Oracle® Solaris 11.2 での OpenStack のインストールと構成

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更新: 2015 年 4 月
 
 

ダッシュボードの詳細

クラウド管理者としてログインすると、画面の左側に「プロジェクト」と「管理」の 2 つのタブを含むパネルが表示されます。「管理」パネルはデフォルトのクラウド管理者ビューです。「管理」パネルでの選択に応じて、次の機能が実行されます。

  • クラウド内で使用されている Nova インスタンスと Cinder ボリュームの全体的な表示

  • 次のような VM インスタンスの特性を定義するフレーバ定義を表示および編集する機能。

    • 仮想 CPU の数

    • メモリーの量

    • 割り当てられたディスク容量

    • 基となる Solaris ゾーンのブランド: 非大域ゾーンは solaris、カーネルゾーンは solaris-kz

  • クラウド管理者が使用する仮想ネットワークおよびルーターを作成する機能

  • 仮想コンピューティングリソースの所有権をグループ化したり分離したりすることでプロジェクトを表示および編集する機能

  • クラウドのリソースを使用する人またはサービスであるユーザーを表示および編集する機能

図 2-1  OpenStack ダッシュボードの「管理」の「概要」ウィンドウ

image:Horizon OpenStack ダッシュボードの最初の「管理」の「概要」ウィンドウを示しています。

単一システムのインストールの説明に従って OpenStack をインストールした場合、OpenStack システムは次のリソースを使用して事前構成されます。

  • 2 つのイメージ: Solaris 非大域ゾーンと Solaris カーネルゾーン

  • 2 つのプロジェクト: demoservice

  • 10 個のフレーバ

次の図はイメージを示しています。

図 2-2  OpenStack ダッシュボードの「イメージ」画面

image:「管理」パネルで「イメージ」を選択したときに表示されるイメージのリストを示しています。

次の図はプロジェクト (テナントとも呼ばれる) を示しています。

  • demo テナントはデフォルトのテナントです。デフォルトでは、demo テナントは単一のユーザー (admin) をメンバーとして作成されます。

  • service テナントは、クラウド管理者が複数のテナントで共有されるリソースを作成するために使用するテナントです。たとえば、このドキュメントの例とシナリオでは、service テナント内に Neutron ルーターを作成して、すべてのテナントでルーターを共有します。OpenStack 設定では、service テナントをほかの目的に使用しないでください。OpenStack サービスはサービス固有のユーザーを使用して相互に通信しますが、これらのユーザーはすべて admin 役割を持っており、service テナントの一部です。

図 2-3  OpenStack ダッシュボードの「プロジェクト」画面

image:「管理」パネルで「プロジェクト」を選択したときに表示されるプロジェクトのリストを示しています

次の図はフレーバを示しています。フレーバのテキストリストについては、フレーバに関する情報の表示を参照してください。

図 2-4  OpenStack ダッシュボードの「フレーバー」画面

image:「管理」パネルで「フレーバー」を選択したときに表示されるフレーバのリストを示しています