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SPARC T7-2 サーバーサービスマニュアル

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更新: 2016 年 6 月
 
 

マザーボードを取り付ける

これは、認定された保守要員が実施する必要があるコールドサービス手順です。この手順を実行する前に、サーバーの電源を完全に切断してください。


Caution

注意  -  この手順では、ESD に弱いコンポーネントを扱う必要があるため、サーバーコンポーネントに障害が発生する可能性があります。


マザーボードを交換するときは、古いマザーボードから SPM と SCC PROM を取り外し、これらのコンポーネントを新しいマザーボードに取り付けます。SPM には Oracle ILOM のシステム構成データが格納され、SCC PROM にはシステムのホスト ID と MAC アドレスが格納されています。これらのコンポーネントを移すと、これらのモジュールに格納されているシステム固有の情報が保持されます。マザーボードまたは SPM を交換する場合は常に、ファームウェアを更新して、SPM とマザーボードのファームウェア部分の整合性を保持する必要があります。

  1. 必要な ESD 対策を行います。

    ESD による損傷を防ぐを参照してください。

  2. マザーボードのハンドルをつかみ、シャーシ内に入れます。

    残っているケーブルがマザーボードの端に引っかかっていないことを確認してください。

    マザーボードをシャーシの前面に向かって設置してから、シャーシの背面に向かってスライドさせます。

  3. マザーボードをシャーシに固定するための、ファンの近くの隅にある脱落防止機構付きねじを締めます。
  4. 電源バックプレーンをマザーボードに固定するための 4 本のバスバーねじを元どおりに付けて締めます。

    プラスのねじ回し (Phillips の 2 番) を使用して、PS バックプレーンとマザーボードがバスバーにしっかりと固定されるまでバスバーねじを締めます。

    PS バックプレーンを取り付けるを参照してください。

  5. PS バックプレーンカバーをふたたび取り付けます。
    1. PS バックプレーンカバーを合わせます。

      カバーのいちばん下にある歯が、電源装置ケージと接触していないことを確認してください。

      PS バックプレーンカバー上の 2 つのスロットを、電源装置ケージ内側の 2 本のピンに合わせてスライドする必要があります。

    2. カバー上の 2 つのスロットを 2 本のピンに合わせます。
    3. カバーを上に少し持ち上げて、2 本のピンをスロットのほかの部分の内部に誘導します。
    4. ねじを取り付けて、電源バックプレーンカバーを固定します。
  6. 電源装置を元の位置に押し込みます。
  7. マザーボードにすべてのケーブルを再接続します。
    1. ファンボードの電源ケーブルとリボンケーブルを、マザーボードの後方中央に接続します。

      Caution

      注意  -  リボンケーブルをマザーボードに接続するときは、ケーブルを挿入する前に、ケーブルがコネクタの中央になるように注意してください。


    2. ドライブの付近で、2 本の短いケーブルをマザーボードに接続します。

      1 本のケーブルは、ドライブバックプレーンに向かっています。もう 1 本は、電源装置へのリボンケーブルです。


      Caution

      注意  -  リボンケーブルをドライブバックプレーンに接続するときは、ケーブルを挿入する前に、ケーブルがコネクタの中央になるように注意してください。


    3. ドライブの付近で、2 本の長いケーブルでマザーボードとドライブバックプレーンを接続します。
    4. 必要に応じて、4 本の NVMe ドライブケーブルを NVMe ドライブに接続します。

      ケーブルを元の位置に取り付けます。

  8. システム障害検知ボタン構成部品 (通気仕切り) をシャーシ内にスライドさせて元どおりに取り付けます。

    Caution

    注意  - マザーボードを交換したあとで、通気仕切り上のガスケットを検査してから、通気仕切りをしっかりと取り付けます。この隔壁は、サーバー冷却ゾーン間の加圧式シールを維持します。この隔壁シールがないと、電源ファンは、ドライブを適切に冷却する十分な空気を取り込めません。


  9. 電源バックプレーン、ドライブバックプレーン、およびファンボードと接続するためのケーブルを、マザーボード上の元の位置に取り付けます。
  10. すべてのメモリーライザーを元どおりに取り付けます。

    メモリーライザーを取り付けるを参照してください。

  11. 古いマザーボードから取り外した SPM を取り付けます。

    SPM の取り付けを参照してください。

  12. 古いマザーボードから取り外した eUSB ドライブを取り付けます。

    eUSB ドライブを取り付けるを参照してください。

  13. 古いマザーボードから取り外した SCC PROM を取り付けます。
    image:システム構成 PROM の取り付けを示す図
  14. すべての PCIe カードを元どおりに取り付けます。

    PCIe カードまたはフィラーを取り付けるを参照してください。

  15. 必要に応じて、NVMe ケーブルを再度取り付けます。
  16. 上部カバーを取り付けます。

    上部カバーを交換するを参照してください。

  17. サーバーを通常の操作位置に戻します。

    サーバーを通常の操作位置に戻すを参照してください。

  18. 電源装置に電源コードを再接続します。

    電源コードを接続するを参照してください。

  19. サーバーの電源を入れる前に、端末または端末エミュレータ (PC またはワークステーション) を SER MGT ポート経由で SPM に接続します。

    手順については、『サーバー設置』を参照してください。

    交換用のマザーボード上のホストファームウェアが既存の SPM ファームウェアと互換性がないことを SPM が検出した場合は、その後のアクションが中止され、次のメッセージが表示されます。

    Unrecognized Chassis: This module is installed in an unknown or
    unsupported chassis. You must upgrade the firmware to a newer
    version that supports this chassis.
    

    注 -  マザーボードまたは SPM を交換する場合は、常にサーバー上のファームウェアを更新して、2 つのコンポーネント内のファームウェア部分の整合性を保持します。
  20. システムファームウェアをダウンロードする準備を行います。

    必要に応じて、サーバーの NET MGT ポートをネットワークにアクセスできるように構成します。NET MGT ポートを介して SPM にログインします。

    ネットワークの構成手順については、Oracle ILOM のドキュメントを参照してください。

  21. システムファームウェアをダウンロードします。

    Oracle ILOM のドキュメントに記載されているファームウェアのダウンロード手順に従ってください。


    注 - マザーボードの交換前にインストールされたファームウェアバージョンも含めて、サポートされているすべてのシステムファームウェアバージョンをロードできます。
  22. 必要に応じて、マザーボードの交換前に存在していた RAID ボリュームを再アクティブ化します。

    マザーボードの交換前にサーバーに RAID ボリュームが含まれていた場合は、RAID ボリュームを再アクティブ化するの手順を参照してください。

  23. サーバーの電源を入れます。

    サーバーの電源を投入する (Oracle ILOM)または サーバーの電源を投入する (システム電源ボタン)を参照してください。

  24. (オプション) シリアル番号と製品番号を新しいマザーボードの FRUID に転送します。

    交換用マザーボードが保守前のサーバーと同じシリアル番号を保持する必要がある場合は、訓練を受けた保守要員がこのアクションを特殊な保守モードで実行する必要があります。

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