化を実行すると自動的に解決します。そのあと、2 番目の LUN がオンラインになり、ルートプールの状態もオンラインになります。