コントローラノードでの Neutron のインストールと構成

この章で説明するアーキテクチャーでは、Neutron API サービスはコントローラノードで実行します。このサービスがネットワークノードにインストールされている EVS コントローラと通信できるようにするには、コントローラの Neutron ユーザーの SSH 公開鍵をネットワークノードの evsuser ユーザーの authorized_keys ファイルにデポジットする必要があります。

Neutron をインストールし、構成する方法

1. Neutron パッケージをインストールします。

   controller# pkg install neutron

2. コントローラノード上に neutron ユーザーの SSH 公開鍵を作成します。

   この鍵は Neutron API サービスが EVS コントローラにアクセスできるようにします。

   neutron ユーザーとして ssh-keygen コマンドを使用して、neutron ユーザーの鍵を作成します。

   controller# su - neutron \
   -c "ssh-keygen -N '' -f /var/lib/neutron/.ssh/id_rsa -t rsa"

3. EVS コントローラノードに鍵をコピーします。

   前の手順で生成された SSH 公開鍵 (/var/lib/neutron/.ssh/id_rsa.pub) を EVS コントローラが実行されているノードにコピーします。この鍵は、EVS コントローラを構成するときに参照されます。

4. Neutron 構成ファイルにパラメータを設定します。

   Keystone 認証情報および RabbitMQ サービスの場所を指定します。/etc/neutron/neutron.conf ファイルで、次のパラメータのコメントを解除して設定します。

   rabbit_host = controller-name
   
   auth_uri = http://controller-name:5000/v2.0
   identity_uri = http://controller-name:35357
   admin_tenant_name = service
   admin_user = neutron
   admin_password = neutron-password

5. EVS コントローラの場所を指定します。
   1. EVS コントローラの場所を取得します。

      getent hosts コマンドでネットワークノードの IP アドレスを使用して、ネットワークノードの名前を取得します。

      network# getent hosts network-IP
      network-IP network-name

   2. EVS コントローラの場所を設定します。

      /etc/neutron/plugins/evs/evs_plugin.ini ファイルで、コメントを解除するか次のパラメータを設定します。getent hosts コマンドからの出力を使用して、EVS コントローラの場所を設定します。

      evs_controller = ssh://evsuser@network-name
      sql_connection = path-to-database

6. Neutron サーバーサービスを有効にします。

   controller# svcadm enable neutron-server