ディスクセットにドライブを追加すると、ボリューム管理ソフトウェアは、ドライブのパーティションを再分割して、ディスクセットの状態データベースをドライブに置くことができるようにします。
各ドライブの小さな領域が Solaris Volume Manager ソフトウェアで使用するために予約されます。Extensible Firmware Interface (EFI) ラベル付きデバイスでは、スライス 6 が使用されます。各ドライブの残りの領域は、スライス 0 に配置されます。
ディスクセットにディスクドライブが追加されると、ターゲットスライスが正しく構成されていない場合にのみ、ドライブのパーティションが再分割されます。
パーティションの再分割によって、ドライブ上の既存のデータはすべて失われます。
ターゲットスライスがシリンダ 0 から始まり、ドライブのパーティションに状態データベースのレプリカを格納するための十分な領域がある場合、ドライブの再分割は行われません。
始める前に
ディスクセットが作成済みであることを確認します。手順については、ディスクセットを作成するにはを参照してください。
phys-schost# cldevice show | grep Device
ディスクセットをマスターする (またはマスターする可能性がある) クラスタノードによって共有されているドライブを選択します。
ディスクセットにドライブを追加する際は、/dev/did/rdsk/dN という形式の完全な DID デバイス名を使用してください。
次の例では、DID デバイス /dev/did/rdsk/d3 のエントリは、ドライブが phys-schost-1 および phys-schost-2 によって共有されていることを示しています。
=== DID Device Instances === DID Device Name: /dev/did/rdsk/d1 Full Device Path: phys-schost-1:/dev/rdsk/c0t0d0 DID Device Name: /dev/did/rdsk/d2 Full Device Path: phys-schost-1:/dev/rdsk/c0t6d0 DID Device Name: /dev/did/rdsk/d3 Full Device Path: phys-schost-1:/dev/rdsk/c1t1d0 Full Device Path: phys-schost-2:/dev/rdsk/c1t1d0 …
phys-schost# cldevicegroup switch -n node devicegroup
デバイスグループの所有権を取得するノードを指定します。
デバイスグループ名を指定します。これはディスクセット名と同じです。
完全な DID パス名を使用します。
phys-schost# metaset -s setname -a /dev/did/rdsk/dN
デバイスグループ名と同じである、ディスクセット名を指定します。
ディスクセットにドライブを追加します。
phys-schost# metaset -s setname
metaset コマンドによって、ディスクドライブ /dev/did/rdsk/d1 と /dev/did/rdsk/d2 がディスクセット dg-schost-1 に追加されます。
phys-schost# metaset -s dg-schost-1 -a /dev/did/rdsk/d1 /dev/did/rdsk/d2
次のステップ
ボリュームで使用するためにドライブのパーティションを再分割する場合は、ディスクセット内のドライブのパーティションを再分割する方法に進みます。
それ以外の場合は md.tab ファイルを作成する方法に進み、md.tab ファイルを使用してメタデバイスまたはボリュームを定義する方法を確認します。