マルチノード OpenStack 構成の実装を準備するには、次の点に注意してください。
単一の OpenStack ノードまたはシステムで複数のネットワークインタフェースを使用する場合は、これらのネットワークインタフェース用にホスト名を作成します。
たとえば、OpenStack の管理および API トラフィック (OpenStack ネットワーク)、コンピュートノードと L3 ルーターの間のトラフィック (テナントネットワーク)、およびクラウド構成の外側のより大きなネットワークのトラフィック (外部ネットワーク) を処理する個別のインタフェースがある場合があります。そのため、host-on、host-tn、host-en のように、それぞれに対応するホスト名を作成します。
これらすべてのホスト名および IP アドレスが、ノードの /etc/hosts ファイルまたは DNS 構成に含まれていることを確認します。
OpenStack サービスの構成を容易にするために、次のような変数を設定します。
$CONTROLLER_ADMIN_NODE - OpenStack 管理サービスが接続されているコントローラノード内のインタフェースまたは IP アドレスのホスト名。
$CONTROLLER_ADMIN_NODE_IP - OpenStack 管理サービスおよびトラフィックを処理するコントローラポートの IP アドレス。
$COMPUTE_ADMIN_NODE_IP - OpenStack 管理サービスおよびトラフィックを処理するコンピュートポートの IP アドレス。
$VOLUME_IP - ストレージノードのホスト名。
必要に応じてパスワードが割り当て可能であることも確認してください。
Oracle Solaris 11 で ZFS とアプリケーションの間のメモリー使用をより効率的に管理するには、次の例に示すように、ノード上で usr_reserve_hint_pct パラメータを設定します。
# echo "set user_reserve_hint_pct=80" >>/etc/system.d/site:kernel-zones-reserve # reboot
ここで、site にはユーザーの会社を指定することもあります。
ほかの OpenStack ノードでも同様にこのパラメータを設定するようにしてください。
このパラメータの詳細については、https://support.oracle.com で MOS にログインし、Oracle Solaris 11.2 での ZFS とアプリケーションの間のメモリー管理に関するドキュメント 1663862.1 を確認してください。