汎用データサービス (GDS) バージョン 2 は、アプリケーションや、別のクラスタフレームワーク (Oracle Grid Infrastructure など) からのリソースの状態のプロキシとして機能するメカニズムです。同じクラスタ内または異なるクラスタで、アプリケーションの状態のプロキシとして機能することができます。
GDSv2 には、コールバックメソッド (rt_callbacks(1HA)) やリソースタイプ登録 (RTR) ファイル (rt_reg(4)) を備えた、フル機能の Oracle Solaris Cluster リソースタイプが含まれています。
boot コマンドのタイムアウト値を秒単位で指定します。
任意
60 秒
300 秒
すべての時間
リソースが正常に開始または停止できず、結果として再起動またはフェイルオーバーを要求する場合に RGM が取る回復アクションを変更します。
failover_mode プロパティーの詳細は、r_properties(5) のマニュアルページを参照してください。
任意
SOFT
すべての時間
fini コマンドのタイムアウト値を秒単位で指定します。
任意
60 秒
300 秒
すべての時間
init コマンドのタイムアウト値を秒単位で指定します。
任意
60 秒
300 秒
すべての時間
postnet_stop コマンドのタイムアウト値を秒単位で指定します。
任意
60 秒
300 秒
すべての時間
prenet_start コマンドのタイムアウト値を秒単位で指定します。
任意
60 秒
300 秒
すべての時間
リソースがスケーラブルであるかどうか、つまり、リソースが Oralce Solaris Cluster ソフトウェアのネットワーキング負荷分散機能を使用することを示します。
scalable プロパティーが TRUE に設定されている場合は、load_balancing_policy や load_balancing_weights などの追加プロパティーを使用して負荷分散動作を構成します。
scalable、load_balancing_policy、load_balancing_weights の各プロパティーの詳細は、r_properties(5) のマニュアルページを参照してください。
任意
FALSE
作成時
validate コマンドのタイムアウト値を秒単位で指定します。
任意
60 秒
300 秒
すべての時間
ノードまたはゾーンがブートまたはリブートされたときに実行されるコマンドを指定します。直接シェルに渡すことができる完全なコマンド行を指定してください。通常、このコマンドは init_command と同じ初期化を実行します。このコマンドが (前回の実行中にリソースを初期化している場合でも) 不変であることを確認する必要があります。このコマンドの以降の呼び出しは、正常に終了する必要があります。
任意
Null
無効時
プロセスモニター機能 (PMF) によってモニターされるプロセスを制御します。このプロパティーには、フォークされた子プロセスのモニターレベルを指定します。このプロパティーを省略したり、このプロパティーをデフォルト値に設定したりすると、pmfadm(1M) の –C オプションを省略した場合と同じになり、すべての子 (およびその子孫) がモニターされます。
任意
-1
作成時
通常、Debug_gds は Oracle Solaris Cluster の開発およびサポートで使用されます。ただし、GDSv2 内で発生するさまざまな呼び出しおよびシーケンスを理解する際に立つことがあります。
debug_gds=FALSE が設定されている場合、GDSv2 の内部デバッグメッセージがシステムログに送信されません。
debug_gds=TRUE が設定されている場合、すべての GDSv2 の内部デバッグメッセージがシステムログに送信されます。
任意
TRUE
無効時
トレースおよびデバッグのメッセージを設定するコマンドを指定します。debug_level を大きくすると、より多くのメッセージをシステムログに書き込むことができます。1 つのノードに設定するか、またはノードごとに異なる値を設定することによって、ノードごとの拡張プロパティーとして debug_level を設定できます。
任意
True
整数
0
3
0
すべての時間
リソースが RGM による管理対象でなくなったときに実行されるコマンドを指定します。直接シェルに渡すことができる完全なコマンド行を指定してください。通常、このコマンドは一部のクリーンアップを実行するか、または init_command で実行された初期化を取り消します。このコマンドは、次の状況が発生したときにリソースが管理対象外になるノードまたはゾーン上で実行されます。
そのリソースを含むリソースグループの状態が管理対象外に切り替えられた。この場合、RGM はノードリスト内のすべてのノードおよびゾーン上で fini_command を実行する GDSv2 fini メソッドを実行します。
リソースが管理対象リソースグループから削除された。この場合、RGM はノードリスト内のすべてのノードおよびゾーン上で fini_command を実行する GDSv2 fini メソッドを実行します。
ノードまたはゾーンがリソースを含むリソースグループのノードリストから削除された。この場合、RGM はノードリスト内のすべてのノードおよびゾーン上で fini_command を実行する GDSv2 fini メソッドを実行します。
任意
Null
無効時
次の状況のいずれかが発生した結果として、リソースが RGM による管理対象になったときに実行されるコマンドを指定します。直接シェルに渡すことができる完全なコマンド行を指定してください。
そのリソースが配置されているリソースグループの状態が管理対象外から管理対象に切り替えられた。
リソースがすでに管理対象になっているリソースグループに作成された。
任意
Null
無効時
ホスト名を取得するシステムコールが呼び出されるたびに挿入される論理ホスト名を指定します。次の操作が実行された場合にかぎり、論理ホストが挿入されます。
clreslogicalhostname(1CL) コマンドで、論理ホスト名に対応するリソースが作成された。
論理ホストが自分のリソースと異なるリソースグループ内にある場合に、リソースに論理ホストリソースとの依存関係がある。
/usr/lib/secure/libschost.so.1 から /usr/cluster/lib/libschost.so.1 へのシンボリックリンクが作成されている必要があります。
/usr/lib/secure/64/libschost.so.1 から /usr/cluster/lib/[amd64|sparcv9]/libschost.so.1 へのシンボリックリンクが作成されている必要があります。
任意
TRUE
Null
無効時
prenet_start_command プロキシデーモンを停止するコマンドを指定します。このコマンドは、プロキシデーモンを起動するためにシェルに直接渡すことができる完全なコマンド行である必要があります。
postnet_stop_command が省略されている場合、stop_signal 拡張プロパティー値が PMF フラグの下で実行されているプロキシデーモンプロセスに送信されます。
任意
NULL
無効時
プロキシデーモンを起動するコマンドを指定します。このコマンドは、プロキシデーモンを起動するためにシェルに直接渡すことができる完全なコマンド行である必要があります。
prenet_start_command (またはそれにフォークされる子) は、長く実行されるデーモンである必要があります。child_mon_level 拡張プロパティーの記載に従って、prenet_start_command プロセスツリーは PMF によってモニターされます。
必須
1
デフォルトなし
無効時
リソースの prenet_start_command プロキシデーモンの呼び出し間隔 (秒数) を指定します。この拡張プロパティーは、prenet_start_command プロキシデーモンによって使用できます。
任意
2 秒
30 秒
すべての時間
postnet_stop_command を使用したアプリケーションの停止に失敗したときにアプリケーションを停止するシグナルを指定します。このプロパティーの値は、signal(3HEAD) のマニュアルページに定義されているものと同じです。
任意
1
37
15
無効時
アプリケーションを検証するコマンドへの絶対パスを指定します。絶対パスを指定しない場合、アプリケーションは検証されません。
validate コマンドの終了ステータスは、GDSv2 リソースの作成または更新を許可するべきかどうかを決定するのに使用されます。指定された validate コマンドは、リソースを作成または更新する前に、そのリソースを含むリソースグループのノードリストにある各ノードで実行されます。validate コマンドがゼロ以外で終了した場合、要求されたリソースの作成または更新は許可されません。validate コマンドが stdout または stderr に書き込んだ出力は、リソースを作成または更新するための管理コマンドを発行したユーザーに戻されます。このような出力を使用すると、リソースの検証が失敗した理由を説明できます。
validate コマンドはまた、リソースグループを新しいノードに再配置するために scha_control コマンドの GIVEOVER オプションを実行する前にも実行されます。このコマンドがゼロ以外で終了した場合、GIVEOVER はブロックされ、リソースグループは引き続き現在のノードをマスターとします。
任意
NULL
無効時
次の例では、Solaris サービス管理機能 (SMF) システムログの状態のプロキシとして機能する、提供されたデモスクリプトを使用します。GDSv2 デモアプリケーションの詳細は、Oracle Solaris Cluster Generic Data Service (GDS) Guide を参照してください。
# clresourcegroup create -p pathprefix=/opt/ORCLscgds/demo -S mysrg # clresource create -g mysrg -t ORCL.gds_proxy \ # -p Prenet_start_command="%RG_PATHPREFIX/demo_proxy_prenet_start -R %RS_NAME -G %RG_NAME -T %RT_NAME" \ # -p Postnet_stop_command="%RG_PATHPREFIX/demo_proxy_postnet_stop -R %RS_NAME -G %RG_NAME -T %RT_NAME" \ # -p Validate_command="%RG_PATHPREFIX/demo_validate -R %RS_NAME -G %RG_NAME \ # -T %RT_NAME" -d mysrs # clresourcegroup online -eM mysrg # clresource status mysrs
次の属性については、attributes(5) を参照してください。
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ORCL.gds(5), clreslogicalhostname(1CL ), clresource(1CL), clresourcegroup(1CL), clresourcetype(1CL), clressharedaddress(1CL), rt_callbacks(1HA), scdsbuilder(1HA), scha_control(1HA), scha_resource_get(1HA), hatimerun(1M), pmfadm(1M), signal(3HEAD), rt_reg(4), attributes(5), r_properties(5), scalable_service(5)