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Oracle® Solaris 11.3 デバイスドライバの記述

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更新: 2016 年 11 月
 
 

SCSI オプション

SCSA では、制御とデバッグのためにグローバル変数の scsi_options が定義されています。scsi_options で定義されているビットは <sys/scsi/conf/autoconf.h> ファイルに記載されています。scsi_options では次のようにビットを使用します。

SCSI_OPTIONS_DR

グローバルな切断または再接続を有効にします。

SCSI_OPTIONS_FAST

グローバルな FAST SCSI サポートを有効にします。転送速度は 10MB/s です。HBA は、SCSI_OPTIONS_FAST (0x100) ビットが設定されていない場合は FAST SCSI モードで動作してはいけません。

SCSI_OPTIONS_FAST20

グローバルな FAST20 SCSI サポートを有効にします。転送速度は 20MB/s です。HBA は、SCSI_OPTIONS_FAST20 (0x400) ビットが設定されていない場合は FAST20 SCSI モードで動作してはいけません。

SCSI_OPTIONS_FAST40

グローバルな FAST40 SCSI サポートを有効にします。転送速度は 40MB/s です。HBA は、SCSI_OPTIONS_FAST40 (0x800) ビットが設定されていない場合は FAST40 SCSI モードで動作してはいけません。

SCSI_OPTIONS_FAST80

グローバルな FAST80 SCSI サポートを有効にします。転送速度は 80MB/s です。HBA は、SCSI_OPTIONS_FAST80 (0x1000) ビットが設定されていない場合は FAST80 SCSI モードで動作してはいけません。

SCSI_OPTIONS_FAST160

グローバルな FAST160 SCSI サポートを有効にします。転送速度は 160MB/s です。HBA は、SCSI_OPTIONS_FAST160 (0x2000) ビットが設定されていない場合は FAST160 SCSI モードで動作してはいけません。

SCSI_OPTIONS_FAST320

グローバルな FAST320 SCSI サポートを有効にします。転送速度は 320MB/s です。HBA は、SCSI_OPTIONS_FAST320 (0x4000) ビットが設定されていない場合は FAST320 SCSI モードで動作してはいけません。

SCSI_OPTIONS_LINK

グローバルなリンクサポートを有効にします。

SCSI_OPTIONS_PARITY

グローバルなパリティーサポートを有効にします。

SCSI_OPTIONS_QAS

クイックアービトレーション選択 (Quick Arbitration Select) 機能を有効にします。QAS は、デバイスがバスのアービトレーションを行ってバスにアクセスするときに、プロトコルのオーバーヘッドを軽減するために使用されます。QAS は Ultra4 (FAST160) SCSI デバイスでのみサポートされます。ただし、すべての Ultra4 SCSI デバイスが QAS をサポートしているわけではありません。HBA は、SCSI_OPTIONS_QAS (0x100000) ビットが設定されていない場合は QAS SCSI モードで動作してはいけません。使用しているシステムが QAS をサポートするかどうかは、適切な Oracle のハードウェアドキュメントで確認してください。

SCSI_OPTIONS_SYNC

グローバルな同期転送機能を有効にします。

SCSI_OPTIONS_TAG

グローバルなタグ付きキューイングのサポートを有効にします。

SCSI_OPTIONS_WIDE

グローバルな WIDE SCSI を有効にします。


注 - scsi_options の設定は、システム上に存在するすべてのホストバスアダプタドライバと、すべてのターゲットドライバに影響します。特定のホストアダプタに対するこれらのオプションの制御については、scsi_hba_attach(9F) のマニュアルページを参照してください。