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Oracle® Solaris 11.3 での ZFS ファイルシステムの管理

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更新: 2016 年 11 月
 
 

ZFS ブート環境を更新する方法

デフォルトでは、ZFS BE には solaris という名前が付けられます。pkg update コマンドは、現在の BE と更新された BE の間に大きな違いが存在する場合、新しい BE を作成し、自動的にアクティブ化することによって ZFS BE を更新します。

  1. (オプション) 現在のブート環境の構成を表示します。

    BE の Active フィールドには、その BE がアクティブであることを示す N、システムのリブート後にアクティブになることを示す R、またはその両方 (NR) が表示されます。

    # beadm list
    BE       Active  Mountpoint  Space  Policy  Created
    --      ------ ---------- ----- ------ -------
    solaris  NR      /           3.82G  static  2012-07-19 13:44
  2. ZFS BE を更新します。
    # pkg update
    .
    DOWNLOAD                                  PKGS       FILES    XFER (MB)
    Completed                              707/707 10529/10529  194.9/194.9
    .
    

    solaris-1 という新しい BE が自動的に作成されてアクティブになります。

  3. システムをリブートして BE のアクティブ化を完了します。その後、BE のステータスを確認します。
    # init 6
    .
    .
    # beadm list
    BE         Active  Mountpoint  Space   Policy  Created
    --         ------ ---------- -----  ------ -------
    solaris    -      -           46.95M   static  2014-07-20 10:25
    solaris-1  NR      /           3.82G   static  2014-07-19 14:45 
  4. 新しい BE のブート時にエラーが発生した場合は、以前の BE を有効にしてブートします。
    # beadm activate solaris
    # init 6

    どの更新操作にも依存することなく既存のバックアップ BE をアクティブ化するには、同じ beadm activate BE コマンド構文を使用します。