Oracle® Solaris 11.2 での OpenStack のインストールと構成

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更新: 2015 年 4 月
 
 

コマンド行インタフェースを使用して VM インスタンスを作成する方法

  1. 新しい VM インスタンスを作成するテナントを選択します。

    VM インスタンスを作成するコマンドで、テナントの名前または ID を指定する必要があります。

    $ keystone tenant-list
    +----------------------------------+---------+---------+
    |                id                |   name  | enabled |
    +----------------------------------+---------+---------+
    | 6ea34f7dafa5ce3c9a1b9de659e59d77 |   demo  |   True  |
    | 0bda9b63b800ca808031a38637d50f3e | service |   True  |
    +----------------------------------+---------+---------+
  2. 新しい VM インスタンスの作成元となるイメージを選択します。

    VM インスタンスを作成するコマンドで、イメージの名前または ID を指定する必要があります。イメージ ID など、各イメージの仕様を表示する方法については、イメージに関する情報の表示を参照してください。

    大域ゾーンよりリリースレベルの低い非大域ゾーンの VM インスタンスを配備する場合、インストール時に VM インスタンスは大域ゾーンのリリースレベルに自動的にアップグレードされます。大域ゾーンよりリリースレベルの高い非大域ゾーンの VM インスタンスを配備しようとすると失敗します。

  3. 新しい VM インスタンスの作成元となるフレーバを選択します。

    必要な仕様を備えたフレーバが存在することを確認します。必要な仕様をフレーバに追加するか、必要な仕様を備えた新しいフレーバを作成します。フレーバ ID や extra-specs など、各フレーバの仕様を表示する方法については、フレーバに関する情報の表示を参照してください。

  4. 新しい VM インスタンスで使用するネットワークを選択します。

    VM インスタンスを作成するコマンドで、ネットワークの名前または ID を指定する必要があります。neutron net-list コマンドで、手順 1 で選択したテナントのネットワークが表示されない場合は、neutron net-create コマンドを使用してこのテナントのネットワークを作成します。詳細については、OpenStack コマンド行インタフェースリファレンスを参照してください。ネットワークの ID をメモします。

  5. インスタンスを作成します。

    nova boot コマンドを使用して、コンピュートインスタンスを作成してブートします。imageID は手順 2、flavorID は手順 3、nicID は手順 4 のものです。詳細については、OpenStack コマンド行インタフェースリファレンスを参照してください。

    # nova boot --image imageID --flavor flavorID --nic net-id=nicID
  6. 新しい VM インスタンスで使用するフローティング IP アドレスを選択します。

    neutron floatingip-list コマンドを使用して、手順 1 で選択したテナントのフローティング IP アドレスを表示します。必要に応じて、neutron floatingip-create コマンドを使用してこのテナントのフローティング IP アドレスを作成します。フローティング IP アドレスの ID をメモします。

  7. 新しい VM インスタンスにフローティング IP アドレスを関連付けます。

    neutron floatingip-associate コマンドを使用して、手順 6 で選択したフローティング IP アドレスを新しい VM インスタンスに関連付けます。