Go to main content
Sun Server X3-2L (旧 Sun Fire X4270 M3) プロダクトノート、Version 1.5

印刷ビューの終了

更新: 2016 年 10 月
 
 

Xorg GUI が Oracle Solaris 11 11/11 で起動に失敗することがある (15755307、以前は CR 7112301)


注 -  この問題は、Oracle Solaris 11 11/11 用の Support Repository Update (SRU) 5 で修正されています。SRU 5 をインストールした場合、この問題は発生しません。

システムの特定の構成に SR-IOV 対応デバイスが含まれる場合、起動時に X11 Xorg グラフィカルユーザーインタフェース (GUI) が開始されないという問題が発生することがあります。インストール済みの Oracle Solaris 11 11/11 オペレーティングシステムソフトウェアが稼働するシステムでは、この問題の回避方法がすでに含まれています。ただし、Oracle Solaris 11 11/11 配布メディアを使用して新規インストールを実行し、X11 GUI の起動に失敗する場合は、次の回避方法を実行する必要があります。

影響を受けるソフトウェア:

  • Oracle Solaris 11 11/11

  • リリース 1.0、1.1、1.2、1.3、1.4.4、および 1.5


注 -  この問題は Oracle Solaris 11.1 には影響しません。

回避方法:

Oracle Solaris 11 11/11 を GUI ベースでインストールする場合は、次の手順 1 - 3 を実行して、GUI によるインストールを開始可能にし、インストール後の初回ブート時にすべての手順 (手順 1 - 4) を実行します。

グラフィカルコンソールを使用せずに (テキストまたはシリアルコンソール、あるいは Ethernet ログインを使用して) システムにログインする場合は、インストール後の初回ブート時に手順 4 を実行します。

  1. ブート時に表示される GRUB 行を編集して、デフォルトのグラフィックスコンソールを、好みに応じて ttya (シリアルコンソールの場合) または text (VGA テキストの場合) に変更します。カーネルフラグとして -kd も追加します。次に例を示します。

    kernel /platform/i86pc/kernel/amd64/unix

    これは次のようになります。

    kernel /platform/i86pc/kernel/amd64/unix -kd -Bconsole=text

    または

    kernel /platform/i86pc/kernel/amd64/unix -kd -Bconsole=ttya

    GRUB 行を編集するには、次の手順を実行します。

    「e」キーを押して GRUB エントリを編集します。

    「e」キーを押して選択した行を編集します。

    変更を入力します。

    <esc> キーを押して終了します。

    「b」キーを押してブートします。

  2. Solaris OS でデバッガが表示されたら、次の内容を入力して pcie'_init にブレークポイントを設定します。

    [0]> ::bp pcie'_init

    :c

  3. Oracle Solaris OS がブレークポイントに達したら、次の内容を入力して変数 0> pcie_br_flags/W 0 を設定します。

    pcie'pcie_br_flags: 0x1 = 0x0

    [0]>:c

  4. システムがブートしていてログインできるなら、次の行を追加することで、デバッガを使用して変数を設定する必要性を回避できます。

    set pcie:pcie_br_flags=0/etc/system に追加します。

    #echo 'set pcie:pcie_br_flags=0' >> /etc/system