Oracle® Solaris 11.2 での OpenStack のインストールと構成

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更新: 2015 年 4 月
 
 

統合アーカイブファイルを使用して Juno OpenStack をカーネルゾーンにインストールする方法

始める前に

カーネルゾーンをホストするシステムが、OpenStack のインストール要件で指定されている仮想化の要件を満たしている必要があります。OpenStack 統合アーカイブファイルがシステムにダウンロードされていることも確認してください。イメージファイルをダウンロードする方法を参照してください。

  1. カーネルゾーンを作成します。
    # zonecfg -z kzone-name create -t SYSsolaris-kz

    この手順では、SYSsolaris-kz と呼ばれる Oracle Solaris テンプレートに基づいてカーネルゾーンを作成します。

  2. カーネルゾーンを構成します。

    次の例では、8 個の仮想 CPU と最大 12G バイトの物理メモリーを使用してゾーンを構成しています。構成可能なリソースの詳細は、zonecfg(1M) のマニュアルページを参照してください。

    # zonecfg -z kzone-name
    zonecfg:OpenStackKZ> add virtual-cpu
    zonecfg:OpenStackKZ:virtual-cpu> set ncpus=8
    zonecfg:OpenStackKZ:virtual-cpu> end
    zonecfg:OpenStackKZ> select capped-memory
    zonecfg:OpenStackKZ:capped-memory> set physical=12g
    zonecfg:OpenStackKZ:capped-memory> end
    zonecfg:OpenStackKZ> verify
    zonecfg:OpenStackKZ> exit
  3. (オプション) 構成を確認します。
    # zonecfg -z kzone-name info
  4. カーネルゾーンをインストールします。

    次の例では、カーネルゾーンに 50G ビットのディスク容量を使用して、VM インスタンス用のボリュームを作成するための十分な容量を確保します。

    # zoneadm -z kzone-name install -a archive-path -x install-size=50g

    ここで、archive-path はダウンロードされる Juno OpenStack 統合アーカイブの場所のフルパス名を指します。

  5. ゾーンをブートします。
    # zoneadm -z kzone-name boot
  6. ゾーンコンソールにログインして構成を完了します。
    # zlogin -C kzone-name

    システムを構成するための SCI ツールが表示されます。SCI ツールが表示されない場合は、Enter キーまたは Ctrl+L を押して画面表示を更新します。