Oracle Solaris Cluster リファレンスマニュアル

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更新: 2015 年 9 月
 
 

clreslogicalhostname (1CL )

名前

clreslogicalhostname, clrslh - Oracle Solaris Cluster 論理ホスト名用リソースの管理

形式

/usr/cluster/bin/clreslogicalhostname [subcommand] -?
/usr/cluster/bin/clreslogicalhostname -V
/usr/cluster/bin/clreslogicalhostname [subcommand [options]] -v 
     [lhresource]...
/usr/cluster/bin/clreslogicalhostname create -g resourcegroup 
     [-h lhost[,…]] [-N netif@node[,…]] [-p name=value] 
     [-Z {zoneclustername | global}] [-d] lhresource
/usr/cluster/bin/clreslogicalhostname create -i 
     {- | clconfiguration} [-a] [-g resourcegroup[,…]] [-p 
     name=value] [-d] {+ | lhresource...}
/usr/cluster/bin/clreslogicalhostname delete [-g resourcegroup[,…]]
     [-Z {zoneclustername | global}] [-F] {+ | lhresource...}
/usr/cluster/bin/clreslogicalhostname disable [-g resourcegroup[,…]] 
     [-R] [-n node[,…]] [-Z {zoneclustername | global}] 
     {+ | lhresource...}
/usr/cluster/bin/clreslogicalhostname enable [-g resourcegroup[,…]] 
     [-R] [-n node[,…]] [-Z {zoneclustername | global}] 
     {+ | lhresource...}
/usr/cluster/bin/clreslogicalhostname export [-o {- | configfile}] 
     [+ | lhresource...]
/usr/cluster/bin/clreslogicalhostname list [-s state[,…]] 
     [-g resourcegroup[,…]] [-Z {zoneclustername 
     [,...] | global | all}] [+ | lhresource...]
/usr/cluster/bin/clreslogicalhostname list-props [-l listtype] 
     [-p name[,…]] [-Z {zoneclustername [,...] | global | all}] 
     [+ | lhresource...]
/usr/cluster/bin/clreslogicalhostname monitor [-g resourcegroup[,…]] 
     [-Z zoneclustername | all | global] {+ | lhresource...}
/usr/cluster/bin/clreslogicalhostname reset [-f errorflag] [-g 
     resourcegroup[,…]] [-Z {zoneclustername | global}] 
     {+ | lhresource...}
/usr/cluster/bin/clreslogicalhostname set [-i 
     {- | clconfiguration}] [-g resourcegroup[,…]] [-p name
     [+|-]=value] [-Z {zoneclustername}] {+ | lhresource...}
/usr/cluster/bin/clreslogicalhostname show [-g resourcegroup[,…]] 
     [-p name[,…]] [-Z {zoneclustername [,...] | global | all}] 
     [+ | lhresource...]
/usr/cluster/bin/clreslogicalhostname status [-s state[,…]] 
     [-n node[,…]] [-g resourcegroup[,…]] [-Z 
     {zoneclustername [,...] | global | all}] [+ | lhresource...]
/usr/cluster/bin/clreslogicalhostname unmonitor [-g 
     resourcegroup[,…]] [-Z {zoneclustername | global}] 
     {+ | lhresource...}

説明

clreslogicalhostname コマンドは、Oracle Solaris Cluster 論理ホスト名用のリソースを管理します。clrslh コマンドは、clreslogicalhostname コマンドの短縮形式です。clreslogicalhostname コマンドと clrslh コマンドは同じものです。どちらの形式のコマンドも使用できます。

clreslogicalhostname コマンドには、論理ホスト名リソースを作成するための便利なオプションが組み込まれています。clreslogicalhostname コマンドでは、Oracle Solaris IP マルチパス (IPMP) グループの自動作成もサポートされています。

clreslogicalhostname コマンドの一部のサブコマンドは、リソース構成を変更します:

  • disable

  • enable

  • monitor

  • reset

  • set

  • unmonitor

clreslogicalhostname コマンドの一部のサブコマンドは、リソースに関する情報だけを取得します。これらのサブコマンドは、グローバルクラスタまたはゾーンクラスタから使用できます: 次のコマンドは、リソースに関する情報のみを取得します:

  • export

  • list

  • list-props

  • show

  • status

このコマンドからの予想不能な結果を避けるには、コマンドのすべての書式をグローバルクラスタノードから実行してください。

このコマンドの一般的な形式は次のとおりです。

clreslogicalhostname [subcommand] [options] [operands]

subcommand は、options でオプション –?–o–V、または –v が指定されている場合にのみ省略できます。

このコマンドの各オプションには、長い形式と短い形式があります。各オプションの両方の形式については、このマニュアルページの「オプション」セクションを参照してください。

ゾーンクラスタでの操作

clreslogicalhostname コマンドは、ゾーンクラスタで、export を除くすべてのサブコマンドを指定して使用することができます。

export 以外のすべてのサブコマンドで –Z オプションを使用して、操作を制限する特定のゾーンクラスタの名前を指定することもできます。また、論理ホスト名リソース (zoneclustername : lhresource) にゾーンクラスタ名を付けて、操作を特定のゾーンクラスタに制限することもできます。

グローバルクラスタノードからすべてのゾーンクラスタ情報にアクセスできますが、特定のゾーンクラスタは他のゾーンクラスタを認識しません。特定のゾーンクラスタに操作を制限できない場合、使用するサブコマンドは現在のクラスタでのみ機能します。

サブコマンド

サポートされるサブコマンドには次のものがあります。

create

コマンドに対するオペランドとして指定された論理ホスト名リソースを作成します。

create–i オプションと使用して構成ファイルを指定した場合、サブコマンドはプラス記号 (+) をオペランドとして受け付けます。+ オペランドを使用すると、構成ファイル内に存在しないすべてのリソースが作成されます。

create サブコマンドを使用する前に、/etc/netmasks ファイルに、すべての論理ホスト名の IP アドレスのサブネットとネットマスクのエントリが含まれていることを確認してください。必要に応じて、/etc/netmasks ファイルを編集して、不足しているエントリがある場合は追加します。

デフォルトでは、リソースはモニタリング対象となり、有効な状態で作成されます。ただし、リソースがオンライン状態になり、モニターされるのは、リソースのリソースグループがオンラインになったあとだけです。無効な状態でリソースを作成するには、–d オプションを指定します。

このサブコマンドは、グローバルクラスタまたはゾーンクラスタで使用できます。

グローバルクラスタから、ゾーンクラスタ内の論理ホスト名リソースを作成するには、–Z オプションを使用してゾーンクラスタの名前を指定します。

スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.modify 役割に基づくアクセス制御 (RBAC) の承認が必要です。

delete サブコマンドの説明も参照してください。

delete

コマンドに対するオペランドとして指定された論理ホスト名リソースを削除します。このサブコマンドに対しオペランドとしてプラス記号 (+) を指定すると、すべてのリソースが削除されます。

–g オプションを指定すると、オペランドのリストをフィルタリングし、削除するリソースを限定することができます。–g オプションは、resourcegrouplist 内のリソースグループのメンバーである、オペランドのリスト内のリソースだけを削除します。

  • デフォルトでは、リソースは次の条件が満たされる場合に のみ 削除されます。

  • リソースが無効なとき

  • リソースに対するすべての依存性が削除されているとき

  • 指定したすべてのリソースを確実に削除するには、–F オプションを指定します。–F オプションの効果は、次のとおりです。

  • 指定したすべてのリソース (無効になっていないリソースも含む) が削除されます。

  • 指定したすべてのリソースが、他のリソースのリソース依存性設定から削除されます。

リソースは、コマンド行でリソースを指定した順序とは無関係に、リソース間の依存性を満たすのに必要な順序に従って削除されます。

このサブコマンドは、グローバルクラスタまたはゾーンクラスタで使用できます。

グローバルクラスタから、ゾーンクラスタ内の論理ホスト名リソースを削除するには、–Z オプションを使用してゾーンクラスタの名前を指定します。

スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.modify RBAC の承認が必要です。

create サブコマンドの説明も参照してください。

disable

コマンドに対するオペランドとして指定された論理ホスト名リソースを無効にします。このサブコマンドでプラス記号 (+) をオペランドとして指定すると、すべてのリソースが無効になります。

–g オプションを指定すると、オペランドのリストをフィルタリングし、無効にするリソースを限定することができます。–g オプションは、resourcegrouplist 内のリソースグループのメンバーである、オペランドのリスト内のリソースだけを無効にします。

必要なリソース依存性をすべて確実に満たすには、–R オプションを指定します。–R オプションは、コマンドに対するオペランドとして指定したリソースに依存しているリソース (コマンドに対するオペランドとして指定しなかったリソースも含まれる) をすべて無効にします。–g オプションと –t オプションは、リソース依存性を満たすためだけに無効化されるリソースには適用されません。

リソースは、コマンド行でリソースを指定した順序とは無関係に、リソース間の依存性を満たすのに必要な順序に従って無効化されます。

このサブコマンドは、グローバルクラスタまたはゾーンクラスタで使用できます。

グローバルクラスタから、ゾーンクラスタ内で登録された論理ホスト名リソースを無効にするには、–Z オプションを使用してゾーンクラスタの名前を指定します。

スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.admin RBAC の承認が必要です。

enable サブコマンドの説明も参照してください。

enable

コマンドに対するオペランドとして指定された論理ホスト名リソースを有効にします。このサブコマンドでプラス記号 (+) をオペランドとして指定すると、すべてのリソースが有効になります。

–g オプションを指定すると、オペランドのリストをフィルタリングし、有効にするリソースを限定できます。–g オプションは、resourcegrouplist 内のリソースグループのメンバーである、オペランドのリスト内のリソースだけを有効にします。

必要なリソース依存性をすべて確実に満たすには、–R オプションを指定します。–R オプションは、コマンドに対するオペランドとして指定したリソースに依存しているリソース (コマンドに対するオペランドとして指定しなかったリソースも含まれる) をすべて有効にします。–g オプションは、リソースの依存関係を満たすためだけに有効化されるリソースには適用されません。

リソースは、コマンド行でリソースを指定した順序とは無関係に、リソース間の依存性を満たすのに必要な順序に従って有効化されます。

このサブコマンドは、グローバルクラスタまたはゾーンクラスタで使用できます。

グローバルクラスタから、ゾーンクラスタ内で登録された論理ホスト名リソースを有効にするには、–Z オプションを使用してゾーンクラスタの名前を指定します。

スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.admin RBAC の承認が必要です。

disable サブコマンドの説明も参照してください。

export

clconfiguration(5CL) のマニュアルページで規定されている形式で、論理ホスト名リソース構成をエクスポートします。

このサブコマンドは、大域ゾーンだけで使用できます。

スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、RBAC の承認 solaris.cluster.read が必要です。

list

コマンドに対するオペランドとして指定された論理ホスト名リソースのリストを表示します。デフォルトでは、すべてのリソースが表示されます。

–g オプションを指定すると、オペランドのリストをフィルタリングし、表示するリソースを限定できます。–g オプションは、resourcegrouplist 内のリソースグループのメンバーである、オペランドのリスト内のリソースだけを表示します。

このサブコマンドでプラス記号 (+) をオペランドとして指定すると、指定したリソースグループ内のすべてのリソースまたは指定したリソースタイプのインスタンスであるすべてのリソースを指定できます。オペランドが指定されていない場合、指定されているリソースグループ内のすべてのリソースまたは指定されているリソースタイプのインスタンスであるすべてのリソースが表示されます。

–v オプションを指定すると、該当するリソースグループおよびリスト内の各リソースのリソースタイプも表示されます。

このサブコマンドは、グローバルクラスタまたはゾーンクラスタで使用できます。

グローバルクラスタから、ゾーンクラスタ内で登録された論理ホスト名リソースを表示するには、–Z オプションを使用してゾーンクラスタの名前を指定します。

スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、RBAC の承認 solaris.cluster.read が必要です。

list-props

コマンドに対するオペランドとして指定された論理ホスト名リソースのプロパティーのリストを表示します。デフォルトでは、すべてのリソースの拡張プロパティーが表示されます。

次のオプションを指定すると、オペランドのリストをフィルタリングし、プロパティーが表示されるリソースを限定できます。

–g resourcegrouplist

resourcegrouplist 内のリソースグループのメンバーである、オペランドのリスト内の論理ホスト名リソースのみのプロパティーを表示します。

–l オプションでは、表示するリソースプロパティーのタイプを指定します。

–l all

標準プロパティーと拡張プロパティーを表示するように指定します。

–l extension

拡張プロパティーだけを表示するように指定します。デフォルトでは、拡張プロパティーだけが表示されます。

–l standard

標準プロパティーだけを表示するように指定します。

–l オプションを指定しない場合、–p オプションまたは –y オプションを使用して標準プロパティーを明示的に指定しないかぎり、拡張プロパティーだけが表示されます。

–p オプションは、表示するリソースプロパティーのセットを制限します。–p オプションを指定すると、namelist で指定したプロパティーだけが表示されます。namelist では、標準プロパティーと拡張プロパティーを指定できます。

–v オプションを指定すると、各プロパティーの説明も表示されます。

このサブコマンドでプラス記号 (+) をオペランドとして指定すると、指定したリソースグループ内のすべてのリソースまたは指定したリソースタイプのインスタンスであるすべてのリソースを指定できます。オペランドを指定しないと、指定したリソースグループ内のすべてのリソースのプロパティーまたは指定したリソースタイプのインスタンスであるすべてのリソースのプロパティーが表示されます。

このサブコマンドは、グローバルクラスタまたはゾーンクラスタで使用できます。

ゾーンクラスタの論理ホスト名リソースのプロパティーのリストを表示するには、–Z オプションを使用してゾーンクラスタ名を指定します。

スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、RBAC の承認 solaris.cluster.read が必要です。

monitor

コマンドに対するオペランドとして指定された論理ホスト名リソースのモニタリングを有効にします。このサブコマンドでプラス記号 (+) をオペランドとして指定すると、すべてのリソースに対してモニタリングが有効になります。

–g オプションを指定すると、オペランドのリストをフィルタリングし、モニター対象のリソースを限定できます。–g オプションは、resourcegrouplist 内のリソースグループのメンバーである、オペランドのリスト内のリソースだけをモニターします。

  • リソースは、モニタリングが有効になっている場合、次の条件が満たされているときだけモニタリングされます。

  • リソースが有効な状態にある。

  • 該当リソースが含まれるリソースグループが、1 つ以上のクラスタノード上でオンライン状態にある。


注 -  リソースに対するモニタリングを有効にする場合、該当リソースを有効にする必要はありません

このサブコマンドは、グローバルクラスタまたはゾーンクラスタで使用できます。

グローバルクラスタからゾーンクラスタのリソースをモニターするには、–Z オプションを使用してゾーンクラスタの名前を指定します。

スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.admin RBAC の承認が必要です。

unmonitor サブコマンドの説明も参照してください。

reset

コマンドに対するオペランドとして指定された論理ホスト名リソースに関連付けられているエラーフラグをクリアします。このサブコマンドでプラス記号 (+) をオペランドとして指定すると、すべてのリソースのエラーフラグがクリアされます。

–g オプションを指定すると、オペランドのリストをフィルタリングし、リセットするリソースを限定できます。–g オプションは、resourcegrouplist 内のリソースグループのメンバーである、オペランドのリスト内のリソースだけをリセットします。

デフォルト時、reset サブコマンドはエラーフラグ STOP_FAILED をクリアします。クリアするエラーフラグを明示的に指定するには、–f オプションを使用します。–f オプションが受け付けるエラーフラグは、STOP_FAILED だけです。

このサブコマンドは、グローバルクラスタまたはゾーンクラスタで使用できます。

グローバルクラスタから、ゾーンクラスタ内の論理ホスト名リソースをリセットするには、–Z オプションを使用してゾーンクラスタの名前を指定します。

スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.admin RBAC の承認が必要です。

set

コマンドに対するオペランドとして指定された論理ホスト名リソースの指定プロパティーを変更します。このサブコマンドでプラス記号 (+) をオペランドとして指定すると、すべてのリソースの指定したプロパティーが変更されます。

–g オプションを指定すると、オペランドのリストをフィルタリングし、変更するリソースを限定できます。–g オプションは、resourcegrouplist 内のリソースグループのメンバーである、オペランドのリスト内のリソースだけを変更します。

このサブコマンドは、グローバルクラスタまたはゾーンクラスタで使用できます。

グローバルクラスタから、ゾーンクラスタ内の論理ホスト名リソースのプロパティーを設定するには、–Z オプションを使用してゾーンクラスタの名前を指定します。

スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.modify RBAC の承認が必要です。

show

コマンドに対するオペランドとして指定された論理ホスト名リソースの構成を表示します。デフォルトでは、すべてのリソースの構成が表示されます。

–g オプションを指定すると、オペランドのリストをフィルタリングし、構成が表示されるリソースを限定できます。–g オプションは、resourcegrouplist 内のリソースグループのメンバーである、オペランドのリスト内のリソースのみの構成を表示します。

–p オプションは、表示するリソースプロパティーのセットを制限します。–p オプションを指定すると、namelist で指定したプロパティーだけが表示されます。namelist では、標準プロパティーと拡張プロパティーを指定できます。

このサブコマンドでプラス記号 (+) をオペランドとして指定すると、指定したリソースグループ内のすべてのリソースまたは指定したリソースタイプのインスタンスであるすべてのリソースを指定できます。オペランドを指定しないと、指定したリソースグループ内のすべてのリソースの構成または指定したリソースタイプのインスタンスであるすべてのリソースの構成が表示されます。

このサブコマンドは、グローバルクラスタまたはゾーンクラスタで使用できます。

グローバルクラスタから、ゾーンクラスタ内の論理ホスト名リソースの構成を表示するには、–Z オプションを使用してゾーンクラスタの名前を指定します。

スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、RBAC の承認 solaris.cluster.read が必要です。

status

コマンドに対するオペランドとして指定された論理ホスト名リソースのステータスを表示します。デフォルトでは、すべてのリソースのステータスが表示されます。

次のオプションを指定すると、オペランドのリストをフィルタリングし、ステータスが表示されるリソースを限定できます。

–g resourcegrouplist

resourcegrouplist 内のリソースグループのメンバーである、オペランドのリスト内のリソースだけのステータスを表示します。

–n nodelist

nodelist 内のノード上でホストされている、オペランドのリスト内のリソースについてのみステータスを表示します。

–s statelist

statelist 内の状態にある、オペランドのリスト内のリソースだけのステータスを表示します。

このサブコマンドでプラス記号 (+) をオペランドとして指定すると、指定したリソースグループ内のすべてのリソースまたは指定したリソースタイプのインスタンスであるすべてのリソースを指定できます。オペランドを指定しないと、指定したリソースグループ内のすべてのリソースのステータスまたは指定したリソースタイプのインスタンスであるすべてのリソースのステータスが表示されます。

このサブコマンドは、グローバルクラスタまたはゾーンクラスタで使用できます。

グローバルクラスタから、ゾーンクラスタ内の論理ホスト名リソースのステータスを表示するには、–Z オプションを使用してゾーンクラスタの名前を指定します。

スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、RBAC の承認 solaris.cluster.read が必要です。

unmonitor

コマンドに対するオペランドとして指定された論理ホスト名リソースのモニタリングを無効にします。このサブコマンドでプラス記号 (+) をオペランドとして指定すると、すべてのリソースに対するモニタリングが無効になります。

無効になっているリソースのモニタリングを無効にしても、リソースは影響を受けません。リソースとそのモニターは、すでにオフライン状態です。


注 -  リソースのモニタリングを無効にしても、リソースは無効になりません。ただし、リソースを無効にする場合、モニタリングを無効にする必要はありません。無効なリソースとそのモニターは、オフライン状態が維持されます。

–g オプションを指定すると、オペランドのリストをフィルタリングし、モニタリングを無効にするリソースを限定できます。–g オプションは、resourcegrouplist 内のリソースグループのメンバーである、オペランドのリスト内のリソースのモニタリングを無効にします。

このサブコマンドは、グローバルクラスタまたはゾーンクラスタで使用できます。

グローバルクラスタからゾーンクラスタへの論理ホスト名リソースのモニタリングをオフにするには、–Z オプションを使用してゾーンクラスタの名前を指定します。

スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.admin RBAC の承認が必要です。

disable サブコマンドおよび monitor サブコマンドの説明も参照してください。

オプション

次のオプションがサポートされています。

–?
–-help

ヘルプ情報を表示します。このオプションを使用する場合、ほかの処理は実行されません。

このオプションを指定するとき、サブコマンドは指定してもしなくてもかまいません。

サブコマンドなしでこのオプションを指定すると、このコマンドのサブコマンドのリストが表示されます。

サブコマンド付きでこのオプションを指定すると、サブコマンドの使用方法が表示されます。

特定のサブコマンドを指定した場合のこのオプションの効果は、次のようになります。

create

–g オプションとともに指定された場合、指定されたリソースグループのすべてのリソースプロパティーのヘルプ情報を表示します。

set

コマンドに対するオペランドとして指定したリソースのプロパティーに関する情報を表示します。

–a
–-automatic

クラスタ構成情報からリソースが作成される場合、次の処理も自動的に実行します。

  • リソースタイプの登録

  • リソースグループの作成

  • オペランドのリスト内で指定されているリソースの依存先リソースの作成

  • クラスタ構成情報には、次の処理をすべて実行するのに必要な十分な情報が含まれている必要があります。

  • リソースタイプの登録を有効にする

  • リソースグループの作成を有効にする

  • リソースの作成を有効にする

このオプションを指定できるのは、create サブコマンドの場合だけです。このオプションを指定する場合は、–i オプションも指定し、構成ファイルを指定します。

–d
–-disable

リソースの作成時にリソースを無効にします。このオプションを指定できるのは、create サブコマンドの場合だけです。デフォルトでは、リソースは作成されたあと、有効な状態になります。

リソースは、有効化しても、オンライン状態になるとは限りません。リソースは、リソースのリソースグループが 1 つ以上のノードでオンライン状態になったあとでのみオンライン状態になります。

–f errorflag
–-flag errorflag

reset サブコマンドによってクリアするエラーフラグを明示的に指定します。このオプションを指定できるのは、reset サブコマンドの場合だけです。デフォルト時、reset サブコマンドはエラーフラグ STOP_FAILED をクリアします。

–f オプションが受け付けるエラーフラグは、STOP_FAILED だけです。

–F
–-force

無効状態でないリソースの削除が、強制的に実行されます。このオプションは、delete サブコマンドの場合にだけ指定できます。

–g resourcegroup[,…]
–-resourcegroup resourcegroup[,…]

1 つのリソースグループまたはリソースグループのリストを指定します。

create 以外のサブコマンドの場合、コマンドは –g オプションで指定したリソースグループのメンバーである、オペランドのリスト内のリソースにだけ作用します。

特定のサブコマンドを指定した場合のこのオプションの効果は、次のようになります。

create

指定したリソースグループ内でリソースを作成するように指定します。–create サブコマンドを指定して g を使用する場合、リソースグループは 1 つしか指定することができません。

–h lhost[,…]
–-logicalhost lhost[,…]

このリソースが表す論理ホスト名のリストを指定します。複数の論理ホスト名を新しい論理ホスト名リソースと関連付ける場合または論理ホスト名がリソース自体と同じ名前でない場合は、–h オプションを使用します。リスト内のすべての論理ホスト名は、同じサブネット上に置きます。–h オプションを指定しない場合、リソースはリソース名と同じ名前の 1 台の論理ホスト名を表します。

–h は、–p を使用して HostnameList プロパティーを設定する代わりに使用できます。ただし、同じコマンド内で –h を使用して、HostnameList を明示的に設定できません。

–h は、create サブコマンドの場合にだけ使用できます。


注 -  ゾーンクラスタの場合、すべての論理ホスト名または対応する IP アドレスを、ゾーンクラスタ構成内のグローバルスコープのネットプロパティーで指定する必要があります。指定しない場合、リソースグループの作成に失敗します。

グローバルスコープのネットプロパティーについての詳細は、clzonecluster(1CL) のマニュアルページを参照してください。


–i {- | clconfiguration}
–-input {- | clconfiguration}

論理ホスト名リソースの作成または変更に使用する構成情報を指定します。この情報は、clconfiguration(5CL) のマニュアルページに定義されている形式に準拠している必要があります。この情報は、ファイルに含めることも、標準入力を使って指定することもできます。標準入力を指定するには、ファイル名の代わりに - を指定します。

コマンドに対するオペランドとして指定したリソースだけが、作成または変更されます。コマンドで指定したオプションは、構成情報で設定されているオプションより優先されます。構成パラメータは、構成情報内で設定されていない場合、コマンド行で指定します。

特定のサブコマンドを指定した場合のこのオプションの効果は、次のようになります。

create

–a オプションと指定された場合は、必要なすべてのリソースタイプを登録し、必要なすべてのリソースグループを作成します。登録および構成に必要なすべての情報を指定します。その他の構成データはすべて無視します。

–l listtype
–-listtype listtype

list-props サブコマンドによって表示するリソースプロパティーのタイプを指定します。このオプションは、list-props サブコマンドの場合にだけ指定できます。

listtype に対して、次のリストから値を 1 つ指定する必要があります。

all

標準プロパティーと拡張プロパティーを表示するように指定します。

extension

拡張プロパティーだけを表示するように指定します。デフォルトでは、拡張プロパティーだけが表示されます。

standard

標準プロパティーだけを表示するように指定します。

–l オプションを指定しないと、–p オプションを使って標準プロパティーを明示的に指定しないかぎり、拡張プロパティーしか表示されません。

–n node[,…]
–-node node[,…]

ターゲットのグローバルクラスタまたはゾーンクラスタに、ノードまたはノードのリストを指定します。各ノードは、ノード名またはノード ID として指定できます。–Z オプションが指定されている場合は、–n オプションで、グローバルクラスタホスト名ではなくゾーンクラスタホスト名のみを指定できます。–Z オプションが指定されていない場合は、–n オプションでグローバルクラスタホスト名のみを指定できます。

このオプションとともに指定できるサブコマンドは、次のとおりです。

disable

指定したノード上でホストされている、オペランドのリスト内のリソースのみを無効にします。

enable

指定したノード上でホストされている、オペランドのリスト内のリソースのみを有効にします。

status

指定したノード上でホストされている、オペランドのリスト内のリソースについてのみステータスを報告します。

–N netif@node[,…]
–-netiflist netif@node[,…]

リソースプロパティーを指定します。–N オプションを使用すると、プロパティーの p オプションを使用せずに –NetIfList プロパティーを設定できます。–N を指定しない場合、clreslogicalhostname コマンドは、パブリックネットワークに利用できるインタフェースグループと、HostnameList プロパティーに関連付けられているサブネットに基づいて、NetIfList プロパティーを設定しようと試みます。パブリックネットワークでサポートされるインタフェースには、IPMP グループ、トランクおよび DLMP リンクアグリゲーション、リンクアグリゲーションによって直接支持されている VNIC などがあります。

NetIfList プロパティーは、pnm-object@node[,…] または publicNIC@node[,…] の形式で指定できます。–N を使用しない場合、またはそれを publicNIC@node とともに使用した場合、clreslogicalhostname コマンドは必要な IPMP グループを作成しようと試みます。システムは基本デフォルトで単一アダプタの IPMP グループを作成します。このグループは、あとで標準 Oracle Solaris IPMP インタフェースを使用して変更できます。IPMP グループは、グローバルクラスタノードの場合のみ、自動的に作成されます。

–N は、NetIfList プロパティーを –p とともに直接設定する代わりに使用できます。ただし、同じコマンド内で –N を使用して、NetIfList を明示的に設定できません。

–N は、create サブコマンドの場合にだけ使用できます。

–o {- | clconfiguration}
–-output {- | clconfiguration}

リソース構成情報の書き込み先を指定します。この書き込み先は、ファイルでも、標準出力でもかまいません。標準出力を指定するには、ファイル名の代わりに - を指定します。標準出力を指定すると、コマンドに対するほかのすべての標準出力が抑制されます。このオプションは、export サブコマンドの場合にだけ指定できます。

構成情報は、コマンドに対するオペランドとして指定したリソースの場合だけ書き込まれます。この情報は、clconfiguration(5CL) のマニュアルページに定義されている形式で書き込まれます。

–p name=value
–p name+=array-values
–p name-=array-values
–-property name=value
–-property name+=value-values
–-property name-=value-values

リソースの標準プロパティーと拡張プロパティーを設定します。このオプションは、create サブコマンドおよび set サブコマンドの場合にだけ指定できます。

標準プロパティーについては、r_properties(5) のマニュアルページを参照してください。

リソースタイプの拡張プロパティーについては、リソースタイプに関するドキュメントを参照してください。

このオプションとともに使用する演算子は、次のとおりです。

=

プロパティーに、指定した値を設定します。この演算子は、create サブコマンドおよび set サブコマンドで使用できます。

+=

1 つまたは複数の値を文字列配列値に追加します。この演算子は、set サブコマンドでのみ使用できます。この演算子は、文字列配列値に対してだけ指定できます。

-=

1 つまたは複数の値が、文字列配列値から削除されます。この演算子は、set サブコマンドでのみ使用できます。この演算子は、文字列配列値に対してだけ指定できます。

ノード単位のプロパティーをクラスタノードのサブセット上でのみ設定する場合は、中括弧で囲まれたノードのリストを次のようにプロパティー名の後に付加し、プロパティーが設定の対象となるノードを指定します。

name{nodelist}

nodelist は、ノード名またはノード ID をコンマで区切ったリストです。ノード単位のプロパティーの詳細は、rt_properties(5) のマニュアルページを参照してください。

–p name[,…]
–-property name[,…]

list-props サブコマンドおよび show サブコマンドのプロパティーのリストを指定します。

このオプションは、リソースの標準プロパティーおよび拡張プロパティーに対して使用できます。

標準プロパティーについては、r_properties(5) のマニュアルページを参照してください。

リソースタイプの拡張プロパティーについては、リソースタイプに関するドキュメントを参照してください。

このオプションを指定しない場合、list-props サブコマンドおよび show サブコマンドは、–v オプションも指定されているかどうかに応じて、すべてまたはほとんどのリソースプロパティーを一覧表示します。

–R
–-recursive

必要な依存性がすべて満たされるように、リソースの有効化または無効化を再帰的に実行します。このオプションは、disable サブコマンドおよび enable サブコマンドの場合にだけ指定できます。

このオプションをこれらのサブコマンドとともに指定した場合の効果は、次のとおりです。

disable

コマンドに対するオペランドとして指定したリソースに依存しているリソース (コマンドに対するオペランドとして指定しなかったリソースも含まれる) をすべて無効にします。

enable

コマンドに対するオペランドとして指定したリソースの依存先リソース (コマンドに対するオペランドとして指定しなかったリソースも含まれる) がすべて有効になります。

–s state[,…]
–-state state[,…]

list サブコマンドおよび status サブコマンドの状態のリストを指定します。

このオプションは出力を制限し、ノードリスト内の 1 つまたは複数のノード上で指定されている状態の 1 つにあるリソースだけが含まれるようにします。

可能な状態は、次のとおりです。

  • degraded

  • detached

  • faulted

  • monitor_failed

  • not_online - online または online_not_monitored 以外のすべてのステータスを指定します

  • offline

  • online

  • online_not_monitored

  • start_failed

  • stop_failed

  • unknown

  • unmonitored

  • wait

–V
–-version

コマンドのバージョンを表示します。

このオプションには、サブコマンドやオペランドなどのオプションは指定しないでください。サブコマンドやオペランドなどのオプションは無視されます。–V オプションは、コマンドのバージョンを表示するだけです。その他の処理は行いません。

–v
–-verbose

詳細なメッセージを標準出力に表示します。

このオプションは、このコマンドの任意の形式とともに指定できます。

–v オプションを –o- オプションとともに指定しないでください。–v オプ ションは無視されます。–o- オプションは、ほかのすべての標準出力を抑制します。

–Z {zoneclustername | global | all}
–-zonecluster={zoneclustername | global | all}
–-zonecluster {zoneclustername | global | all}

クラスタ、またはリソースが存在するクラスタや処理するクラスタを指定します。

このオプションは、export サブコマンド以外のすべてのサブコマンドでサポートされています。

このオプションを指定する場合は、次のいずれかの引数も指定する必要があります。

zoneclustername

このオプションを使用しているコマンドが、zoneclustername という名前のゾーンクラスタ内のみの指定されたすべてのリソースに対して動作することを指定します。

global

このオプションを使用するコマンドが、広域クラスタでのみ指定されたすべてのリソースで機能するように指定します。

all

広域クラスタでこの引数を使用する場合、それを使用するコマンドが広域クラスタとすべてのゾーンクラスタを含め、すべてのクラスタで指定されたすべてのリソースで機能するように指定します。

この引数をゾーンクラスタで使用すると、このオプションを使用するコマンドが、ゾーンクラスタ内だけで指定されたすべてのリソースに対して機能するように指定されます。

オペランド

次のオペランドを指定できます。

resource

Oracle Solaris Cluster のリソース名をオペランドとして受け付けるように指定します。サブコマンドで複数のリソースを指定できる場合は、プラス記号 (+) を使用すると、すべての論理ホスト名リソースを指定できます。

終了ステータス

指定したすべてのオペランドでコマンドが成功すると、コマンドはゼロ (CL_NOERR) を返します。あるオペランドでエラーが発生すると、コマンドはオペランドリストの次のオペランドを処理します。戻り値は常に、最初に発生したエラーを反映します。

このコマンドは、次の終了ステータスコードを返します。

0 CL_NOERR

エラーなし

実行したコマンドは正常に終了しました。

1 CL_ENOMEM

十分なスワップ空間がありません。

クラスタノードがスワップメモリーまたはその他のオペレーティングシステムリソースを使い果たしました。

3 CL_EINVAL

無効な引数

コマンドを間違って入力したか、–i オプションで指定したクラスタ構成情報の構文が間違っていました。

6 CL_EACCESS

アクセス権がありません

指定したオブジェクトにアクセスできません。このコマンドを実行するには、スーパーユーザーまたは RBAC アクセスが必要である可能性があります。詳細は、su(1M) および rbac(5) のマニュアルページを参照してください。

9 CL_ESTATE

オブジェクトの状態が不正です

その時点で変更できない、または常時変更できないプロパティー、リソースグループ、またはその他のオブジェクトを変更しようとしました。

10 CL_EMETHOD

リソースのメソッドが失敗しました

リソースのメソッドが失敗しました。次のいずれかの理由でメソッドが失敗しました: (1) リソースの作成またはリソースのプロパティーの変更を試みたときに validate メソッドが失敗した。 (2) リソースの有効化、無効化、または削除を試みたときに validate 以外のメソッドが失敗した。

15 CL_EPROP

無効なプロパティーです

–p–y、または –x オプションで指定したプロパティーまたは値が存在しないか、許可されていません。

35 CL_EIO

I/O エラー

物理的な入出力エラーが発生しました。

36 CL_ENOENT

そのようなオブジェクトはありません。

次のいずれかの理由で、指定したオブジェクトが見つかりません: (1) オブジェクトが存在しない。(2) –o オプションで作成しようとした構成ファイルのパスに含まれているディレクトリが存在しない。(3) –i オプションでアクセスしようとした構成ファイルにエラーがある。

39 CL_EEXIST

オブジェクトは存在します。

指定したデバイス、デバイスグループ、クラスタインターコネクトコンポーネント、ノード、クラスタ、リソース、リソースタイプ、リソースグループ、またはプライベート文字列はすでに存在します。

これらの終了値は、scha_calls(3HA) のマニュアルページで説明されているリターンコードと互換性があります。

使用例 1 論理ホスト名リソースの作成

このコマンドは、rg-failover という名前のリソースグループ内に、logicalhost1 という名前のリソースを作成します。リソースは有効な状態で作成され、モニタリングも有効になっています。

# clreslogicalhostname create -g rg-failover logicalhost1

次の 2 つのコマンドはどちらも、ゾーンクラスタ ZC 内に logicalhost1 という名前のリソースを作成します。これらのコマンドは、グローバルクラスタノードまたはゾーンクラスタ ZC から実行できます。コマンドをゾーンクラスタから実行する場合、任意でゾーンクラスタ名を持つリソースのスコープを明示的に定義できます。

# clreslogicalhostname create -g rg-failover -Z ZC logicalhost1
# clreslogicalhostname create -g rg-failover ZC:logicalhost1
使用例 2 異なる論理ホスト名を持つ論理ホスト名リソースの作成

このコマンドは、rg-failover という名前のリソースグループ内に、rs-logicalhost1 という名前のリソースを作成します。

論理ホスト名はリソース名と同じではありませんが、論理ホストの名前と IP アドレスは同じままです。

# clreslogicalhostname create -g rg-failover \
-h logicalhost1 rs-logicalhost1
使用例 3 論理ホスト名リソースの IPMP グループの指定

このコマンドは、logicalhost1 リソースの IPMP グループを設定します。

# clreslogicalhostname create -g rg-failover \
-N ipmp0@black,ipmp0@white logicalhost1
使用例 4 論理ホスト名リソースの削除

このコマンドは、logicalhost1 という名前のリソースを削除します。

# clreslogicalhostname delete logicalhost1
使用例 5 論理ホスト名リソースの一覧表示

このコマンドは、すべての論理ホスト名リソースを一覧表示します。

# clreslogicalhostname list
logicalhost1
logicalhost2
使用例 6 論理ホスト名リソース、リソースグループ、およびリソースタイプの一覧表示

このコマンドは、すべての論理ホスト名リソースをそれらのリソースグループおよびリソースタイプと合わせて一覧表示します。

# clreslogicalhostname list -v
Resources    Resource Groups Resource Types
---------    --------------- --------------
logicalhost1 rg-failover-1   SUNW.LogicalHostname
logicalhost2 rg-failover-2   SUNW.LogicalHostname
使用例 7 論理ホスト名リソースの拡張プロパティーの一覧表示

このコマンドは、すべての論理ホスト名リソースの拡張プロパティーを一覧表示します。

# clreslogicalhostname list-props -v
Properties       Descriptions
----------       ------------
NetIfList        List of IPMP groups on each node
HostnameList     List of hostnames this resource manages
CheckNameService Name service check flag

属性

次の属性の説明は、attributes(5) を参照してください:

属性タイプ
属性値
使用条件
ha-cluster/system/core
インタフェースの安定性
発展中

関連項目

Intro(1CL), cluster(1CL), clresource(1CL), clressharedaddress(1CL), clresourcegroup(1CL), clresourcetype(1CL), scha_calls(3HA), clconfiguration(5CL), rbac(5), r_properties(5)

スーパーユーザーはこのコマンドのすべての形式を実行できます。

任意のユーザーは次のオプションを指定してこのコマンドを実行できます。

  • –? オプション

  • –V オプション

サブコマンドを指定してこのコマンドを実行する場合、スーパーユーザー以外のユーザーは RBAC の承認が必要です。次の表を参照してください。

サブコマンド
RBAC の承認
create
solaris.cluster.modify
delete
solaris.cluster.modify
disable
solaris.cluster.admin
enable
solaris.cluster.admin
export
solaris.cluster.read
list
solaris.cluster.read
list-props
solaris.cluster.read
monitor
solaris.cluster.admin
reset
solaris.cluster.admin
set
solaris.cluster.modify
show
solaris.cluster.read
status
solaris.cluster.read
unmonitor
solaris.cluster.admin