Oracle® Solaris 11.2 での OpenStack のインストールと構成

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更新: 2015 年 4 月
 
 

準備の手順

マルチノード OpenStack 構成の実装を準備するには、次の点に注意してください。

  • 単一の OpenStack ノードまたはシステムで複数のネットワークインタフェースを使用する場合は、これらのネットワークインタフェース用にホスト名を作成します。

    たとえば、OpenStack の管理および API トラフィック (OpenStack ネットワーク)、コンピュートノードと L3 ルーターの間のトラフィック (テナントネットワーク)、およびクラウド構成の外側のより大きなネットワークのトラフィック (外部ネットワーク) を処理する個別のインタフェースがある場合があります。そのため、host-onhost-tnhost-en のように、それぞれに対応するホスト名を作成します。

    これらすべてのホスト名および IP アドレスが、ノードの /etc/hosts ファイルまたは DNS 構成に含まれていることを確認します。

  • OpenStack サービスの構成を容易にするために、次のような変数を設定します。

    • $CONTROLLER_ADMIN_NODE - OpenStack 管理サービスが接続されているコントローラノード内のインタフェースまたは IP アドレスのホスト名。

    • $CONTROLLER_ADMIN_NODE_IP - OpenStack 管理サービスおよびトラフィックを処理するコントローラポートの IP アドレス。

    • $COMPUTE_ADMIN_NODE_IP - OpenStack 管理サービスおよびトラフィックを処理するコンピュートポートの IP アドレス。

    • $VOLUME_IP - ストレージノードのホスト名。

  • 必要に応じてパスワードが割り当て可能であることも確認してください。

Oracle Solaris 11 で ZFS とアプリケーションの間のメモリー使用をより効率的に管理するには、次の例に示すように、ノード上で usr_reserve_hint_pct パラメータを設定します。

# echo "set user_reserve_hint_pct=80" >>/etc/system.d/site:kernel-zones-reserve
# reboot

ここで、site にはユーザーの会社を指定することもあります。

ほかの OpenStack ノードでも同様にこのパラメータを設定するようにしてください。

このパラメータの詳細については、https://support.oracle.com で MOS にログインし、Oracle Solaris 11.2 での ZFS とアプリケーションの間のメモリー管理に関するドキュメント 1663862.1 を確認してください。