ファームウェアからアクセス不可能なストレージデバイスからのブートに加えて、一部の新しいサーバーでは、ブートプールが使用できない場合にフォールバックイメージを使用する機能が提供されます。フォールバックプロセスは、1 つまたは複数のサービスプロセッサ上に格納されている、ミニルートと呼ばれる Oracle Solaris OS の小さなバージョンに依存します。これらのサーバーには、フォールバックイメージが事前に構成されています。フォールバックイメージを更新する必要がある場合は、フォールバックイメージを更新する方法を参照してください。
フォールバックブートプロセス中に、ミニルートからカーネルがロードされると、ルートデバイスが構成されます。この構成には、iSCS デバイス上のルートプールの場所へのポインタが含まれています。次に、ルートプールがインポートされ、保持されているメモリーにブートアーカイブがロードされます。そのあと、システムがブートアーカイブからリブートされ、カーネルのロードから始めて、ブートプロセスが繰り返されます。ただし、2 番目のブートでのカーネルはフォールバックイメージ内のミニルートからではなく、ブートアーカイブからロードされます。
このプロセスを示したのが次の図です。
図 2 フォールバックブートプロセス