この手順を実行して、ホストサーバーを定足数サーバーとして構成します。
始める前に
次のタスクを実行します。
定足数サーバーマシンがクラスタノードからアクセスできるパブリックネットワークに接続されており、クラスタノードによって使用される同じサブネット上にあることを確認します。
定足数サーバーが動作するクラスタのパブリックネットワークに接続されたポートの Ethernet スイッチのスパニングツリーアルゴリズムを無効にします。
# pkg list -a package-name # pkg publisher PUBLISHER TYPE STATUS P LOCATION solaris origin online F solaris-repository ha-cluster origin online F ha-cluster-repository
solaris パブリッシャーの設定については、Oracle Solaris 11.3 ソフトウェアの追加と更新 の パッケージパブリッシャーの追加、変更、削除を参照してください。
–nv オプションの使用時にエラーメッセージが表示されない場合は、そのコマンドを –n オプションなしで再度実行して、インストールまたは更新を実際に行います。エラーメッセージが表示された場合は、–v オプションを増やすか (たとえば、–nvv)、または 1 つ以上のパッケージ FMRI パターンを指定してこのコマンドを再度実行することにより、問題の診断や修正に役立つ詳細情報を取得します。トラブルシューティングについては、Oracle Solaris 11.3 ソフトウェアの追加と更新 の 付録 A, パッケージのインストールおよび更新のトラブルシューティング,を参照してください。
quorumserver# pkg install ha-cluster-quorum-server-full
quorumserver# PATH=$PATH:/usr/cluster/bin
ポート番号と必要に応じてインスタンス名を指定することで、定足数サーバーを特定します。
インスタンス名を指定する場合、その名前は定足数サーバー間で一意にします。
インスタンス名を指定しない場合、常に、定足数サーバーが待機するポートによりこの定足数サーバーを参照します。
エントリの形式は次のとおりです。
/usr/cluster/lib/sc/scqsd [-d quorum-directory] [-i instance-name] -p port
定足数サーバーが定足数データを格納できるディレクトリへのパスです。
クラスタ固有の定足数情報を格納するために、定足数サーバープロセスはこのディレクトリに 1 クラスタにつき 1 つのファイルを作成します。
デフォルトでは、このオプションの値は /var/scqsd です。このディレクトリは、ユーザーが構成する各定足数サーバーに対して一意にします。
定足数サーバーインスタンスに対してユーザーが選択する一意の名前です。
定足数サーバーがクラスタからの要求を待機するポート番号です。
quorumserver# /usr/cluster/bin/clquorumserver start quorum-server
定足数サーバーを識別します。定足数サーバーが待機するポート番号を使用できます。構成ファイルでインスタンス名を指定した場合は、代わりにその名前を使用できます。
1 台の定足数サーバーを起動するには、インスタンス名とポート番号のいずれかを指定します。
複数の定足数サーバーを構成している場合、すべての定足数サーバーを起動するには、 + オペランドを使用します。
トラブルシューティング
Oracle Solaris Cluster Quorum Server ソフトウェアは、次のパッケージで構成されます。
ha-cluster/service/quorum-server
ha-cluster/service/quorum-server/locale
ha-cluster/service/quorum-server/manual
ha-cluster/service/quorum-server/manual/locale
これらのパッケージは ha-cluster/group-package/ha-cluster-quorum-server-full および ha-cluster/group-package/ha-cluster-quorum-server-l10n グループパッケージに格納されています。
これらのパッケージをインストールすると、/usr/cluster ディレクトリと /etc/scqsd ディレクトリにソフトウェアが追加されます。Oracle Solaris Cluster Quorum Server ソフトウェアの場所を変更することはできません。
Oracle Solaris Cluster Quorum Server ソフトウェアに関するインストールエラーメッセージが表示される場合は、パッケージが正しくインストールされていることを確認します。
次のステップ
クラスタノードが内部ハードディスクドライブのミラー化に対応していて、内部ディスクのミラー化を構成する場合は、内部ディスクのミラー化を構成する方法に進みます。
SPARC: Oracle VM Server for SPARC をインストールする場合は、Oracle VM Server for SPARC ソフトウェアをインストールし、ドメインを作成する方法に進みます。
それ以外の場合は、クラスタノードに Oracle Solaris Cluster ソフトウェアをインストールします。
Oracle Solaris OS がすでにクラスタノードにインストールされている場合は、Oracle Solaris Clusterソフトウェアパッケージをインストールする方法に進みます。
scinstall カスタム Automated Installer (AI) 方式を使用して Oracle Solaris OS と Oracle Solaris Cluster ソフトウェアの両方をクラスタノードにインストールする場合は、Oracle Solaris および Oracle Solaris Cluster ソフトウェアをインストールおよび構成する方法 (IPS リポジトリ)に進みます。