Solaris では、OpenStack イメージは統合アーカイブです。また、Oracle Solaris 11.2 を実行している必要があります。archiveadm コマンドを使用すると、Oracle Solaris 11.2 を実行している大域ゾーン、非大域ゾーン、およびカーネルゾーンから新しい統合アーカイブを作成できます。OpenStack で使用できるようにイメージを Glance リポジトリにアップロードします。
統合アーカイブはクローンアーカイブか復旧用アーカイブのどちらかです。現在アクティブなブート環境に基づいてクローンアーカイブを作成するか、すべてのブート環境とシステム構成情報を含む復旧用アーカイブを作成します。クローンアーカイブには OS インスタンスのシステム構成情報は含まれません。クローンアーカイブの場合は、インストーラで強制的に再構成を行うか、ユーザーがシステム構成 (SC) プロファイルで構成を指定できます。クローンアーカイブには、アクティブでない BE なども含まれません。システムのすべてが必要な場合は、復旧用の統合アーカイブを使用してください。統合アーカイブの詳細については、Oracle Solaris 11.2 でのシステム復旧とクローン を参照してください。
次のコマンドは、myzone という実行中の非大域ゾーンの統合アーカイブを取得します。
global# zonecfg -z myzone create global# zoneadm -z myzone install global# zlogin myzone \ 'sed /^PermitRootLogin/s/no$/without-password/ \ < /etc/ssh/sshd_config > /system/volatile/sed.$$ ; \ cp /system/volatile/sed.$$ /etc/ssh/sshd_config' global# archiveadm create -z myzone /var/tmp/myzone.uar
既存の VM インスタンスのスナップショットを作成することによって OpenStack イメージを作成することもできます。実行中の VM インスタンスのスナップショットを取得することでイメージを作成するには、nova image-create コマンドを使用します。
VM インスタンスの作成に使用するイメージを作成するほかに、データのバックアップや VM インスタンスの修復のためにカスタムイメージを使用することもできます。レスキューイメージは、VM インスタンスが rescue モードにされたときにブートされる、特殊なタイプのイメージです。管理者は、問題を修正するために、レスキューイメージを使用して VM インスタンスのファイルシステムをマウントできます。