Oracle® Solaris 11.2 での OpenStack のインストールと構成

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更新: 2015 年 4 月
 
 

ログファイルの調査

SMF サービスとさまざまな Solaris プロセスが生成するログファイルでは、エラーメッセージを探したり、画面に表示されたメッセージの詳細情報を集めたりすることができます。SMF サービスのログファイルには貴重なデバッグ情報が含まれています。

問題によっては、nova-computenova-scheduler、および neutron-server SMF サービスのログファイルが役立つことがあります。SMF サービスのログファイルファイルの名前を検索するには、svcs -L コマンドを使用します。

$ svcs -L neutron-server
/var/svc/log/application-openstack-neutron-neutron-server:default.log

特権ユーザーとして svcs -Lv コマンドを使用すると、サービスのログファイルを表示できます。

# svcs -Lv neutron-server

svcs -xv コマンドは、サービスの状態とともにログファイルの名前を表示します。

$ svcs -xv neutron-server
svc:/application/openstack/neutron/neutron-server:default (OpenStack Neutron Network Service)
 State: online since Fri Jul 25 12:11:16 2014
   See: /var/svc/log/application-openstack-neutron-neutron-server:default.log
Impact: None.

SMF サービスのログファイルのほかに、OpenStack サービスがログファイルを生成し、多くの Solaris プロセスが独自のログファイルを持っています。一部の OpenStack サービスは、/var/log ディレクトリ内の OpenStack サービス名の下に情報を記録します。たとえば、OpenStack イメージストアのログファイルは /var/log/glance にあります。VM インスタンスの作成とブートで問題が発生している場合は、/var/log/zones ディレクトリを調べてください。

ほとんどの OpenStack 構成ファイルは、/etc ディレクトリ内の OpenStack サービス名の下にあります。たとえば、OpenStack ネットワークの構成ファイルは /etc/neutron にあります。Horizon の構成ファイルは /etc/openstack_dashboard にあります。

より多くの情報を OpenStack サービスのログファイルに受け取るには、そのサービスの構成ファイルで verbose オプションを設定します。構成ファイルでは、verbose オプションがすでに false に設定されているかコメントアウトされている場合があります。コメントを解除するか verbose オプションを追加し、verbose=true を設定します。同様に、構成ファイルで debug=true を設定すると、その構成ファイルの影響を受ける操作からより多くの出力が表示されます。Oracle Solaris 11.2 での OpenStack の入門ガイドにある OpenStack の一般的な構成パラメータに関するセクション、または OpenStack ドキュメントサイトにある OpenStack 構成リファレンスで、構成オプションの表を参照してください。

構成ファイルで debug=true を設定するのと同様に、OpenStack サービスの個々のコマンドに --debug オプションを指定できます。

OpenStack サービスのログファイルを表示したり、pfedit コマンドを使用して OpenStack サービスの構成ファイルを変更したりするには、適切な RBAC プロファイルを引き受けてください。次のプロファイルを割り当てることができます。

  • OpenStack ブロックストレージの管理

  • OpenStack コンピューティングの管理

  • OpenStack アイデンティティーの管理

  • OpenStack イメージの管理

  • OpenStack ネットワークの管理

  • OpenStack オブジェクトストレージの管理

  • OpenStack の管理