Oracle Solaris Cluster リファレンスマニュアル

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更新: 2015 年 9 月
 
 

clresourcegroup (1CL)

名前

clresourcegroup, clrg - Oracle Solaris Cluster データサービスのリソースグループの管理

形式

/usr/cluster/bin/clresourcegroup -V
/usr/cluster/bin/clresourcegroup [subcommand] -?
/usr/cluster/bin/clresourcegroup subcommand [options] -v [resourcegroup …]
/usr/cluster/bin/clresourcegroup add-node -n node[,...] [-S] [-Z {zoneclustername | global}] {+ | resourcegroup...}
/usr/cluster/bin/clresourcegroup create [-S] [-n node[,...]] [-p name=value] […] [-Z {zoneclustername | global}] {+ | resourcegroup...}
/usr/cluster/bin/clresourcegroup create -i {- | clconfigfile} [-S] [-n node [,...]] [-p name=value] […] {+ | resourcegroup...}
/usr/cluster/bin/clresourcegroup delete [-F] [-Z {zoneclustername | global}] {+ | resourcegroup...}
/usr/cluster/bin/clresourcegroup evacuate -n node[,...] [-T seconds] [-Z {zoneclustername | global}] {+}
/usr/cluster/bin/clresourcegroup export [-o {- | configfile}] [+ | resourcegroup...]
/usr/cluster/bin/clresourcegroup list [-n node[,...]] [-r resource[,...]] [-s state[,...]] [-t resourcetype[,...]] [ [-Z {zoneclustername[,...] | global | all}] [+ | resourcegroup...]
/usr/cluster/bin/clresourcegroup manage [-Z {zoneclustername | global}] {+ | resourcegroup...}
/usr/cluster/bin/clresourcegroup offline [-n node [,...]] ] [-Z {zoneclustername | global}] {+ | resourcegroup...}
/usr/cluster/bin/clresourcegroup online [-e] [-m] [-M] [-n node [,...]] [-Z {zoneclustername | global}] {+ | resourcegroup...}
/usr/cluster/bin/clresourcegroup quiesce [-k] [-Z {zoneclustername | global}] {+ | resourcegroup...}
/usr/cluster/bin/clresourcegroup remaster [-Z {zoneclustername | 
     global}] {+ | resourcegroup...}
/usr/cluster/bin/clresourcegroup remove-node -n node
     [,...]  [-Z {zoneclustername | global}]
     {+ | resourcegroup...}
/usr/cluster/bin/clresourcegroup restart [-n node[,...]] 
     [-Z zoneclustername |global}] {+ | resourcegroup...}
/usr/cluster/bin/clresourcegroup resume [-Z {zoneclustername | 
     global}] {+ | resourcegroup...}
/usr/cluster/bin/clresourcegroup set [-n node[,...]] -p name[+|-]=value […]  
     [-Z {zoneclustername | global}] {+ | resourcegroup...}
/usr/cluster/bin/clresourcegroup show [-n node[,...]] 
     [-p name[,...]] [-r resource[,...]] [-t resourcetype[,...]] 
     [-Z {zoneclustername[,...] | global | all}] 
     [+ | resourcegroup...]
/usr/cluster/bin/clresourcegroup status [-n node[,...]] 
     [-r resource [,]...] [-s state [,]...] [-t resourcetype 
     [,]...] [-Z {zoneclustername[,...] | global | all}] 
     [+ | resourcegroup...]
/usr/cluster/bin/clresourcegroup suspend [-k] [-Z 
     {zoneclustername | global}] {+ | resourcegroup...}
/usr/cluster/bin/clresourcegroup switch -n node[,...] 
     [-e] [-m] [-M] [-Z {zoneclustername | global}] 
     {+ | resourcegroup...}
/usr/cluster/bin/clresourcegroup unmanage [-Z {zoneclustername | 
     global}] {+ | resourcegroup...}

説明

このコマンドは、Oracle Solaris Cluster データサービスのリソースグループを管理します。

subcommand を省略できるのは、options–? オプションまたは –V オプションの場合のみです。

このコマンドの各オプションには長形式と短形式があります。各オプションの両方の形式は、オプション に説明とともに記載されています。

clrg コマンドは、clresourcegroup コマンドの短い形式です。

listshow、および status 以外のサブコマンドでは、1 つ以上のオペランドが必要です。ただし、多くのサブコマンドはプラス記号のオペランド (+) を受け付けます。このオペランドは、サブコマンドをすべての適用できるオブジェクトに適用します。

このコマンドは、ゾーンクラスタでいくつかの形式で使用できます。このコマンドの有効な使用方法の詳細については、個々のサブコマンドの説明を参照してください。管理しやすいように、広域クラスタノードからこのコマンドを使用してください。

リソースとリソースグループ

リソースのステータス、リソースグループのステータス、リソースのステータスは、すべてノード単位で管理されます。たとえば、リソースは、各クラスタノード上で固有のステータス、固有のステータスを持ちます。


注 -  OfflineStart_failed などの状態の名前は、大文字と小文字が区別されません。状態の名前を指定する際には、大文字と小文字を任意に組み合わせることができます。

リソース状態は、そのリソース上でどのメソッドが呼び出されたかにのみ基づいて、各ノード上の Resource Group Manager (RGM ) によって設定されます。たとえば、指定のノード上でリソースに対する STOP メソッドを正しく実行した場合、そのリソースのノード上での状態は Offline になります。STOP メソッドがゼロ以外またはタイムアウトで終了した場合、そのリソースの状態は Stop_failed になります。

可能性のあるリソース状態には、OnlineOfflineStart_failedStop_failedMonitor_failedOnline_not_monitoredStarting、および Stopping があります。

可能性のあるリソースグループの状態には、UnmanagedOnlineOfflinePending_onlinePending_offlineError_stop_failedOnline_faulted、および Pending_online_blocked があります。

RGM は、リソースのステータスだけでなく、リソース自体が API を使って設定するリソースのステータスも維持します。Status Message のフィールドは、実際には、ステータスキーワードとステータスメッセージからなります。ステータスメッセージは、ステータスキーワードのあとに出力される任意のテキスト文字列で、リソースによって任意に設定されます。

リソースステータスの値には、次のものがあります。

Degraded

リソースはオンラインですが、何らかの理由でパフォーマンスまたは可用性が低下しています。

Faulted

リソースの機能を妨げるエラーが検出されました。

Offline

リソースはオフラインです。

Online

リソースはオンラインでサービスを提供します。

Unknown

現在のステータスは不明または遷移中です。

ゾーンクラスタでこのコマンドを使用する

clresourcegroup コマンドは、ゾーンクラスタで、 export を除くすべてのサブコマンドを指定して使用することができます。

export 以外のすべてのサブコマンドで –Z オプションを使用して、操作を制限する特定のゾーンクラスタの名前を指定することもできます。また、リソースグループにゾーンクラスタ名を付けることにより (zoneclustername:resourcegroup)、操作を特定のゾーンクラスタに制限することもできます。

グローバルクラスタノードからすべてのゾーンクラスタ情報にアクセスできますが、特定のゾーンクラスタは他のゾーンクラスタを認識しません。特定のゾーンクラスタに操作を制限できない場合、使用するサブコマンドは現在のクラスタでのみ機能します。

ゾーンクラスタのリソースグループと別のゾーンクラスタまたはグローバルクラスタのリソースグループ間のアフィニティーを指定することができます。次のコマンドで別のゾーンクラスタのリソースグループ間のアフィニティーを指定することができます。

# clresourcegroup set -p RG_affinities={+|++|-|--}
target-zc:target-rg 
source-zc:source-rg

    アフィニティータイプは次のいずれかとなります。

  • + (弱い肯定的)

  • ++ (強い肯定的)

  • +++ (フェイルオーバー委託付きの強い肯定的)

  • - (弱い否定的)

  • -- (強い否定的)

たとえば、ゾーンクラスタ ZC1 内のリソースグループ RG1 とゾーンクラスタ ZC2 内のリソースグループ RG2 の間に強い肯定的なアフィニティー (++) を指定する必要がある場合は、次のコマンドを使用します。

# clresourcegroup set -p RG_affinities=++ZC2:RG2 ZC1:RG1

ゾーンクラスタ ZC1 内のリソースグループ RG1 とゾーンクラスタ ZC2 内のリソースグループ RG2 の間にフェイルオーバー委託付きの強い肯定的なアフィニティー (+++) を指定するには、次のコマンドを使用します。

# clresourcegroup set -p RG_affinities=+++ZC2:RG2 ZC1:RG1

強い否定的なアフィニティー (--) をゾーンクラスタ ZC1 内のリソースグループ RG1 とグローバルクラスタ内のリソースグループ RG2 の間に指定するには、次のコマンドを使用します。

# clresourcegroup set -p RG_affinities=--global:RG2 ZC1:RG1

リソースグループはクラスタノードまたはゾーンに自動的に分散されます。詳細は、rg_properties(5) のマニュアルページにある Load_factors、Priority、および Preemption_mode のエントリを参照してください。

サブコマンド

サポートされるサブコマンドには次のものがあります。

add-node

ノードをリソースグループの Nodelist プロパティーの最後に追加します。

このサブコマンドは、グローバルクラスタまたはゾーンクラスタで使用できます。

リスト内のノードとゾーンの順序は、それらのノードまたはゾーンでリソースグループがオンラインにされる優先順位を指定します。Nodelist プロパティー内の別の位置にノードを追加するには、set サブコマンドを使用します。

広域クラスタノードから特定のゾーンクラスタのリソースグループに対してノードを追加するために、–Z オプションを使用してゾーンクラスタの名前を指定できます。

スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.modify 役割に基づくアクセス制御 (RBAC) の承認が必要です。rbac(5) のマニュアルページを参照してください。

create

新しいリソースグループを作成します。

このサブコマンドは、グローバルクラスタまたはゾーンクラスタで使用できます。

広域クラスタノードから特定のゾーンクラスタにリソースグループを作成するために、–Z オプションを使用してゾーンクラスタの名前を指定できます。

–i オプションで構成ファイルを指定する場合は、プラス記号のオペランド (+) を指定できます。このオペランドは、存在していないすべてのリソースをそのファイル内に作成することを指定します。

新しいリソースグループの Nodelist プロパティーを設定するには、次に示すオプションのいずれかを指定します。

  • –n node

  • –p Nodelist=-node– ][,…]

  • –iclconfigfile

リスト内のノードの順序は、それらのノードでリソースグループをオンラインにする優先順位を指定します。作成時にノードリストを指定しない場合、クラスタ内で構成されているすべてのノードが Nodelist プロパティーに設定されます。順序は任意です。

デフォルトでは、リソースグループは Failover が設定された RG_mode プロパティーで作成されます。ただし、–S オプションまたは –p RG_mode=Scalable オプションを使用するか、Maximum_primaries に 1 より大きい値を指定することで、スケーラブルリソースグループを作成できます。リソースグループの RG_mode プロパティーを設定できるのは、このグループを作成するときだけです。

リソースグループは、作成時には常に管理されない状態に置かれます。ただし、manage サブコマンドを実行したり、online または switch サブコマンドを –M> オプションとともに実行したりすると、RGM の状態は管理状態に変わります。

スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.modify RBAC の承認が必要です。rbac(5) のマニュアルページを参照してください。

delete

リソースグループを削除します。

このサブコマンドは、グローバルクラスタまたはゾーンクラスタで使用できます。

広域クラスタノードから特定のゾーンクラスタのリソースグループを削除するために、–Z オプションを使用してゾーンクラスタの名前を指定できます。

このサブコマンドとともに正符号のオペランド (+) を指定すると、すべてのリソースグループを削除できます。

リソースグループがリソースを含む場合は、–F オプションを指定しないかぎり、そのリソースグループを削除できません。–F オプションを指定すると、グループのほかに各グループ内のすべてのリソースが削除されます。すべての依存関係とアフィニティーも削除されます。

このサブコマンドは、リソースとリソースグループの依存関係を反映する順序で複数のリソースグループを削除します。コマンド行でリソースグループを指定する順序は関係ありません。

次の clresourcegroup delete コマンドはいくつかのステップで実行されます。

  • 複数のリソースグループを同時に削除する場合

  • リソースグループを –F オプションで削除する場合

たとえばノードで問題が発見された場合などのように、このいずれかのフォームのコマンドが割り込まれたときには、いくつかのリソースグループが無効な構成のまま残される場合があります。

スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.modify RBAC の承認が必要です。rbac(5) のマニュアルページを参照してください。

evacuate

–n オプションで指定したノード上のすべてのリソースグループをオフラインにします。

このサブコマンドは、グローバルクラスタまたはゾーンクラスタで使用できます。

グローバルクラスタノードから evacuate コマンドを実行すると、このサブコマンドはグローバルクラスタまたはゾーンクラスタのすべてのリソースグループを退避します。ゾーンクラスタで、このサブコマンドは指定したゾーンクラスタのリソースグループのみを退避します。グローバルクラスタノードから特定のゾーンクラスタのリソースグループを退避する場合は、–Z オプションを使用してゾーンクラスタの名前を指定できます。

リソースグループは、リソースとリソースグループの依存関係を反映する順序でオフラインにされます。

このサブコマンドの –T オプションを使用して、リソースグループが切り替わらないようにする秒数を指定できます。値を指定しない場合、デフォルトでは、60 秒が使用されます。

退避が完了したあと 60 秒間または指定した秒数の間、リソースグループは退避中ノードでフェイルオーバーできなかったり自動的にオンラインになれなくなったりします。

ただし、switch または online サブコマンドを使用してリソースグループをオンラインに切り替えるか、または退避されたノードがリブートすると、退避タイマーはただちに期限切れになり、自動フェイルオーバーが再度許可されます。

スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.admin RBAC の承認が必要です。rbac(5) のマニュアルページを参照してください。

export

リソースグループの構成情報をファイルまたは標準出力 (stdout) に書き込みます。

このサブコマンドは、大域ゾーンだけで使用できます。

この構成情報の形式は、clconfiguration(5CL) のマニュアルページで説明されています。

スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、RBAC の承認 solaris.cluster.read が必要です。rbac(5) のマニュアルページを参照してください。

list

指定したリソースグループの修飾子オプションでフィルタリングされたリストを表示します。

このサブコマンドは、グローバルクラスタまたはゾーンクラスタで使用できます。

-r resource を使用すると、リソースを含むリソースグループのみを含めることができます。-t resourcetype を使用すると、resourcetype 内のリソースタイプを含むリソースグループのみを含めることができます。-n node を使用すると、1 つ以上のノード内でオンラインであるリソースグループのみを含めることができます。

-s state を指定すると、指定した状態のグループのみが一覧表示されます。

オペランドを指定しない場合や正符号のオペランド (+) を指定した場合は、指定した任意の修飾子オプションでフィルタリングされたすべてのリソースグループが一覧表示されます。

詳細オプション –v を指定すると、リソースグループがオンラインかオフラインにかかわらず、そのステータスが表示されます。クラスタ内の 1 つのノードだけでオンラインの場合でも、リソースグループはオンラインとして一覧表示されます。

スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、RBAC の承認 solaris.cluster.read が必要です。rbac(5) のマニュアルページを参照してください。

manage

指定したリソースグループを管理状態にします。

このサブコマンドは、グローバルクラスタまたはゾーンクラスタで使用できます。

このサブコマンドをグローバルクラスタノードで使用する場合、このサブコマンドは、任意のリソースグループに対して機能します。ゾーンクラスタでこのサブコマンドを使用すると、ゾーンクラスタのリソースグループでのみ正常に動作します。グローバルクラスタノードから特定のゾーンクラスタのリソースグループを管理するには、–Z オプションを使用してゾーンクラスタの名前を指定できます。

スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.admin RBAC の承認が必要です。rbac(5) のマニュアルページを参照してください。

offline

指定したリソースグループをオフライン状態にします。

このサブコマンドは、グローバルクラスタまたはゾーンクラスタで使用できます。

このサブコマンドをグローバルクラスタノードで使用する場合、このサブコマンドは、任意のリソースグループに対して機能します。ゾーンクラスタでこのサブコマンドを使用すると、ゾーンクラスタのリソースグループでのみ正常に動作します。グローバルクラスタノードから特定のゾーンクラスタのリソースグループを退避するには、–Z オプションを使用してゾーンクラスタの名前を指定できます。

–n オプションを指定すると、リソースグループは、指定したノードでのみオフラインになります。

–n オプションを指定しないと、リソースグループはすべてのノード上でオフラインになります。

リソースグループを offline サブコマンドでオフラインにした場合、リソースグループの Offline 状態はノードのリブートで解除されます。つまり、ノードを終了またはクラスタに接続すると、以前にオフラインにしたリソースグループが一部のノード上でオンラインになる可能性があります。すべてのリソースを無効にしていても、リソースグループはオンラインになります。

同様に、任意の RG_dependencies または強い RG_affinities を示すリソースグループは、別のリソースグループに切り替わると、自動的のオンラインになります。

リソースグループが自動的にオンラインになるのを防止するには、suspend サブコマンドを使用してリソースグループの自動復旧処理を中断します。自動復旧処理を再開するには、resume サブコマンドを使用します。

リソースグループは、リソースとリソースグループの依存関係を反映する順序でオフラインにされます。

スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.admin RBAC の承認が必要です。rbac(5) のマニュアルページを参照してください。

online

指定したリソースグループをオンライン状態にします。

このサブコマンドは、グローバルクラスタまたはゾーンクラスタで使用できます。

このサブコマンドをグローバルクラスタノードで使用する場合、このサブコマンドは、任意のリソースグループに対して機能します。ゾーンクラスタでこのサブコマンドを使用すると、ゾーンクラスタのリソースグループでのみ正常に動作します。グローバルクラスタノードから特定のゾーンクラスタのリソースグループを退避するには、–Z オプションを使用してゾーンクラスタの名前を指定できます。

リソースグループをオンラインにするノードのリストを指定するには、–n オプションを使用します。–n オプションを指定しない場合、このサブコマンドは、リソースグループを現在のプライマリノードからオフラインにせずに、リソースグループを最優先ノードでオンラインにします。リソースグループごとのオンラインノードの総数は、Desired_primaries および Maximum_primaries プロパティーによって制限されます。ノードの優先順序は、NodelistRG_affinities、および Load_factors プロパティーによって決定されます。これらのプロパティーの詳細は、rg_properties(5) のマニュアルページを参照してください。

コマンド行で複数のリソースグループのオペランドが指定され、–n オプションが指定されていない場合、それらのリソースグループのオペランドには Priority プロパティーによって決定される順序でプライマリノードが割り当てられます。つまり、優先順位のもっとも高いリソースグループが最初にノードの割り当てを受けます。プライマリノードが割り当てられたあと、リソースの依存関係またはリソースグループの依存関係によって制約されている場合を除き、すべてのリソースグループオペランドが並列でオンラインになります。コマンド行でリソースグループを指定する順序は関係ありません。Priority プロパティーの詳細は、rg_properties(5) のマニュアルページを参照してください。

優先順位の低いリソースグループは、最優先ノードに割り当てられなかったり、負荷制限を超えている場合は優先順位の高いリソースグループによって強制的にオフラインにされたりすることがあります。詳細は、clnode(1CL) のマニュアルページの loadlimit サブコマンドを参照してください。

switch サブコマンドと異なり、このサブコマンドは Nodelist プロパティーで一覧表示されているどのノードも Offline 状態にしようとしません。

このサブコマンドとともに –e オプションを指定すると、オンラインにされるリソースグループのセット内のすべてのリソースが有効になります。

–m オプションを指定すると、オンラインにされるリソースグループのセット内のすべてのリソースのモニタリングを有効にできます。ただし、最初に有効にされ、MONITOR_START メソッドと関連付けられている場合以外、リソースが実際にモニターされることはありません。

–M オプションを指定して、オンラインにされるすべてのリソースグループを管理状態に置くように指示することもできます。–M オプションが指定されていない場合、このサブコマンドは、管理されていないリソースグループには効果を持ちません。

スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.admin RBAC の承認が必要です。rbac(5) のマニュアルページを参照してください。

quiesce

指定されたリソースグループを休止状態にします。

このサブコマンドは、グローバルクラスタまたはゾーンクラスタで使用できます。

このサブコマンドをグローバルクラスタノードで使用する場合、このサブコマンドは、任意のリソースグループに対して機能します。ゾーンクラスタでこのサブコマンドを使用すると、ゾーンクラスタのリソースグループでのみ正常に動作します。グローバルクラスタノードから特定のゾーンクラスタのリソースグループを退避するには、–Z オプションを使用してゾーンクラスタの名前を指定できます。

このコマンドは、START または STOP メソッドが失敗した場合に、あるノードから別のノードにリソースグループが連続して切り替わるのを阻止します。また、停止メソッドが失敗したとき、リソースの Failover_mode プロパティーが HARD に設定されている場合に通常実行されるノードのリブートも阻止します。その場合、リソースは代わりに STOP_FAILED 状態に移動します。

影響されるリソースグループ内のリソースの代わりに実行されているメソッドを終了するには、–k オプションを使用します。–k オプションを指定しないと、終了するか構成されているタイムアウトを超えるまで継続的にメソッドを実行できます。

スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.admin RBAC の承認が必要です。rbac(5) のマニュアルページを参照してください。

remaster

指定したリソースグループを、現在のプライマリノードから最優先ノードに切り替えます。リソースグループごとのオンラインノードの総数は、Desired_primaries および Maximum_primaries プロパティーによって制限されます。ノードの優先順序は、NodelistRG_affinities、および Load_factors プロパティーによって決定されます。詳細は、clnode(1CL) および rg_properties(5) のマニュアルページを参照してください。

このサブコマンドは、グローバルクラスタまたはゾーンクラスタで使用できます。

このサブコマンドをグローバルクラスタノードで使用する場合、このサブコマンドは、任意のリソースグループに対して機能します。ゾーンクラスタでこのサブコマンドを使用すると、ゾーンクラスタのリソースグループでのみ正常に動作します。グローバルクラスタノードから特定のゾーンクラスタのリソースグループを退避するには、–Z オプションを使用してゾーンクラスタの名前を指定できます。

online サブコマンドと異なり、このサブコマンドでは、リソースグループを現在のマスターからオフラインに切り替えて、より優先されるマスター上でオンラインにすることができます。

コマンド行で複数のリソースグループオペランドを指定すると、Priority プロパティーで決定されている順序でリソースグループオペランドがプライマリノードに割り当てられます。優先順位がもっとも高いリソースグループに最初にノードが割り当てられます。コマンド行でリソースグループを指定する順序は関係ありません。詳細は、rg_properties(5) のマニュアルページを参照してください。

優先順位の低いリソースグループは、最優先ノードに割り当てられなかったり、負荷制限を超えている場合は優先順位の高いリソースグループによって強制的にオフラインにされたりすることがあります。詳細は、clnode(1CL) のマニュアルページの loadlimit サブコマンドを参照してください。

このサブコマンドは、管理されていないリソースグループには影響を与えません。

スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.admin RBAC の承認が必要です。rbac(5) のマニュアルページを参照してください。

remove-node

リソースグループの Nodelist プロパティーからノードを削除します。

このサブコマンドは、グローバルクラスタまたはゾーンクラスタで使用できます。

このサブコマンドは、グローバルクラスタノードまたはゾーンクラスタから使用できます。グローバルクラスタノードからゾーンクラスタ内のリソースグループのノードを削除するには、–Z オプションを使用してゾーンクラスタの名前を指定できます。

ノードを削除したあと、remove-node によって、Maximum_primaries または Desired_primaries プロパティーの値が Nodelist プロパティー内の新しいノード数にリセットされる可能性があります。remove-node は、Maximum_primariesDesired_primaries のどちらかの値が Nodelist プロパティー内の新しいノード数を超えた場合にのみ、これらのプロパティーの値をリセットします。

スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.modify RBAC の承認が必要です。rbac(5) のマニュアルページを参照してください。

restart

現在リソースグループをホストしているプライマリノードの同じセット上でリソースグループをオフラインにしてからオンラインに戻します。

このサブコマンドは、グローバルクラスタまたはゾーンクラスタで使用できます。

このサブコマンドをグローバルクラスタノードで使用する場合、このサブコマンドは、任意のリソースグループに対して機能します。ゾーンクラスタでこのサブコマンドを使用すると、ゾーンクラスタのリソースグループでのみ正常に動作します。グローバルクラスタノードから特定のゾーンクラスタのリソースグループを退避するには、–Z オプションを使用してゾーンクラスタの名前を指定できます。

–n オプションを指定すると、リソースグループは、指定するノードのリストにある現在のマスターでのみ再起動されます。

スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.admin RBAC の承認が必要です。rbac(5) のマニュアルページを参照してください。

resume

suspend サブコマンドによって以前中断されていた指定のリソースグループで自動復旧処理を再開します。

このサブコマンドは、グローバルクラスタまたはゾーンクラスタで使用できます。

このサブコマンドをグローバルクラスタノードで使用する場合、このサブコマンドは、任意のリソースグループに対して機能します。ゾーンクラスタでこのサブコマンドを使用すると、ゾーンクラスタのリソースグループでのみ正常に動作します。グローバルクラスタノードから特定のゾーンクラスタのリソースグループを退避するには、–Z オプションを使用してゾーンクラスタの名前を指定できます。

自動復旧を再開するコマンドを明示的に実行するまで、中断されたリソースグループが自動的に再開またはフェイルオーバーされることはありません。オンラインかオフラインかにかかわらず、中断されたデータサービスは現在の状態のままです。指定したノード上でリソースグループの状態を手作業で切り替えることもできます。また、リソースグループ内の個々のリソースも有効または無効にできます。

スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.admin RBAC の承認が必要です。rbac(5) のマニュアルページを参照してください。

set

指定するリソースグループに関連付けられているプロパティーを変更します。

このサブコマンドは、グローバルクラスタまたはゾーンクラスタで使用できます。

このサブコマンドをグローバルクラスタノードで使用する場合、このサブコマンドは、任意のリソースグループに対して機能します。ゾーンクラスタでこのサブコマンドを使用すると、ゾーンクラスタのリソースグループでのみ正常に動作します。グローバルクラスタノードから特定のゾーンクラスタのリソースグループを退避するには、–Z オプションを使用してゾーンクラスタの名前を指定できます。

Nodelist プロパティーは、-p Nodelist=node で、または便宜的に -n node で変更できます。

スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.modify RBAC の承認が必要です。rbac(5) のマニュアルページを参照してください。

show

指定したリソースグループの修飾子オプションでフィルタリングされた構成レポートを生成します。

このサブコマンドは、グローバルクラスタまたはゾーンクラスタで使用できます。

–rresource を使用すると、リソースを含むリソースグループのみを含めることができます。–tresourcetype を使用すると、resourcetype 内のリソースタイプを含むリソースグループのみを含めることができます。-n node を使用すると、1 つ以上のノード内でオンラインであるリソースグループのみを含めることができます。広域クラスタから –Z オプションを使用すると、指定されたゾーンクラスタでオンラインになるこれらのリソースグループのみを含めることができます。

–p オプションを使用すると、すべてのリソースグループプロパティーではなく、選択されたリソースグループプロパティーのセットを表示できます。

オペランドを指定しない場合や正符号のオペランド (+) を指定した場合は、指定した任意の修飾子オプションでフィルタリングされたすべてのリソースグループが一覧表示されます。

スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、RBAC の承認 solaris.cluster.read が必要です。rbac(5) のマニュアルページを参照してください。

status

指定したリソースグループの修飾子オプションでフィルタリングされたステータスレポートを生成します。

このサブコマンドは、グローバルクラスタまたはゾーンクラスタで使用できます。

ゾーンクラスタでこのコマンドを使用すると、このサブコマンドはゾーンクラスタのリソースグループにのみ適用されます。

-r resource を使用すると、リソースを含むリソースグループのみを含めることができます。-t resourcetype を使用すると、resourcetype 内のリソースタイプを含むリソースグループのみを含めることができます。-n node を使用すると、1 つ以上のノード内でオンラインであるリソースグループのみを含めることができます。–Z オプションを使用すると、広域クラスタノードからゾーンクラスタを指定して、指定されたゾーンクラスタでオンラインになるこれらのリソースグループのみを含めることができます。

-s state を指定すると、指定した状態のグループのみが一覧表示されます。


注 -  status サブコマンドでは、–n オプションまたは –s オプションのいずれかを指定できます。ただし、両方のオプションを同時に status サブコマンドとともに指定できません。

オペランドを指定しない場合や正符号のオペランド (+) を指定した場合は、指定した任意の修飾子オプションでフィルタリングされたすべてのリソースグループが一覧表示されます。

スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、RBAC の承認 solaris.cluster.read が必要です。rbac(5) のマニュアルページを参照してください。

suspend

指定されたリソースグループ上の自動復旧アクションを中断し、そのリソースグループを休止します。

このサブコマンドは、グローバルクラスタまたはゾーンクラスタで使用できます。

このサブコマンドをグローバルクラスタノードで使用する場合、このサブコマンドは、任意のリソースグループに対して機能します。ゾーンクラスタでこのサブコマンドを使用すると、ゾーンクラスタのリソースグループでのみ正常に動作します。グローバルクラスタノードから特定のゾーンクラスタのリソースグループを退避するには、–Z オプションを使用してゾーンクラスタの名前を指定できます。

自動復旧を再開するコマンドを明示的に実行するまで、中断されたリソースグループが自動的に再開またはフェイルオーバーされることはありません。オンラインかオフラインかにかかわらず、中断されたデータサービスは現在の状態のままです。リソースグループが一時停止されている間、clresourcegroup (1CL) または clresource(1CL) コマンドを switchonlineofflinedisableenable などのサブコマンドとともに使用すると、リソースグループまたはそのリソースを特定のノード上の別の状態に手動で切り替えることができます。アプリケーションプロセスの強制終了やアプリケーション固有のコマンドの実行など、リソースに対して直接に操作するのではなく、clresourcegroup (1CL) または clresource(1CL) コマンドを使用してください。これにより、クラスタのフレームワークがリソースおよびリソースグループの現在のステータスを正確に把握することができ、resume サブコマンドが実行されたときに可用性が正しく復元されます。

リソースグループの自動回復を中断する必要があるのは、クラスタの問題を調査して修正する場合、あるいは、リソースグループサービスに保守を実行する場合などです。

また、–k オプションを指定すると、影響されるリソースグループ内のリソースの代わりに実行されているメソッドを即座に終了できます。–k オプションを使用することで、リソースグループの休止を早めることができます。–k オプションを指定しない場合、メソッドは終了するか、または構成されているタイムアウトを超えるまで実行を継続することを許可されます。

スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.admin RBAC の承認が必要です。rbac(5) のマニュアルページを参照してください。

switch

指定したリソースグループをマスターするノードまたはノードのセットを変更します。

このサブコマンドは、グローバルクラスタまたはゾーンクラスタで使用できます。

このサブコマンドをグローバルクラスタノードで使用する場合、このサブコマンドは、任意のリソースグループに対して機能します。ゾーンクラスタでこのサブコマンドを使用すると、ゾーンクラスタのリソースグループでのみ正常に動作します。

リソースグループをオンラインにするノードのリストを指定するには、–n オプションを使用します。–Z オプションを使用すると、広域クラスタノードからゾーンクラスタを指定して、指定されたゾーンクラスタのリソースグループのリストのみを含めることができます。

リソースグループがまだオンラインでない場合は、–n オプションで指定されているノードのセット上でオンラインになります。ただし、これらのグループが新しいノード上でオンラインになる前に、–n オプションで指定されていないノード上でオンラインのグループがオフラインになります。

このサブコマンドとともに –e を指定すると、オンラインにされるリソースグループのセット内のすべてのリソースが有効になります。

–m を指定すると、オンラインにされるリソースグループのセット内のすべてのリソースのモニタリングを有効にできます。ただし、最初に有効にされ、MONITOR_START メソッドと関連付けられている場合以外、リソースが実際にモニターされることはありません。

–M オプションを指定して、オンラインにされるすべてのリソースグループを管理状態に置くように指示することもできます。–M オプションが指定されていない場合、このサブコマンドは、管理されていないリソースグループには効果を持ちません。

リソースグループは、リソースとリソースグループの依存関係を反映する順序でオンラインにされます。コマンド行でグループを指定する順序は関係ありません。

優先順位の低いリソースグループは、指定されたノードに切り替えられなかったり、負荷制限を超えている場合は優先順位の高いリソースグループによって強制的にオフラインにされたりすることがあります。詳細は、clnode(1CL) のマニュアルページの loadlimit サブコマンドを参照してください。

スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.admin RBAC の承認が必要です。rbac(5) のマニュアルページを参照してください。

unmanage

指定したリソースグループを管理されない状態にします。

このサブコマンドは、グローバルクラスタまたはゾーンクラスタで使用できます。

このサブコマンドをグローバルクラスタノードで使用する場合、このサブコマンドは、任意のリソースグループに対して機能します。ゾーンクラスタでこのサブコマンドを使用すると、同じゾーンクラスタのリソースグループでのみ正常に動作します。グローバルクラスタノードから特定のゾーンクラスタのリソースグループを退避するには、–Z オプションを使用してゾーンクラスタの名前を指定できます。

スーパーユーザー以外のユーザーがこのサブコマンドを使用するには、solaris.cluster.admin RBAC の承認が必要です。rbac(5) のマニュアルページを参照してください。

オプション

次のオプションがサポートされています。


注 -  このセクションでは、各オプションの短い形式と長い形式の両方が示されています。
–?
-–help

ヘルプ情報を表示します。

このオプションは subcommand の使用に関係なく指定できます。

このオプションを subcommand なしで指定すると、使用可能なすべてのサブコマンドのリストが表示されます。

このオプションを subcommand とともに指定すると、subcommand の使用法が表示されます。

このオプションを create または set サブコマンドで指定すると、すべてのリソースグループプロパティーのヘルプ情報が表示されます。

このオプションをほかのオプション、サブコマンド、またはオペランドと一緒に指定する場合、これらはすべて無視されます。ほかの処理は行われません。

–e
-–enable

グループがオンラインにされる時点でリソースグループ内のすべてのリソースを有効にします。

このオプションは、switch および online サブコマンドでのみ使用できます。

–F
-–force

リソースが有効またはオンラインであっても、リソースグループおよびそのすべてのリソースを強制的に削除します。また、このオプションは、ほかのリソースおよびほかのリソースグループ内のすべての依存関係プロパティー設定またはアフィニティープロパティー設定からもリソースとリソースグループの両方を削除します。

–F オプションを delete サブコマンドとともに使用する場合は、注意が必要です。依存関係やアフィニティーが設定されている場合などは、強制削除により、削除されたリソースグループを参照するその他のリソースグループが変更される場合があります。強制削除後、依存リソースが無効またはエラー状態のまま残されることもあります。このような現象が発生した場合は、影響を受ける依存リソースを再構成または再起動する必要がある場合があります。

–i {- | clconfigfile}
-–input={- | clconfigfile}
-–input {- | clconfigfile}

clconfigfile ファイル内にある構成情報を使用することを指定します。clconfiguration(5CL) のマニュアルページを参照してください。

標準入力 stdin を通して構成情報を提供するには、このオプションとともにダッシュ - を指定します。

ほかのオプションを指定した場合は、clconfigfile 内のオプションや情報より指定したオプションが優先されます。

指定したリソースグループだけがこのオプションの影響を受けます。

–k
-–kill

指定したリソースグループ内のリソースの代わりに実行されている RGM のリソースメソッドを終了します。

このオプションは、quiesce および suspend サブコマンドで使用できます。–k オプションを指定しないと、終了するか構成されているタイムアウトを超えるまで継続的にメソッドを実行できます。

–m
-–monitor

リソースグループがオンラインにされる時点でリソースグループ内のすべてのリソースのモニタリングを有効にします。

ただし、最初に有効にされ、MONITOR_START メソッドと関連付けられている場合以外、リソースが実際にモニターされることはありません。

このオプションは、switch および online サブコマンドでのみ使用できます。

–M
-–manage

サブコマンドによってオンラインにされるすべてのリソースグループが管理状態となることを指定します。

–n node[,…]]
-–node=node[,…]]
-–node node[,…]]

ターゲットのグローバルクラスタまたはゾーンクラスタに、ノードまたはノードのリストを指定します。–Z オプションが指定されている場合は、–n オプションで、グローバルクラスタホスト名ではなくゾーンクラスタホスト名のみを指定できます。–Z オプションが指定されていない場合は、–n オプションでグローバルクラスタホスト名のみを指定できます。

node にはノードの名前または識別子を指定できます。

listshow、および status サブコマンドとともに使用されると、このオプションは出力を限定します。ノードリスト内の 1 つ以上のノードで現在オンラインのリソースグループのみが対象となります。

このオプションを createadd-noderemove-node、および set サブコマンドで指定することは、Nodelist プロパティーを設定することと同等です。Nodelist プロパティー内のノードの順序は、それらのノードでグループがオンラインになる順序を指定します。create サブコマンドでノードリストを指定しない場合は、クラスタ内のすべてのノードが Nodelist プロパティーに設定されます。順序は任意です。

switch および online サブコマンドとともに使用するときは、このオプションによりリソースグループをオンラインにするノードを指定します。

evacuate および offline サブコマンドとともに使用するときは、このオプションによりリソースグループをオフラインにするノードを指定します。

restart サブコマンドとともに使用するときは、このオプションによりリソースグループを再起動するノードを指定します。リソースグループは、指定されたリストにある現在のマスターで再起動されます。

–o {- | clconfigfile}
-–output={- | clconfigfile}
-–output {- | clconfigfile}

リソースグループの構成情報をファイルまたは標準出力 stdout に書き込みます。この構成情報の形式は、clconfiguration(5CL) のマニュアルページで説明されています。

このオプションにファイル名を指定する場合、このオプションは新しいファイルを作成します。次に、ノード構成情報はそのファイルに格納されます。- をこのオプションとともに指定すると、構成情報は標準出力 (stdout) に送信されます。このコマンドのほかの標準出力はすべて抑制されます。

このオプションを一緒に指定できるのは、export サブコマンドだけです。

–p name
–-property=name
–-property name

リソースグループのプロパティーのリストを指定します。

このオプションは、show サブコマンドとともに使用します。

create または set サブコマンドで設定または変更できるプロパティーについては、–p name=value オプションの説明を参照してください。

このオプションを指定しないと、show サブコマンドはほとんどのリソースグループプロパティーを一覧表示します。このオプションを指定せずに –verbose オプションを show サブコマンドとともに指定すると、サブコマンドはすべてのリソースグループプロパティーを一覧表示します。

指定できるリソースグループプロパティーは、Oracle Solaris Cluster 4.3 データサービス計画および管理ガイド のリソースグループプロパティーに記載されています。

–p name=value
–pname+=array-values
–p name=array-values
–-property=name=value
–-property=name+=array-values
–-property=name-=array-values
–-property name=value
–-property name+=array-values
–-property name-=array-values

リソースグループプロパティーの値を設定または変更します。

このオプションは、create および set サブコマンドでのみ使用できます。

show サブコマンドで情報を表示できるプロパティーについては、–p name オプションの説明を参照してください。

–p は複数のインスタンスが許可されます。

このオプションとともに使用する演算子は、次のとおりです。

=

プロパティーに、指定した値を設定します。create および set サブコマンドがこの演算子を受け入れます。

+=

1 つ以上の値をプロパティー値のリストに追加します。この演算子は、set サブコマンドでのみ使用できます。この演算子は、たとえば、Nodelist のような文字列値のリストを受け付けるプロパティーに対してのみ指定できます。

-=

1 つ以上の値をプロパティー値のリストから削除します。この演算子は、set サブコマンドでのみ使用できます。この演算子は、たとえば、Nodelist のような文字列値のリストを受け付けるプロパティーに対してのみ指定できます。

–r resource[,…]
-–resource=resource[,…]
-–resource resource[,…]

リソースまたはリソースのリストを指定します。

このオプションは、listshow、および status サブコマンドでのみ使用できます。このオプションは、これらのコマンドからの出力を制限します。リソースリスト内に 1 つ以上のリソースを含むリソースグループだけが出力されます。

–s state[,…]
-–state=state[,…]
-–state state[,…]

リソースグループの状態またはリソースグループの状態のリストを指定します。

このオプションを一緒に指定できるのは、evacuate サブコマンドだけです。このオプションは、指定した任意のノード上で指定した状態にあるリソースグループのみが表示されるように、出力を制限します。このオプションとともに次に示す引数を 1 つ以上指定できます。引数は、状態を表します。

Error_stop_failed

指定したすべてのノード上の、Error_stop_failed 状態にある指定されたリソースグループがすべて表示されます。

Not_online

指定した任意のノード上で online 以外の状態の指定したリソースグループがすべて表示されます。

Offline

指定したすべてのノードで Offline 状態の場合にのみ、指定したリソースグループが表示されます。

Online

指定した任意のノード上で Online 状態のリソースグループがすべて表示されます。

Online_faulted

指定したすべてのノード上の、Online_faulted 状態にある指定されたリソースグループがすべて表示されます。

Pending_offline

指定したすべてのノード上の、Pending_offline 状態にある指定されたリソースグループがすべて表示されます。

Pending_online

指定したすべてのノード上の、Pending_online 状態にある指定されたリソースグループがすべて表示されます。

Pending_online_blocked

指定したすべてのノード上の、Pending_online_blocked 状態にある指定されたリソースグループがすべて表示されます。

Unmanaged

指定した任意のノード上で Unmanaged 状態のリソースグループがすべて表示されます。

–S
-–scalable

スケーラブルリソースグループを作成するか、または Maximum_primaries および Desired_primaries プロパティーを更新します。

このオプションは create および add-nod サブコマドとだけ使用できます。

create サブコマンドと使用された場合、このオプションはフェイルオーバーリソースグループではなくスケーラブルリソースグループを作成します。このオプションはまた、Maximum_primariesDesired_primaries の両方のプロパティーを、結果として得られる Nodelist プロパティー内のノード数に設定します。

このオプションを add-node サブコマンドと使用できるのは、リソースグループがすでにスケーラブルな場合だけです。add-node サブコマンドで使用されている場合、このオプションは Maximum_primariesDesired_primaries の両方のプロパティーを、結果として得られる Nodelist プロパティー内のノード数に更新します。

RG_modeMaximum_primaries、および Desired_primaries プロパティーはまた、–p オプションでも設定できます。

–t resourcetype[,…]
-–type=resourcetype[,…]
-–type resourcetype[,…]

1 つのリソースタイプまたはリソースタイプのリストを指定します。

このオプションは、listshow、および status サブコマンドでのみ使用できます。このオプションは、これらのコマンドからの出力を制限します。リソースタイプリストに含まれているタイプのリソースを 1 つ以上含むリソースグループだけが出力されます。

[prefix としてリソースタイプを指定しています。]type[:RT-version]. たとえば、nfs リソースタイプは、SUNW.nfs:3.2SUNW.nfs、または nfs として表される可能性があります。RT-version を含める必要があるのは、そのクラスタで登録されているリソースタイプの複数のバージョンが存在する場合だけです。prefix を含めない場合は、SUNW と見なされます。

–T seconds
-–time=seconds
-–time seconds

あるノードからリソースグループを退避したあと、そのノードにリソースグループがスイッチバックしないようにする時間を秒数で指定します。

このオプションを一緒に指定できるのは、evacuate サブコマンドだけです。seconds には、0 から 65535 までの整数値を指定してください。値を指定しない場合、デフォルトでは、60 秒が使用されます。

退避が完了したあと 60 秒間または指定した秒数退避ノードになっていると、、リソースグループはフェイルオーバーできなかったり、自動的にオンラインになったりします。

ただし、switch または online サブコマンドを使用してリソースグループをオンライン、退避されたノードリブートに切り替えると、退避タイマーはただちに期限切れになり、自動フェイルオーバーが再度可能になります。

–T オプションは、退避の完了後 T 秒間、退避したノードの RGM によってリソースグループがオンラインにならないことを指定します。–n オプション付きで switch または online サブコマンドを使用することで退避されたノードにリソースグループを切り替えることによって、–T タイマーをオーバーライドできます。そのような切り替えが完了すると、–T タイマーはただちにそのノードに対して期限切れになります。ただし、–n フラグのない onlineremaster などのスイッチオーバーコマンドは、引き続き –T タイマーに従い、どのリソースグループも退避されたノードに切り替わらないようにします。

–u

+ オペランドを使用する場合、このオプションは、リソースグループが中断されたリソース上でコマンドが機能するように指定します。

+ オペランドを指定するとき –u オプションを指定しないと、コマンドは停止されたすべてのリソースグループを無視します。–u オプションは、+ オペランドが add-nodemanageofflineonlinequiesceremasterremove-noderestartsetswitch、または unamanage サブコマンドで指定されている場合に有効です。

add-nodemanageofflineonlinequiesceremasterremove-noderestartsetswitch、または unamanage サブコマンドで + オペランドを使用した場合は、–u オプションも指定しないかぎり、このコマンドは中断されたすべてのリソースグループを無視します。

–v
-–verbose

詳細情報を標準出力 (stdout) で表示します。

–V
-–version

コマンドのバージョンを表示します。

このオプションをほかのオプション、サブコマンド、またはオペランドと一緒に指定する場合、これらはすべて無視されます。コマンドのバージョンだけが表示されます。ほかの処理は行われません。

–Z {zoneclustername | global | all}
-–zonecluster={zoneclustername | global | all}
-–zonecluster {zoneclustername | global | all}

リソースグループが存在し、操作する 1 つまたは複数のクラスタを指定します。

このオプションは、export サブコマンド以外のすべてのサブコマンドでサポートされています。

このオプションを指定する場合は、次のいずれかの引数も指定する必要があります。

zoneclustername

このオプションを使用するコマンドが、zoneclustername という名前のゾーンクラスタでのみ指定されたすべてのリソースグループで作動するように指定します。

global

このオプションを使用するコマンドが、広域クラスタでのみ指定されたすべてのリソースグループで作動するように指定します。

all

広域クラスタでこの引数を使用すると、その引数とともに使用するコマンドが、広域クラスタおよびすべてのゾーンクラスタを含め、すべてのクラスタで指定されたすべてのリソースグループで作動するように指定します。

ゾーンクラスタでこの引数を使用すると、その引数とともに使用するコマンドがそのゾーンクラスタでのみ指定されたすべてのリソースグループで作動するように指定します。

オペランド

次のオペランドがサポートされています。

resourcegroup

管理するリソースグループの名前。

+

すべてのリソースグループ。

終了ステータス

このコマンドセットにあるすべてのコマンドの終了ステータスコードの完全なリストについては、Intro(1CL) のマニュアルページを参照してください。返される終了コードも scha_calls(3HA) のマニュアルページで説明されているリターンコードに準拠しています。

指定したすべてのオペランドでコマンドが成功すると、コマンドはゼロ (CL_NOERR) を返します。あるオペランドでエラーが発生すると、コマンドはオペランドリストの次のオペランドを処理します。戻り値は常に、最初に発生したエラーを反映します。

このコマンドは、次の終了ステータスコードを返します。

0 CL_NOERR

エラーなし

実行したコマンドは正常に終了しました。

1 CL_ENOMEM

十分なスワップ空間がありません。

クラスタノードがスワップメモリーまたはその他のオペレーティングシステムリソースを使い果たしました。

3 CL_EINVAL

無効な引数

コマンドを間違って入力したか、–i オプションで指定したクラスタ構成情報の構文が間違っていました。

6 CL_EACCESS

アクセス権がありません

指定したオブジェクトにアクセスできません。このコマンドを実行するには、スーパーユーザーまたは RBAC アクセスが必要である可能性があります。詳細は、su(1M) および rbac(5) のマニュアルページを参照してください。

35 CL_EIO

I/O エラー

物理的な入出力エラーが発生しました。

36 CL_ENOENT

そのようなオブジェクトはありません。

次のいずれかの理由で、指定したオブジェクトが見つかりません: (1) オブジェクトが存在しない。(2) –o オプションで作成しようとした構成ファイルのパスに含まれているディレクトリが存在しない。(3) –i オプションでアクセスしようとした構成ファイルにエラーがある。

38 CL_EBUSY

オブジェクトはビジーです

アクティブなクラスタノードへの最後のクラスタインターコネクトパスからケーブルを取り外そうとしました。または、参照を削除していないクラスタ構成からノードを削除しようとしました。

39 CL_EEXIST

オブジェクトは存在します。

指定したデバイス、デバイスグループ、クラスタインターコネクトコンポーネント、ノード、クラスタ、リソース、リソースタイプ、リソースグループ、またはプライベート文字列はすでに存在します。

使用例 1 新しいフェイルオーバーリソースグループの作成

次の例の 1 番目のコマンドは、フェイルオーバーリソースグループ rg1rg2 を作成します。2 番目のコマンドは、構成ファイル cluster-1.xml に含まれているリソースをこれらのリソースグループに追加します。

# clresourcegroup create rg1 rg2
# clresource create -g rg1,rg2 -i /net/server/export/cluster-1.xml +

次の 2 つの例はどちらも、グローバルクラスタノードからゾーンクラスタ ZC 内にフェイルオーバーリソースグループ rg1 および rg2 を作成します。

# clresourcegroup create -Z ZC rg1 rg2
# clresourcegroup create ZC:rg1 ZC:rg2
使用例 2 すべてのリソースグループのオンライン化

次のコマンドは、すべてのリソースを有効かつモニターされている状態にし、すべてのリソースグループをオンラインにします。

# clresourcegroup online -eM +
使用例 3 Nodelist プロパティーへのノードの追加

次のコマンドは、ノード phys-schost-4 をすべてのリソースグループの Nodelist プロパティーに追加します。

# clresourcegroup set -p Nodelist+=phys-schost-4 +
使用例 4 すべてのリソースグループのノードからの退避

次のコマンドは、ノード phys-schost-3 からすべてのリソースグループを退避します。

# clresourcegroup evacuate -n phys-schost-3 +
使用例 5 すべてのノード上でのリソースグループのオフライン化

次のコマンドは、すべてのノード上でリソースグループ rg1をオフラインにします。

# clresourcegroup offline rg1
使用例 6 リソースグループ、マネージャーの構成全体のリフレッシュ

次の例の 1 番目のコマンドは、すべてのリソースおよびリソースグループを、それらが有効でオンラインの場合でも削除します。2 番目のコマンドは、すべてのリソースタイプの登録を解除します。3 番目のコマンドは、構成ファイル cluster-1.xml に含まれているリソースを作成します。また、3 番目のコマンドは、リソースのリソースタイプを登録し、そのリソースタイプが依存するすべてのリソースグループを作成します。

# clresourcegroup delete --force +
# clresourcetype unregister +
# clresource -i /net/server/export/cluster-1.xml -d +
使用例 7 すべてのリソースグループの一覧表示

次のコマンドはすべてのリソースグループを一覧表示します。

# clresourcegroup list
rg1
rg2
使用例 8 すべてのリソースグループとそのリソースの一覧表示

次のコマンドは、すべてのリソースグループをそのリソースとともに一覧表示します。rg3 にはリソースはありません。

# clresourcegroup list -v
Resource Group Resource
-------------- --------
rg1            rs-2
rg1            rs-3
rg1            rs-4
rg1            rs-5
rg2            rs-1
rg3            -
使用例 9 特定のリソースを含むすべてのリソースグループの一覧表示

次のコマンドは、Oracle Solaris Cluster HA for NFS のリソースを含むすべてのグループを一覧表示します。

# clresource list -t nfs
rg1
使用例 10 リソースグループのスイッチオーバーによる Start_failed リソース状態のクリア

Start_failed リソース状態は、Start または Prenet_start メソッドがリソース上で失敗またはタイムアウトしたが、そのリソースグループが結果的にオンラインになったことを示します。リソースグループは、リソースが障害状態に置かれていてサービスを提供していなくても、オンライン状態になります。この状態は、リソースの Failover_mode プロパティーに None またはリソースグループのフェイルオーバーを妨げる別の値が設定されている場合に発生することがあります。

Stop_failed リソース状態とは異なり、Start_failed リソース状態は、ユーザーまたは Oracle Solaris Cluster ソフトウェアがリソースグループに対してアクションを実行することを妨げませんreset サブコマンドを実行して Start_failed リソース状態を解除する必要はありません。該当リソースを再起動するコマンドを実行するだけで済みます。

次のコマンドは、resource-grp-2 リソースグループ内のリソース上で発生した Start_failed リソース状態を解除します。このコマンドは、リソースグループを schost-2 ノードに切り替えることで、この状態を解除します。

# clresourcegroup switch -n schost-2 resource-grp-2
使用例 11 リソースグループの再起動による Start_failed リソース状態のクリア

次のコマンドは、resource-grp-2 リソースグループ内のリソース上で発生した Start_failed リソース状態を解除します。このコマンドは、元々リソースグループをホストしていた schost-1 ノード上でリソースグループを再起動することで、この状態を解除します。

# clresourcegroup restart resource-grp-2
使用例 12 load_factors プロパティーを設定する

次のコマンドは、2 つのリソースグループの負荷係数を設定します。

# clresourcegroup set -p load_factors=factor1@50,factor2@1 rg1 rg2

次のコマンドは、グローバルクラスタから、ゾーンクラスタ内の 2 つのリソースグループの負荷係数を設定します。

# clresourcegroup set -Z ZC load_factors=factor1@50,factor2@1 rg1 rg2
使用例 13 リソースグループの priority プロパティーを設定する

次のコマンドは、リソースグループの優先順位を設定します。

# clresourcegroup set -p priority=600 rg1

rg1 リソースグループは、ノード割り当てに関して、優先順位の低いリソースグループよりも優先されます。rg1 は、強い制限値を超えているノードにおいて、優先順位の低いほかのリソースグループを横取りできます。rg1 の優先順位が別のリソースグループの優先順位と比べて 100 以上高い場合、弱い制限値を超えているノードにおいて、そのリソースグループを横取りできます。priority のデフォルト値は 500 です。

属性

次の属性の説明は、attributes(5) を参照してください:

属性タイプ
属性値
使用条件
ha-cluster/system/core
インタフェースの安定性
発展中

関連項目

clresource(1CL), clresourcetype(1CL), cluster(1CL), Intro(1CL), su(1M), scha_calls(3HA), attributes(5), rbac(5), rg_properties(5), clconfiguration(5CL)

スーパーユーザーはこのコマンドのすべての形式を実行できます。

すべてのユーザーがこのコマンドに –? (ヘルプ) オプションまたは –V (バージョン) オプションを指定して実行できます。

clresourcegroup コマンドをほかのサブコマンドとともに実行する場合、スーパーユーザー以外のユーザーは RBAC の承認が必要です。次の表を参照してください。

サブコマンド
RBAC の承認
add-node
solaris.cluster.modify
create
solaris.cluster.modify
delete
solaris.cluster.modify
evacuate
solaris.cluster.admin
export
solaris.cluster.read
list
solaris.cluster.read
manage
solaris.cluster.admin
offline
solaris.cluster.admin
online
solaris.cluster.admin
quiesce
solaris.cluster.admin
remaster
solaris.cluster.admin
remove-node
solaris.cluster.modify
restart
solaris.cluster.admin
resume
solaris.cluster.admin
set
solaris.cluster.modify
show
solaris.cluster.read
status
solaris.cluster.read
suspend
solaris.cluster.admin
switch
solaris.cluster.admin
unmanage
solaris.cluster.admin