Oracle® Solaris 11.2 での OpenStack のインストールと構成

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更新: 2015 年 4 月
 
 

このドキュメントの使用法

このドキュメントでは主に、Solaris とほかのプラットフォームの間で異なっている OpenStack の情報を扱います。Solaris とほかのプラットフォームで同様に動作する機能、および Solaris とほかのプラットフォームで同様に実行される操作は、通常このドキュメントでは扱われません。

Chapter 2, 評価構成のインストールでは、OpenStack を評価するために単一の Solaris システムにすばやくインストールする方法について説明します。完全なインストールは統合アーカイブで配布され、構成の大部分は自動的に実行されます。

Chapter 3, マルチノード Havana OpenStack 構成での複数システムにまたがるインストールでは、OpenStack を 3 つの Solaris システム (コントローラノード、ネットワークノード、コンピュートノード) にインストールして構成する方法について説明します。

Chapter 5, 仮想マシンインスタンスの作成では、VM インスタンスの作成と使用に関する Solaris 固有の情報を提供します。テナントと関連ユーザーの作成などのタスクは、Solaris とほかのプラットフォームで同じなので、説明されていません。

この Oracle Solaris リリースの OpenStack の基になっている OpenStack に関する一般的な情報については、OpenStack のドキュメントサイトにある次のリソースおよびその他を参照してください。

  • OpenStack トレーニングガイド

  • エンドユーザーガイド (OpenStack コマンド行インタフェースチートシートを含む)

  • 管理ユーザーガイド

  • コマンド行インタフェースリファレンス

  • 構成リファレンス

  • クラウド管理者ガイド

Solaris の詳細については、Oracle Solaris 11.2 情報ライブラリを参照してください。Solaris の OpenStack の詳細については、OpenStack for Oracle Solaris 11 を参照してください。

OpenStack コミュニティーでは、異なる用語が同じ意味を持っていることがあります。たとえば、クラウドの仮想マシンは、サーバー、インスタンス、またはコンピュート VM と呼ばれることがあります。コンピュートやネットワークといった OpenStack の機能部分は、モジュール、コンポーネント、またはサービスと呼ばれることがあります。OpenStack では、プロジェクトテナントは同じ意味で使われます。このドキュメントでは次の用語を使用します。

サービス

OpenStack サービス (Nova や Compute サービスなど)。

SMF サービス

Solaris サービス (svc:/application/openstack/nova/nova-compute:default など)。「サービスを有効にします」などの句は、SMF サービスを指しています。

ノード

OpenStack サービスをホストするシステム。たとえば、コントローラノードは Keystone、Glance、および Horizon サービスをホストします。

プロジェクト

Oracle Solaris ゾーンでは、プロジェクトは関連する作業に対するネットワーク規模の管理識別子です。ただし、このドキュメントでは、この用語を OpenStack の定義に従ってコンピュートモジュール内の論理的なユーザーグループという意味で使用します。プロジェクトは、割り当て制限と VM イメージへのアクセスを定義します。

VM インスタンス

クラウド内の仮想マシン。VM インスタンスは、ハードウェアサーバーのように使用できる、実行中の VM または一時停止中など既知の状態の VM です。

ゾーン

オペレーティングシステムを仮想化し、隔離されたセキュアなアプリケーション実行環境を提供する Oracle Solaris のテクノロジ。この用語は、仮想化された環境自体を指すこともあります。Oracle Solaris では、OpenStack のコンピュート仮想化はゾーンのテクノロジに基づいて構築されています。

OpenStack の用語の詳細は、http://docs.openstack.org/glossary/content/glossary.html を参照してください。