作業予定フィールドの使用方法

「作業予定登録の選択時にスクリプトを実行」で説明したように、ユーザーが作業予定登録を選択するとスクリプトが自動的に起動するようにシステムを設定できます。このようなタイプのスクリプトは常に、選択した作業予定登録に存在するデータにアクセスする必要があります。次に、作業予定登録に存在する情報のタイプを示します。

  • ソート・キー。これらの値は、作業予定リストの登録をソートする様々な方法を定義します。たとえば、請求セグメント・エラーの作業予定リストを確認している場合は、エラー番号順、アカウント名順または顧客区分順に登録をソートできます。これらのオプションごとにソート・キー値があります。
  • メッセージ・パラメータ。これらの値は、システムでメッセージ・テキスト内の%n表記が検索される場合に使用されます。%n表記を使用すると、メッセージにフィールド値が置換されてからメッセージが表示されます。たとえば、「%1現金外保証金(%2に対する)は%3に失効します」というメッセージ・テキストの場合、3つのフィールドの値がメッセージにマージされてからユーザーに表示されます(%1は現金外保証金のタイプ、%2は顧客の名前、%3は現金外保証金の失効日)。これら3つの値は、個別のメッセージ・パラメータとして作業予定登録にそれぞれ格納されています。
  • ドリル・キー。これらの値は、ユーザーが登録をドリル・ダウンしたときに(スクリプトを起動するようにシステムが設定されていない場合)、ページに渡されるキーです。たとえば、「アカウント保守」ページにアカウントを表示するように設定された作業予定登録には、各アカウントIDのドリル・キーがあります。
  • 作業予定ID。すべての作業予定登録には、作業予定IDとして参照される一意の識別子があります。

これらの情報には、次のタイプのステップでアクセスできます。

  • 「データの移動」ステップでは、前述の情報を任意のデータ領域に移動できます。たとえば、作業予定登録のドリル・キーをページ・データ・モデルに移動すると、そのドリル・キーを使用して特定のページにナビゲートできます。
  • 「条件付き分岐」ステップでは、前述のいずれかに基づいて条件付きロジックを実行できます。たとえば、作業予定登録のメッセージ番号(多くの場合、メッセージ番号はソート・キーに保持されます)に基づいて、条件付きロジックを実行できます。
  • 「算術演算」ステップでは、前述の情報を算術演算で使用できます。

作業予定登録のソート・キー値には、「フィールド・タイプ」「現在の作業予定情報」を、「フィールド名」SORTKEY[index]を指定してアクセスします。また、登録の作業予定タイプを表示して「ソート・キー」タブにナビゲートすると、登録の可能なソート・キーを調べることができます。1番目のソート・キーを参照する場合は、indexに値1を使用します。2番目のソート・キーを使用する場合は、indexに値2を使用します(以下、同様です)。

作業予定登録のドリル・キー値には、「フィールド・タイプ」「現在の作業予定情報」を、「フィールド名」DRILLKEY[index]を指定してアクセスします。また、登録の作業予定タイプを表示して「ドリル・キー」タブにナビゲートすると、登録の可能なドリル・キーを調べることができます。1番目のドリル・キーを使用する場合は、indexに値1を使用します。2番目のドリル・キーを使用する場合は、indexに値2を使用します(以下、同様です)。

作業予定登録のメッセージ・パラメータには、「フィールド・タイプ」「現在の作業予定情報」を、「フィールド値」MSGPARM[index]を指定してアクセスします。1つの作業予定タイプに対するメッセージの数に制限はなく、各メッセージに異なるパラメータが含まれる可能性があるため、登録のメッセージ・パラメータを検索するには手間がかかる場合があります。これらの値を判別する最も簡単な方法は、作業予定保守に作業予定登録を表示することです。このページの摘要の横に、登録のメッセージ・カテゴリ/番号が表示されます。これらの値を判別した後、メッセージ保守にメッセージ・カテゴリ/番号を表示します。通常、メッセージには1つ以上の%n表記(各メッセージ・パラメータに1つ)が含まれます。たとえば、「%1現金外保証金(%2に対する)は%3に失効します」というメッセージ・テキストには、3つのメッセージ・パラメータがあります。この場合、各メッセージ・パラメータの内容を推測する必要があります。これを行うには、作業予定登録のメッセージを基本メッセージと比較します(各メッセージ・パラメータの内容は直観的に把握できます)。この例の場合、%1は現金外保証金タイプ、%2はアカウント名、%3は失効日です。スクリプトでこれらにアクセスするには、MSGPARM[index]で適切なindex値を使用します。

作業予定登録の一意のIDには、「フィールド・タイプ」「現在の作業予定情報」を、「フィールド値」TD_​ENTRY_​IDを指定してアクセスします。

さらに、前述のフィールドをテキスト文字列またはプロンプトに置換できます。作業予定フィールドを一時格納に保存するとき、フィールド名にプリフィクスの%を付けます。たとえば、スクリプトで「ABC Supplyに請求サイクルがありません」(ABC Supplyはアカウントの名前)というテキストをスクリプト領域に表示するとします。作業予定登録にリンクした1番目のソート・キーにこのアカウントの名前が含まれる場合、テキスト文字列は「%SORTKEY[1]に請求サイクルがありません」と入力します。