os-root-device 変数

os-root-device NVRAM 変数は、ルートプールのデバイスおよびルートファイルシステムを定義します。この変数を表示するには、OpenBoot プロンプトで printenv コマンドを使用するか、シェルプロンプトで eeprom コマンドを使用します。この変数は自動的に保持されるため、通常、手動での介入は必要ありません。ファームウェアからアクセス不可能なストレージデバイス上に格納されるルートプールを定義するには、次のキーワードを使用できます。

• osroot-path

• osroot-type

• osroot-iscsi-initiator-id

• osroot-iscsi-target-ip

• osroot-iscsi-port

• osroot-iscsi-partition

• osroot-iscsi-lun

• osroot-iscsi-target-name

• osroot-subnet-mask

• osroot-host-ip

使用例 46  os-root-device 変数のキーワードデータの表示

この例では、os-root-device 変数に関連付けられたデータを表示します。この出力では、テキストを読みやすくするために、1 行に 1 つのキーワードのペアが表示されています。通常、出力は 1 つの長い文字列です。

# eeprom os-root-device
os-root-device=osroot-type=ZFS/iSCSI/IPv4/IPoIB;
osroot-iscsi-port=3260;
osroot-iscsi-target-ip=168.168.1.2;
osroot-iscsi-partition=a;
osroot-iscsi-initiator-id=iqn.1986-03.com.sun:01:0010e05db261.550b268b;
osroot-iscsi-lun=5;
osroot-iscsi-target-name=iqn.1986-03.com.sun:02:fb3685b9-883d-460a-b817-8ea0d8c023dc;
osroot-subnet-mask=255.255.255.0;osroot-host-ip=168.168.1.156;
osroot-path=/pci@314/pci@1/pciex15b3,1003@0:port=1,pkey=FFFF,protocol=ip

通常のブートを有効にする方法

ファームウェアからアクセス不可能なストレージデバイスからブートするようにシステムが構成されると、そのシステムは引き続きその構成でブートします。別のデバイスを使用してブートする場合は、os-root-device 変数を変更します。

1. os-root-device プロパティーをチェックします。

   # eeprom os-root-device

2. os-root-device プロパティーをクリアします。

   # eeprom os-root-device=

3. プロパティーが変更されたことを確認します。

   # eeprom os-root-device

次のステップ

ファームウェアからアクセス不可能なストレージデバイスからシステムをリブートする必要がある場合は、ブートプールからシステムをブートします。その時点からシステムが引き続き iSCSI デバイスを使用してブートするように、os-root-device 変数はブートプロセス中に自動的に更新されます。