Oracle® Solaris 11.2 での OpenStack のインストールと構成

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更新: 2015 年 4 月
 
 

Keystone のインストール

Keystone サービスはコントローラノードにインストールし、構成してください。

サンプル Keystone スクリプト

Keystone データベースへの入力をすばやく行うために、サンプルスクリプト /usr/demo/openstack/keystone/sample_data.sh を使用できます。このスクリプトは、次に示す最初のテナントを作成します。

  • service: ここには、各 OpenStack サービスの Keystone ユーザーが作成されます。

  • demo: ここには、デフォルトパスワードでユーザー admin が作成されます。

また、このスクリプトは各 API サービスおよびそれぞれのサービスのパスワードが格納されるノードを定義する環境変数も設定します。デフォルトでは、テナント service の各サービスのサービス名、ユーザー名、およびパスワードは同一です。たとえば、Nova サービスでは、ユーザー nova がパスワード nova で作成されます。

スクリプトを実行する前に変数を変更して、サービスのユーザー名とそれに対応するパスワード、および最初のテナント名をカスタマイズできます。環境に設定できるパラメータの詳細については、スクリプトを確認してください。

Keystone をインストールし、構成する方法

  1. Keystone パッケージをインストールします。
    controller# pkg install keystone
  2. Keystone およびその他の OpenStack サービス用の共有トークンを作成します。

    トークンはランダムな文字列で構成されます。

    controller# openssl rand -hex 10
    token-string
  3. 環境変数にトークンを設定します。
    controller# export SERVICE_TOKEN=token-string
  4. /etc/keystone/keystone.conf ファイル内のパラメータを変更します。

    構成は次の例のようになります。

    [DEFAULT]
    admin_token = token-string
    qpid_hostname=$CONTROLLER_ADMIN_NODE
    rabbit_host=$CONTROLLER_ADMIN_NODE
    ...
    [database]
    connection = mysql://keystone:service-password@$CONTROLLER_ADMIN_NODE/keystone
    
  5. Keystone SMF サービスを有効にします。
    controller# svcadm enable keystone
  6. 公開鍵インフラストラクチャー (PKI) トークンを生成します。
    controller# su - keystone -c "keystone-manage pki_setup"
  7. Keystone データベースを生成します。

    サンプルスクリプトを使用するには、次のコマンドを発行します。

    controller# CONTROLLER_PUBLIC_ADDRESS=$CONTROLLER_ADMIN_NODE \
    CONTROLLER_ADMIN_ADDRESS=$CONTROLLER_ADMIN_NODE \
    CONTROLLER_INTERNAL_ADDRESS=$CONTROLLER_ADMIN_NODE \
    SERVICE_TOKEN=token-string \
    /usr/demo/openstack/keystone/sample_data.sh