/usr/cluster/bin/scgdevs
scgdevs コマンドは、広域デバイスの名前空間を管理します。グローバルデバイスの名前空間は物理デバイスへの論理リンクで構成され、/global ディレクトリの下にマウントされます。/dev/global ディレクトリはクラスタ内の各ノードから見えるので、どのノードからでも個々の物理デバイスが確認できます。つまり、クラスタ内のどのノードからでも、グローバルデバイスの名前空間に追加された任意のディスク、テープ、または CD-ROM にアクセスできます。
scgdevs コマンドを使用すれば、システムのリブートなしで、グローバルデバイスの名前空間に新しいグローバルデバイス (テープドライブ、CD-ROM ドライブ、ディスクドライブなど) を付加できます。scgdevs コマンドを実行する前に、devfsadm コマンドを実行してください。
これらのコマンドを実行しない場合は、再構成リブートにより、広域名前空間を再構成し、新しいグローバルデバイスを付加することができます。再構成リブートの詳細は、boot(1M) のマニュアルページを参照してください。
このコマンドは、現在のクラスタメンバーであるノードから実行してください。クラスタメンバー以外のノードからこのコマンドを実行した場合、システムの状態は変更されず、このコマンドはエラーコードとともに終了します。
このコマンドは、大域ゾーンだけで使用できます。
このコマンドを使用するためには、solaris.cluster.system.modify RBAC の承認が必要です。rbac(5) のマニュアルページを参照してください。
さらにこのコマンドを使用するにあたっては、Oracle Solaris Cluster コマンド権プロファイルを割り当てておく必要があります。認証されたユーザーは、pfsh、pfcsh、または pfksh プロファイルシェルから、Oracle Solaris Cluster の特権コマンドをコマンド行で実行できます。プロファイルシェルは、Oracle Solaris Cluster コマンド権プロファイルに割り当てられた Oracle Solaris Cluster の特権コマンドへのアクセスを可能にする特別なシェルです。プロファイルシェルは、su コマンドを実行して役割を引き受けたときに起動されます。pfexec コマンドを使用しても、Oracle Solaris Cluster の特権コマンドを実行できます。
次の終了値が返されます。
コマンドは正常に完了しました。
エラーが発生しました。標準出力にエラーメッセージを出力。
デバイスノードディレクトリ
広域デバイスノードディレクトリ
Solaris ボリュームマネージャーのメタセットディレクトリ
次の属性については、attributes(5) を参照してください。
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pfcsh(1)、pfexec(1)、pfksh(1)、pfsh(1)、Intro(1CL)、cldevice(1CL)、boot(1M)、devfsadm(1M)、su(1M)、did(7)
Oracle Solaris Cluster 4.3 システム管理
ローカルノードから呼び出された scgdevs コマンドは、その作業をリモートノード上で非同期的に実行します。したがって、ローカルノード上でコマンドが完了しても、必ずしも、その作業がクラスタ規模で完了しているとは限りません。
このドキュメントは API を構成しません。/global/.devices ディレクトリおよび /devices ディレクトリは、存在しないか、将来のリリースで異なる内容または解釈を持つ可能性があります。ただし、この記述がないドキュメントすべてが API を構成するわけではありません。このインタフェースは、不安定なインタフェースと見なす必要があります。