このセクションでは、clsetup ユーティリティーを使用して、ゾーンクラスタを作成し、ネットワークアドレス、ファイルシステム、ZFS ストレージプール、およびストレージデバイスを新しいゾーンクラスタに追加する方法の手順について説明します。
いずれかのノードが非クラスタモードであった場合でも、行なった変更は、そのノードがクラスタモードに復帰した際に伝播されます。そのため、一部のグローバルクラスタノードが非クラスタモードであった場合でも、ゾーンクラスタを作成できます。これらのノードがクラスタモードに復帰すると、それらのノード上でゾーンクラスタ作成手順が自動的に実行されます。
または、clzonecluster ユーティリティーを使用してクラスタを作成および構成することもできます。詳細は、clzonecluster(1CL) のマニュアルページを参照してください。
また、ゾーンクラスタが構成されたあとの ip-type の exclusive と shared の間での切り替えもサポートされていません。
ここでは、次の手順について説明します。
この手順では、ゾーンクラスタで Oracle Solaris の Trusted Extensions 機能を使用するようにグローバルクラスタを準備します。Trusted Extensions を有効にしない場合は、ゾーンクラスタの作成に進みます。
グローバルクラスタ内の各ノード上で次の手順を実行します。
始める前に
次のタスクを実行します。
Oracle Solaris Cluster および Trusted Extensions ソフトウェアをサポートするように Oracle Solaris OS がインストールされていることを確認します。Oracle Solaris Cluster ソフトウェアの要件を満たすように Oracle Solaris ソフトウェアをインストールする方法の詳細については、Oracle Solaris ソフトウェアをインストールする方法を参照してください。
外部のネームサービスを使用する場合は、LDAP ネームサービスが Trusted Extensions によって使用されるように構成されていることを確認します。Trusted Extensions 構成と管理 の 第 5 章, Trusted Extensions 用の LDAP の構成を参照してください。
ゾーンクラスタにおける Trusted Extensions の要件およびガイドラインを確認します。ゾーンクラスタにおける Trusted Extensions のガイドラインを参照してください。
Trusted Extensions 構成と管理 の 第 3 章, Oracle Solaris への Trusted Extensions 機能の追加の手順に従います。
Trusted Extensions の zoneshare および zoneunshare スクリプトは、システム上のホームディレクトリをエクスポートする機能をサポートします。Oracle Solaris Cluster 構成はこの機能をサポートしません。
この機能を無効にするには、各スクリプトを /bin/true ユーティリティーへのシンボリックリンクに置き換えます。
phys-schost# ln -s /usr/lib/zones/zoneshare /bin/true phys-schost# ln -s /usr/lib/zones/zoneunshare /bin/true
Trusted Extensions 構成と管理 の デフォルトの Trusted Extensions システムを作成するを参照してください。
phys-schost# svcadm enable rlogin
次に示すように、Tab を追加し、allow_remote または allow_unlabeled をそれぞれ入力することで、アカウント管理エントリを変更します。
other account requisite pam_roles.so.1タブ allow_remote other account required pam_unix_account.so.1タブ allow_unlabeled
# tncfg -t cipso tncfg:cipso> add host=ip-address1 tncfg:cipso> add host=ip-address2 … tncfg:cipso> exit
すべてのグローバルクラスタノードですべての手順が完了したら、グローバルクラスタの各ノードでこの手順の残りのステップを実行します。
LDAP サーバーは、グローバルゾーン、およびゾーンクラスタのノードによって使用されます。
Trusted Extensions 構成と管理 の Trusted Extensions で大域ゾーンを LDAP クライアントにするを参照してください。
Trusted Extensions 構成と管理 の Trusted Extensions での役割とユーザーの作成を参照してください。
次のステップ
ゾーンクラスタを作成します。ゾーンクラスタの作成に進みます。
clsetup ユーティリティーを使用してゾーンクラスタを作成するには、この手順を実行します。
ゾーンクラスタをインストールされたあとで変更するには、Oracle Solaris Cluster 4.3 システム管理 の ゾーンクラスタ管理タスクの実行および clzonecluster(1CL) のマニュアルページを参照してください。
始める前に
グローバルクラスタを作成します。グローバルクラスタの確立を参照してください。
ゾーンクラスタを作成するためのガイドラインと要件を確認します。ゾーンクラスタを参照してください。
solaris または labeled ブランドゾーンクラスタを作成するときにゾーンクラスタ構成プロファイルを使用する予定がある場合は、そのファイルが作成されており、ファイル名の拡張子が .xml であることを確認してください。このプロファイルの内容の例については、clzonecluster(1CL) のマニュアルページの「例」セクションを参照してください。
ゾーンクラスタが Trusted Extensions を使用する場合は、Trusted Extensions を Trusted Extensions をインストールおよび構成する方法の説明に従ってインストールし、構成し、有効にしていることを確認します。
ゾーンクラスタを追加するために使用できるサブネットが不足している場合は、必要なサブネットを提供するようにプライベート IP アドレスの範囲を変更する必要があります。詳細は、Oracle Solaris Cluster 4.3 システム管理 の 既存のクラスタのプライベートネットワークアドレスまたはアドレス範囲を変更する方法を参照してください。
次の情報を用意します。
ゾーンクラスタに割り当てる固有名。
ゾーンクラスタのノードが使用するゾーンパス。詳細は、Oracle Solaris ゾーン構成リソース の 構成可能なリソースとプロパティーにある zonepath プロパティーの説明を参照してください。デフォルトでは、完全ルートゾーンが作成されます。
ゾーンクラスタノードを作成するグローバルクラスタ内の各ノードの名前。
各ゾーンクラスタノードに割り当てる、ゾーンの公開ホスト名またはホストエイリアス。
適用可能な場合、各ゾーンクラスタノードが使用する、パブリックネットワークの IP アドレス。ゾーンクラスタを Geographic Edition 構成で使用する場合、各ゾーンクラスタノードの IP アドレスと NIC を指定する必要があります。そうでない場合、この要件はオプションです。この Geographic Edition の要件の詳細については、Geographic Editionを参照してください。
適用可能な場合、各ゾーンクラスタノードがパブリックネットワークに接続するために使用するパブリックネットワーク管理オブジェクトの名前。solaris10 ブランドの排他的 IP ゾーンクラスタの場合は、パブリックネットワーク管理オブジェクトとして IPMP グループのみを使用できます。
Oracle Solaris Cluster Manager を使用して、ゾーンクラスタを作成することもできます。ブラウザインタフェースのログイン手順については、Oracle Solaris Cluster 4.3 システム管理 の Oracle Solaris Cluster Manager にアクセスする方法を参照してください。
この手順のすべてのステップは、グローバルクラスタの 1 つのノードから実行します。
phys-schost# clnode status === Cluster Nodes === --- Node Status --- Node Name Status --------- ------ phys-schost-2 Online phys-schost-1 Online
phys-schost# clsetup
メインメニューが表示されます。
ゾーンクラスタ名には、ASCII 文字 (a-z および A-Z)、数字、ダッシュ、またはアンダースコアを含めることができます。名前の最大長は 20 文字です。
次のプロパティーを設定できます。
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solaris10 ブランドゾーンの場合は、root アカウントのパスワードが必要です。
次のプロパティーを設定できます。
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次のプロパティーを設定できます。
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次のプロパティーを設定できます。
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Oracle Solaris Cluster Manager を使用して、ゾーンクラスタの capped-cpu メモリー構成のほか、dedicated-CPU 構成を表示することもできます。ブラウザインタフェースのログイン手順については、Oracle Solaris Cluster 4.3 システム管理 の Oracle Solaris Cluster Manager にアクセスする方法を参照してください。
使用可能な物理ノード (またはホスト) のうちいずれかまたはすべてを選択し、一度に 1 つのゾーンクラスタノードを構成できます。
次のプロパティーを設定できます。
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ネットワークアドレスは、ゾーンクラスタ内の論理ホスト名または共有 IP クラスタリソースを構成するために使用できます。ネットワークアドレスは、ゾーンクラスタのグローバルスコープ内にあります。
構成の変更の結果がたとえば次のように表示されます。
>>> Result of the Creation for the Zone Cluster(sczone) <<< The zone cluster is being created with the following configuration /usr/cluster/bin/clzonecluster configure sczone create set brand=solaris set zonepath=/zones/sczone set ip-type=shared set enable_priv_net=true add capped-memory set physical=2G end add node set physical-host=phys-schost-1 set hostname=zc-host-1 add net set address=172.1.1.1 set physical=net0 end end add net set address=172.1.1.2 end Zone cluster, zc2 has been created and configured successfully. Continue to install the zone cluster(yes/no) ?
clsetup ユーティリティーはゾーンクラスタの標準構成を実行するため、どのオプションも指定できません。
verify サブコマンドで、指定されたリソースが使用可能かどうかをチェックします。clzonecluster verify コマンドが成功した場合は、出力は一切表示されません。
phys-schost-1# clzonecluster verify zone-cluster-name phys-schost-1# clzonecluster status zone-cluster-name === Zone Clusters === --- Zone Cluster Status --- Name Node Name Zone HostName Status Zone Status ---- --------- ------------- ------ ----------- zone basenode1 zone-1 Offline Configured basenode2 zone-2 Offline Configured
大域ゾーンから、txzonemgr BUI を起動します。
phys-schost# txzonemgr
大域ゾーンを選択し、項目を選択し、ゾーン単位のネームサービスを構成します。
phys-schost-1# clzonecluster install options zone-cluster-name Waiting for zone install commands to complete on all the nodes of the zone cluster "zone-cluster-name"...
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clzonecluster install コマンドを使用する場合は、–a オプションまたは –d オプションのどちらかを使用して solaris10 イメージをインストールします。
clzonecluster install-cluster コマンドを使用する場合は、–d、–s、および –p オプションを同じコマンドで使用して、クラスタのコアパッケージ、Geographic Edition ソフトウェア、ゾーンクラスタ内でサポートされているエージェントのほか、パッチもインストールできます。
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詳細は、clzonecluster(1CL) のマニュアルページを参照してください。
Step 19 で、ゾーンクラスタをインストールするときに -c config-profile.xml オプションを使用した場合は、sysid 構成を実行する必要はありません。Step 21 に進みます。
1 回につき 1 つのゾーンクラスタのみを構成します。
phys-schost# zoneadm -z zcnode boot
phys-schost# zlogin zcnode zcnode# sysconfig unconfigure zcnode# reboot
zlogin セッションはリブート中に終了します。
phys-schost# zlogin -C zcnode
非大域ゾーンから終了する方法については、Oracle Solaris ゾーンの作成と使用 の 非大域ゾーンから抜ける方法を参照してください。
phys-schost# zoneadm -z zcnode halt
phys-schost# clzonecluster boot zone-cluster-name
phys-schost# zlogin zcnode zcnode# sysconfig unconfigure zcnode# reboot
zlogin セッションはリブート中に終了します。
phys-schost# zlogin -C zcnode
非大域ゾーンから終了する方法については、Oracle Solaris ゾーンの作成と使用 の 非大域ゾーンから抜ける方法を参照してください。
phys-schost# clzonecluster boot zone-cluster-name
phys-schost# zlogin -C zcnode
非大域ゾーンから終了する方法については、Oracle Solaris ゾーンの作成と使用 の 非大域ゾーンから抜ける方法を参照してください。
ゾーンクラスタのインストールには数分かかる場合があります。
phys-schost# clzonecluster boot zone-cluster-name
clsetup ユーティリティーは、IPMP グループを排他的 IP ゾーンクラスタ用に自動的に構成しません。論理ホスト名または共有アドレスリソースを作成する前に IPMP グループを手動で作成する必要があり、さらにその IPMP グループにベースとなるパブリックネットワークインタフェースを追加します。ベースとなるインタフェースにはアドレスが関連付けられている可能性があるため、それらの関連付けられているアドレスを IPMP グループに移動する必要があります。
ゾーンクラスタの各ノードで、IPMP グループを構成し、それにベースとなるパブリックネットワークインタフェースを追加します。ipadm show-addr コマンドの出力に示される、ベースとなるインタフェースにすでに関連付けられているアドレスをすべて削除し、それを IPMP インタフェース上で作成し直します。
zcnode# ipadm create-ipmp -i interface sc_ipmp0 zcnode# ipadm show-addr interface zcnode# ipadm delete-addr interface/name zcnode# ipadm create-addr -T static -a IPaddress/prefix sc_ipmp0/name
次のステップ
solaris10 ブランドゾーンクラスタにインストールした Oracle Solaris Cluster 3.3 データサービスを構成するには、該当するデータサービスのマニュアルでゾーンクラスタに関する手順に従ってください。Oracle Solaris Cluster 3.3 のドキュメント を参照してください。
Trusted Extensions の構成を完了するには、Trusted Extensions を使用するようにゾーンクラスタを構成する方法に進みます。
それ以外の場合は、ファイルシステムまたはストレージデバイスをゾーンクラスタに追加します。次のセクションを参照してください。
solaris10 ブランドゾーンクラスタは、Oracle Solaris 11 構成で仮想化された Oracle Solaris 10 クラスタ環境を提供します。solaris10 ブランドゾーンクラスタを使用して、アプリケーションに変更を加えることなく、Oracle Solaris 10 オペレーティングシステムに配備されたクラスタアプリケーションを実行または移行できます。
始める前に
次のタスクを実行します。
Oracle Solaris Cluster 環境の計画のすべての要件を満たしていることを確認します。
移行またはインストールするゾーンイメージを選択します。ゾーンクラスタのインストールでサポートされるアーカイブのタイプは、次のとおりです。
Oracle Solaris10 システム上のネイティブブランドゾーン。
正しいパッチレベルの Oracle Solaris Cluster ノード上のクラスタブランドゾーン (Oracle Solaris 10 ソフトウェアを使用してインストールされた物理システムから取得したアーカイブ)。
インストール済みの solaris10 ブランドゾーンから取得した solaris10 ブランドゾーンアーカイブ。
Oracle Solaris 10 物理システム。
Oracle Solaris 10 物理クラスタノード。
solaris10 ブランドゾーンの詳細は、Oracle Solaris 10 ゾーンの作成と使用を参照してください。
この手順のすべてのステップは、グローバルクラスタの 1 つのノードから実行します。
# flarcreate -S -n s10-system -L cpio /net/mysharehost/share/s10-system.flar This archiver format is NOT VALID for flash installation of ZFS root pool. This format is useful for installing the system image into a zone. Reissue command without -L option to produce an archive for root pool install. Full Flash Checking integrity... Integrity OK. Running precreation scripts... Precreation scripts done. Creating the archive... 6917057 blocks Archive creation complete. Running postcreation scripts... Postcreation scripts done. Running pre-exit scripts... Pre-exit scripts done.
アーカイブの作成の詳細は、Oracle Solaris 10 ゾーンの作成と使用 の 第 2 章, Oracle Solaris 10 システムの評価とアーカイブの作成を参照してください。
次の例に示すように、グローバルクラスタでゾーンクラスタを作成して構成します。
# clnode status === Cluster Nodes === --- Node Status --- Node Name Status ----------- ------ phys-host-1 Online phys-host-2 Online # cat ./s10-zc.config create -b set zonepath=/zones/s10-zc set brand=solaris10 set autoboot=true set bootargs="-m verbose" add attr set name=cluster set type=boolean set value=true end add node set physical-host=phys-host-1 set hostname=zc-host-1 add net set address=10.134.90.196/24 set physical=sc_ipmp0 end end add node set physical-host=phys-host-2 set hostname=zc-host-2 add net set address=10.134.90.197/24 set physical=sc_ipmp0 end end add sysid set root_password=N4l3cWQb/s9zY set name_service="DNS{domain_name=mydomain.com name_server=13.35.24.52,13.35.29.41,19.13.8.13 search=mydomain.com}" set nfs4_domain=dynamic set security_policy=NONE set system_locale=C set terminal=vt100 set timezone=US/Pacific end In the above configuration, the root_password mentioned is solaris. # clzonecluster configure -f ./s10-zc.config s10-zc # clzonecluster verify s10-zc # clzonecluster status s10-zc === Zone Clusters === --- Zone Cluster Status --- Name Brand Node Name Zone Host Name Status Zone Status ---- ----- --------- -------------- ------ ----------- s10-zc solaris10 phys-host-1 zc-host-1 offline Configured phys-host-2 zc-host-2 offline Configured
手順 3 で取得したゾーンイメージを使用します。
# clzonecluster install -a /net/mysharehost/share/s10-system.flar s10-zc
アーカイブのイメージ内にクラスタソフトウェアが含まれていない場合にのみ、この手順を実行してください。
# clzonecluster boot -o s10-zc
# zlogin -C s10-zc
構成が完了していない場合は、保留中のシステム構成をすべて終了します。
# clzonecluster status s10-zc === Zone Clusters === --- Zone Cluster Status --- Name Brand Node Name Zone Host Name Status Zone Status ---- ----- --------- -------------- ------ ---------- s10-zc solaris10 phys-host-1 zc-host-1 offline Running phys-host-2 zc-host-2 offline Running
# clzonecluster install-cluster -d /net/mysharehost.com/osc-dir/ \ -p patchdir=/net/mysharehost/osc-dir,patchlistfile=plist-sparc \ -s all s10-zc -p patchdir Specifies the location of the patches to be installed along with the cluster software. patchlistfile Specifies the file that contains the list of patches to be installed inside the zone cluster along with the cluster software. In this example, the contents of the file plist-sparc are as follows: # cat /net/mysharehost/osc-dir/plist-sparc 145333-15 Note - Both the patchdir and patchlistfile locations must be accessible to all nodes of the cluster. -s Specifies the agent packages that should be installed along with core cluster software. In this example, all is specified to install all the agent packages.
ステータスがオンライン/実行中になるまでしばらく待機する必要がある場合があります。
# clzonecluster reboot s10-zc
ゾーンクラスタのステータスはオンライン/実行中モードになります。
# clzonecluster status s10-zc === Zone Clusters === --- Zone Cluster Status --- Name Brand Node Name Zone Host Name Status ---- ----- --------- -------------- ------ s10-zc solaris10 phys-host-1 zc-host-1 online phys-host-2 zc-host-2 online
# zlogin s10-zc [Connected to zone 's10-zc' pts/2] Last login: Mon Nov 5 21:20:31 on pts/2
# /usr/cluster/bin/clnode status === Cluster Nodes === --- Node Status --- Node Name Status zc-host-1 Online zc-host-2 Online
次のステップ
これで、solaris10 ブランドゾーンクラスタ構成が完了しました。Oracle Solaris 10 アプリケーションをインストールして起動し、必要なリソースとリソースグループを作成することでこれらのアプリケーションを高可用性にできるようになりました。
labeled ブランドゾーンクラスタを作成したあと、次の手順を実行して Trusted Extensions を使用するための構成を完了します。
ゾーンクラスタのノードごとに、この手順を実行します。
phys-schost# cat /etc/cluster/nodeid N
ログインする前に、SMF サービスがインポートされていて、すべてのサービスが起動していることを確認します。
クラスタソフトウェアがゾーンクラスタを構成するときに、クラスタソフトウェアはこれらの IP アドレスを自動的に割り当てます。
ifconfig -a の出力で、ゾーンクラスタに属している clprivnet0 論理インタフェースを探します。inet の値は、クラスタのプライベートインターコネクトの使用をこのゾーンクラスタでサポートするために割り当てられた IP アドレスです。
zc1# ifconfig -a lo0:3: flags=20010008c9<UP,LOOPBACK,RUNNING,NOARP,MULTICAST,IPv4,VIRTUAL> mtu 8232 index 1 zone zc1 inet 127.0.0.1 netmask ff000000 net0: flags=1000843<UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST,IPv4> mtu 1500 index 2 inet 10.11.166.105 netmask ffffff00 broadcast 10.11.166.255 groupname sc_ipmp0 ether 0:3:ba:19:fa:b7 ce0: flags=9040843<UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST,DEPRECATED,IPv4,NOFAILOVER> mtu 1500 index 4 inet 10.11.166.109 netmask ffffff00 broadcast 10.11.166.255 groupname sc_ipmp0 ether 0:14:4f:24:74:d8 ce0:3: flags=1000843<UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST,IPv4> mtu 1500 index 4 zone zc1 inet 10.11.166.160 netmask ffffff00 broadcast 10.11.166.255 clprivnet0: flags=1009843<UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST,MULTI_BCAST,PRIVATE,IPv4> mtu 1500 index 7 inet 172.16.0.18 netmask fffffff8 broadcast 172.16.0.23 ether 0:0:0:0:0:2 clprivnet0:3: flags=1009843<UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST,MULTI_BCAST,PRIVATE,IPv4> mtu 1500 index 7 zone zc1 inet 172.16.0.22 netmask fffffffc broadcast 172.16.0.23
プライベートインターコネクトのホスト名 clusternodeN-priv (N はグローバルクラスタノード ID)
172.16.0.22 clusternodeN-priv
各 net リソース (ゾーンクラスタを作成したときに clzonecluster コマンドに指定したもの)
ゾーンクラスタコンポーネントによって使用される IP アドレス用に新しいエントリを作成し、各エントリを CIPSO テンプレートに割り当てます。ゾーンクラスタノードの /etc/inet/hosts ファイル内に存在するこれらの IP アドレスは次のとおりです。
ゾーンクラスタノードの各プライベート IP アドレス
ゾーンクラスタ内のすべての cl_privnet IP アドレス
ゾーンクラスタの論理ホスト名の各パブリック IP アドレス
ゾーンクラスタの共有 IP アドレスの各パブリック IP アドレス
phys-schost# tncfg -t cipso tncfg:cipso> add host=ipaddress1 tncfg:cipso> add host=ipaddress2 … tncfg:cipso> exit
CIPSO テンプレートの詳細は、Trusted Extensions 構成と管理 の 異なる解釈ドメインを構成する方法を参照してください。
ゾーンクラスタの各ノードで次のコマンドを実行します。
phys-schost# ipadm set-prop -p hostmodel=weak ipv4 phys-schost# ipadm set-prop -p hostmodel=weak ipv6
hostmodel プロパティーの詳細は、Oracle Solaris 11.3 カーネルのチューンアップ・リファレンスマニュアル の hostmodel (IPv4 または IPv6)を参照してください。
次のステップ
ファイルシステムまたはストレージデバイスをゾーンクラスタに追加します。次のセクションを参照してください。
関連項目
ゾーンクラスタでソフトウェアを更新する場合は、Oracle Solaris Cluster 4.3 システム管理 の 第 11 章, ソフトウェアの更新の手順に従います。次の手順では、必要に応じてゾーンクラスタに固有の手順も記載されています。